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    東京まちかど通信

    VOL.05

    地域のお元気さん

    お元気なシニアをクローズアップ!健康の秘訣や趣味などをご紹介します。


    自宅を開放して、子どものための食堂を運営‼

    山田 和夫(やまだ かずお)さん

    (満66歳 豊島区在住)

    〈プロフィール〉

    山田和夫さん山田和夫さん

    おもちゃメーカーを退職後、亡くなった妻が自宅で行っていたパン屋を引き継ぎ、ホームレスの方などにパンを配る活動を行う。東日本大震災後、活動を一時中断するも、多くの再開してほしいとの声を受け、平成23年7月に「池袋あさやけベーカリー」として活動を再開。また、平成25年3月からは自宅を開放し、家庭の事情で満足に食事をとられない子どもたちのために「要町あさやけ子ども食堂」 を運営している。

    ──「要町あさやけ子ども食堂」の立ち上げについて教えてください。

    会社を退職した4か月後、妻を病で亡くし、さらに原発事故の影響で近所に住んでいた息子夫婦が関西に移住してしまいました。当時は、誰も家に来ない、電話も鳴らないというどん底の状況でしたが、そんなある日、大田区の「子どものための食堂」を見学する機会がありました。子ども達が楽しそうにしているのを見て、同じことを自分の家でできないかなあと思いました。保健所の許可を得るために家を改装したりするなど、オープンの準備は大変でした。料理は誰がつくるのか、食材は集まるのか、そもそも子どもたちは来るのだろうか、など心配事も沢山ありました。しかし、妻が地域に残してくれたネットワークのおかげで多くの方の助けを借りることが出来、平成25年に「要町あさやけ子ども食堂」をオープンしました。

    要町あさやけ子ども食堂外観要町あさやけ子ども食堂外観
    調理をするボランティアの方々調理をするボランティアの方々

    ここは、子ども達の居場所であるとともに、子どもの元気な声が聞けるボランティアの方の居場所でもあります。学生から主婦の方、定年退職された男性まで30~40名ぐらいの方が常に参加してくれており、最年長は80代のおばあちゃんです。先日は80食調理しましたが、完売してしまうほど盛況で、地域の方の居場所としてこれからも活動を継続していきたいと思っています。

    ──趣味や日課について教えてください。

    自宅でパン屋をやっていた妻は朝忙しかったので、子ども達の弁当作りは当時から私がやっていました。会社員時代に調理師免許を取得するほど料理は好きですが、子ども食堂の調理はボランティアさんが沢山いるので、最近厨房に立てていません(笑)。
    あと、バイクが好きで、群馬に住んでいる長男家族のところにバイクで行ったり、この前は沖縄でバイクを借りてツーリングを楽しんできました。

    靴がいっぱいの子ども食堂玄関靴がいっぱいの子ども食堂玄関
    あさやけベーカリーのパンあさやけベーカリーのパン
    ──最後に、シニアの方へメッセージをお願いします。

    自分から積極的に外に出て元気な人の中に入っていけば、自分も自然と元気になります。「人生再出発」という言葉がありますが、人によってペースは違うと思います。私自身、人生どん底だった時を振り返って、今は色々な人に囲まれてとても幸せです。ゆる~く楽に考えて、ポジティブな気持ちを持って、車を乗り換えるつもりで新たな人生を楽しんでいけばいいのではないでしょうか。

    〈インタビューを終えて〉

    山田さんは、常ににこにこ笑顔で話してくださるユーモアに溢れた方で、その人柄が「要町あさやけ子ども食堂」に多くの人が集まる理由なのかなと感じました。
     インタビューにご協力いただきありがとうございました。今後も、ますますお元気にご活躍ください。

    団体のお元気さん

    地域で活動している高齢者団体を紹介します。

    八王子高齢者活動コーディネーター会

    〈団体プロフィール〉

    八王子市のシニアの活性化を目指して、平成14年に設立され、講座・研究会・イベントなどを開催しています。「シニアが知恵を発揮して活躍する場」「シニアが知恵を磨くための勉強の場」「シニアの力を生かした事例の情報交換や親睦等の場」として、会員同士の交流を図るとともに、一般の方の見学や参加も歓迎しています。

    平成26年度には、内閣府より「社会参加活動事例」 に選定されました。

    ──八王子高齢者活動コーディネーター会設立の経緯を教えてください。

    八王子市が実施した講座「シニア元気塾コーディネーター養成講座」の第1期生が「勉強したことは実践しよう」と考え、平成14年5月に同窓会として設立されました。卒業生40名中30名ほどが参加し、現在の会員数は39名です。70代の方が多く、男女比は半々か男性が少し多いくらいです。

    ──どのようなことをしていますか?

    健康や趣味など様々なテーマを講演頂く「八王子シニアカレッジ」、体を動かしたりセリフを覚えたりすることで老化防止にもつながる「演劇教室」、元新聞記者を講師にした「自分史研究会」、シニアだけが教える学習塾である「シニアが教える小中学生の教育教室」、「シニアが元気になるフェスティバル」など、シニア活性化のための講座や研究会、イベントを開催しています。

    ──活動継続している秘訣は何ですか?

