第2走者 野口茉衣さん

pict-IMG_1861第1走者
立川市社会福祉協議会
柏﨑琴衣さん
第2走者
豊島区民社会福祉協議会
野口茉衣さん

コミュニティソーシャルワーカーとして、つながりのある地域づくりに日々奮闘中です‼

——コミュニティソーシャルワーカー(以下、CSW)について教えてください。

区民の誰もが、住み慣れたまちで、いつまでも孤立することなく、人や地域とのつながりを持って生活できるよう、全世代を対象に、暮らしの中の様々な相談支援を行っています。また、地域と連携して住民の福祉力の向上を支援しています。柔軟な対応ができることがCSWの強みなので、「何でも相談してください。」というスタンスです。区内8圏域にそれぞれCSWが2名ずつ配置されています。普段は、担当エリア内の「区民ひろば」にいますが、そこに来られない方も多いので、毎日自転車で地域内を走り回っています‼

——この仕事についたきっかけは何ですか?

親や親せきが障がいをもっていて、彼らの生活をそばで見ていた中で、「生きづらさが生じる要因=障がいがあるから」ではないのではないか、周りを取り巻く環境が変わり、必要な情報が届けばもう少し生活しやすくなるのでは、という考えを漠然とは持っていました。

大学で福祉の勉強を進める中で、コミュニティソーシャルワークという概念に出会い、個人への支援だけで終わらず、その人の生活基盤である環境や地域へ目を向けた支援を行うCSWに魅力を感じました。コミュニティソーシャルワークに特化したゼミに入ったのも大きかったと思います。コミュニティソーシャルワークに特化したゼミって珍しいのですが、ゼミの先生自身も地域で相談支援業務をやっていた方で、事例などを豊富に教えてもらいました。それで、大学3年生の実習で、社会福祉協議会(以下、社協)で実習をさせていただいて、すごいフットワーク軽く、柔軟に地域の人に関われるのはCSWだなと感じて就職しました。大学の恩師はスーパーバイザーのような存在で、今でも頻繁に連絡を取りますし、ゼミに参加することもありますよ。

——この仕事のどんなところにやりがいを感じますか?

課題を抱えていた相談者の持っている力を引き出し、自己肯定感をもって生活できるようになった時などは支援して良かったなあ、とやりがいを感じます。以前、就職先が倒産してしまって、家に閉じこもりがちな方がいらっしゃいました。手仕事が得意な方だったので、地域のサロンを区民ひろばと連携して立ち上げて、そこで小物づくりをしてもらいました。今は、その小物をフリーマーケットで売って地域の団体に寄付をするぐらいになっており、ほかにも声をかけてサロンに来ていただく方が増えています。区民ひろばの所長さんや町会の会長さん、地域福祉サポーターの方など、沢山の人に協力していただきながら、彼女の持っている力を一緒に探して、それを発揮できる場をつくることができたかなあと思います。

行きたいと思う場所で話したいと思う人に会って、人をつなげていけるのが、CSWの魅力なので、地域のみなさんや関係機関の方々に顔を覚えていただき、「お疲れ様~!」と道で声をかけられたときなどは、少しずつ縁が広がっていっていることを実感できてうれしく思います。地域にでかけて、みなさんとお話しをすると、自分にはない知識や経験談を聞くことが出来たり、新たな視点を得られるような面白いお話を聞くことができたりするのも、この仕事ならではの楽しみだと思います。

——苦労した経験などはありますか?

1年目のときに「若い方に暗い話を聞かせてはかわいそう。」といって相談を受けさせてもらえなかったことがありました。その時は、すごく悔しくて、自分の若さとか未熟さが地域の方と信頼関係を結ぶのに邪魔になっているのではないかと不安になりました。でも先輩から「若いからこそ強みになる部分があるんだよ。こちらから教えてあげるというスタンスではなくて、地域の主体は地域住民なのだから、地域の方から教えてもらうというスタンスで大丈夫。」と言われて、心が軽くなりました。地域の方の中には「あなた、まだ何も知らないのね。私たちが色々教えてあげなきゃダメね(笑)。」と温かい言葉をかけてくださる方が沢山いらっしゃるので、「ここで成長して、必ず貢献しよう。」という決意につながりました。年齢は変えられないけれど、経験量や知識量は自分で変えられるので、毎日努力しなければという励みにもなりました。

——普段の野口さんはどんな方ですか?

友達には「意外に熱いね。」と言われます(笑)。まずは、自分の意見を伝えることが大事だと思うので、上司ともちゃんと議論します。小学校から大学までずっとソフトテニスをやっていて、全国大会にも出たのですが、今はほとんどできていません。ソフトテニスのコートってなかなかないですし、地域の行事は土日にやることが多いので。あとは、EXILEが好きなので、コンサートがあるとわかったら、早めに休みを入れておきます!(笑)

——本記事を見る地域福祉の担い手の方へのメッセージをお願いします。

一人ひとり“地域”の捉え方も様々で、地域とは?地域福祉とは?と考えさせられることも多いですが、明確な正解がないからこそ、自身の自由な発想が生かされる場であり、様々な発想が求められる場なのかと思います。若者とか高齢者とか世代に関わらず、住民がつながりを持ち、安心して暮らせる地域づくりのために、一緒に考えていけたらと思います。今は地域課題の把握を進めている最中ですが、それができたら、近い将来、地域の人と、「子どもの貧困」とか「障がいを持った方への支援」などのテーマで、学習会とか意見交換会を開催できたらと思っています。

——この仕事を目指している方へのメッセージをお願いします。

この仕事は、地域のみなさんと一緒に活動できることが最大の魅力だと思います。地域のエキスパートである住民のみなさんと顔を合わせ、その活動や考えに触れる中で、「この地域をもっとこうしていきたい。」という目指す方向が見えてきます。若者から高齢者まで色々な世代の方が、つながりをもって地域に溶け込んで行けるような仕掛けづくりを一緒にやりましょう‼私自身も、地域に飛び込んでいく思いきりの良さを忘れずに、楽しみながら活動していきたいと思っています。

職場の方から見た野口さん

大竹課長大竹課長

若さという武器と、物事をしっかりとらえる部分、両方もっているので、安心して仕事を任せられます。こちらが何気なく言ったこともちゃんと聞いていますし、見た目は物静かなんですけど、言うことは言いますしね(笑)。あと、柔軟性がすごくあって、笑顔で人と接しているので、地域にもすぐ溶け込んでいるようですね。

 

田中チーフ田中チーフ

今、ほんとに3年目?って思うぐらいしっかりしていますね。勘がいいというか、頭がいいというか、相談者や地域のどこに課題があるかということを把握するのが早いです。地域の色々な方と積極的に関わりを持とうともしていますし、私もとても頼りにしています。

 

松里さん松里さん

すごい素直な性格だなあと思います。多少無茶ぶりと思うことでも、「はい。」と言って、笑顔で素直にやれる性格や意欲がすごいと思います。ソフトテニスを小学校からずっとやってきたということで、人間としての魅力もすごくあって、飲み会でもそれを生かしているんじゃないでしょうか(笑)。

 

芳賀さん芳賀さん

同じ担当エリアで、CSWをしています。4月からの入職で分からないことだらけだったのですが、野口さんが次に何をすればいいのか示してくれているので、安心してついていっています。私生活のことを含め、色々な相談にものってくださり、頼れる先輩です。

インタビューを終えて

柔らかい雰囲気をもちつつ、一本筋が通っているなあという印象を受けました。なるほど、学生時代の話を聞くと、ソフトテニスで全国大会に出たとのこと。地域の課題を冷静に見つめつつ、理想の地域像を語る姿は、一つのことをやり遂げてきた方ならではの説得力がありました。

野口さんの職場はこちら

豊島区民社会福祉協議会(http://www.toshima.ne.jp/~shakyo/

豊島区民社会福祉協議会は、地域福祉の推進を図ることを目的とする社会福祉法人で、「豊島区民社協」とも呼ばれています。子供から高齢者、障害のある人もない人も誰もが安心して暮らせる「福祉のまち」を実現するために様々な事業を行っています。

社会福祉協議会は、社会福祉法に基づき、国、各都道府県、各区市町村に設置されています。

(公開:2015年8月6日)


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