    「自分の好きなこと・自分を高めるためのこと」をとにかく楽しくやることです。そのうえで皆に楽しんでもらえるように頑張っています。役員など内輪だけで盛り上がるのではなく、なるべく多くの人を巻き込んでイベントなどに取り組むようにしています。さらに、失敗を恐れず、新しいことにどんどんチャレンジすることを奨励する雰囲気になるようにしています。

    腕自慢がそろって楽しく 料理をしました。腕自慢がそろって楽しく料理をしました。
    「シニアを元気にするフェスティバル」をみんなで盛り上げました。「シニアを元気にするフェスティバル」をみんなで盛り上げました。
    ──最後に、シニアの方へメッセージをどうぞ。

    八王子高齢者活動コーディネーター会に入れば、毎日元気に明るく過ごせます。この会は楽しくやることを一番のモットーに活動をしています。一歩踏み出せば色々な楽しい人との出会いが待っていますよ。

    八王子高齢者活動コーディネーター会の会長である渡辺さんにもお話を伺いました。

    ──八王子高齢者活動コーディネーター会だけでなく、様々な活動をされていますが、会社を退職する前からそのようなことを考えていたそうですね。
    渡辺重男会長渡辺重男会長

    思想家の安岡正篤が好きで、会社員時代から彼の本をよく読んでいました。彼は「人間は一生涯社会に貢献すべし」という趣旨のことを言っていて、会社員時代から社会のため地域のために何ができるかということを考えていました。起業も考えていたので、58歳から中小企業診断士の勉強を始めました。結局受かりませんでしたが、そこで勉強したことは後々、妻・娘と起こした会社経営に活きています。
    今、特に力を入れているのが「シニアが教える小中学生の教育教室」です。

    ──シニアが教える小中学生の教育教室をはじめようとしたきっかけを教えてください。

    大学卒業後2年間数学の教師をしていましたが、その時に感じていたのが、教師はある程度人生経験がある人がやった方がいいのではないかということでした。というのは、教師は受験勉強だけを教えればいいのではなく、人生をどう生きていくかを一緒に考えていく職業だからです。その点、人生経験が豊富なシニアが教育に携わることはぴったりだと思ったのです。

    シニアが教える教育教室の様子シニアが教える教育教室の様子

    私の教室では、勉強を始める前に、論語の素読や偉人伝の感想文発表会などを行っています。これが子どもたちに好評で、私が忘れていると子どもたちの方から「忘れてるよ~」と声が上がるほどです。また、引きこもりの子どもさんを元小学校教師の会員が何度も訪問したところ、昼夜逆転生活が改善し、市の相談員さんとも会話が出来るようになりました。教室は今、八王子市内に3か所ありますが、今後他の地域にも広げていきたいと思っています。

    ──最後に、シニアの方へメッセージをどうぞ。

    安岡正篤の「喜神、謝念、陰徳」という言葉が好きです。その気持ちをもって、何でも一生懸命やると周りが評価してくれます。それが私にはとても嬉しくて、毎日忙しく走り回っています。皆さんも積極的に社会に出てみると沢山面白いことが見つかると思いますよ。

    〈インタビューを終えて〉

    会員の皆さんは皆元気に明るく活動に取り組んで、会を楽しもうという気持ちが会員の方に浸透していることがとても分かりました。特に、会長の渡辺さんは、いつも笑顔で話をされるとても爽やかな方でした。
     インタビューにご協力いただきありがとうございました。今後も、ますますお元気にご活躍ください。

    お元気情報

    【ロコモティブシンドローム】

    運動器の障害のために移動機能の低下をきたした状態を「ロコロモティブシンドローム(以下、ロコモ)」といいます。進行すると介護が必要になるリスクが高くなります。いつまでも自分の足で歩き続けていくために、ロコモを予防し、健康寿命を延ばしていくことが今、必要なのです。
    今回はロコモの予防法について紹介します。

    今より10分多く身体を動かすことが、ロコモの予防につながります。
    例えば、こんな「+10」にトライしてみませんか?

    • 自転車や徒歩で通勤する。
    • エレベーターやエスカレーターではなく階段を使う。
    • 掃除や洗濯はキビキビと。家事の合間にストレッチ。
    • テレビを見ながら、トレーニングやストレッチ。
    • 仕事の休憩時間に散歩する。
    • いつもより遠くのスーパーまで歩いて買い物に行く。
    • 近所の公園や運動施設を利用する。
    • 地域のスポーツイベントに参加する。
    • 休日には家族や友人と外出を楽しむ。
    • 歩幅を広くして、早く歩く。

    運動器の中でも骨や筋肉は、材料となる「栄養素」が不足すると強くなりません。毎日の食事から、骨や筋肉に必要な栄養素を摂り、ロコモに負けない身体をつくりましょう。

    • メタボややせすぎも注意!正しい食生活で運動器の健康を守りましょう。
    • 「5大栄養素」を1日3回の食事からバランスよく摂ることが大切です。
    • 栄養バランスは、1週間の中でととのえても大丈夫。無理なくそろえるのが続けるコツです。
    • 献立に変化をつけたり、大勢で食卓を囲んだり・・・楽しく食べる工夫をしましょう!

    (参考 公益社団法人日本整形外科学会パンフレット

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    お元気さん通信では、元気なシニア(個人・団体)の活動事例・お役立ち情報を募集しています! 団体・個人名、連絡先、紹介したい内容を下記お問い合わせ先にお送りください。
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    川柳や俳句・絵画・折り紙・手芸などの趣味作品も募集しています!
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    (公開:2015年7月22日)

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