• サイトマップ
  • 都庁総合トップ
    • 大きいサイズ
    • 標準のサイズ
    • 小さいサイズ

    東京ホームタウンSTORY

    2025年の東京をつくる 東京ホームタウンSTORY

    支援先レポート

    健康寿命を延ばす、美容の魔法
    美しい“プラチナ世代”を増やしたい


    ページ:3 / 3

    五感の刺激で、認知症の人が話すように

    ――美容は、気持ちも元気にする。それが健康寿命にもつながっていくんですね。

    伊藤 認知症のグループホームからも声をかけていただき、訪問をはじめています。職員の方によると、その入居者の方がふだんしゃべることはないということだったのが、マニキュアを塗ったところ「あら、きれい」と答えていただけました。

    河西 認知症の方には、入口を作るのがいいと思うんです。施設訪問時に色違いのスカーフを持っていって、まず好きな色を選んでもらい、それを首に巻いて、似合う色の口紅をつけさせてもらいました。

    ――経験や学びから、五感をくすぐる方法論が見つかったら大きなことですね。

    伊藤 楽しい、おいしい、うれしいという言葉や、言葉でなくても、無表情だった方が笑う、手がちょっと上がるなど、変化があることがうれしいですね。

    このような、団体が丸2年で学んだことを、手作りのテキストとしてまとめています。できるだけたくさんの事例を盛り込んで、読むことで活動を広げていける、そんな内容にしたいと思っています。

    超高齢でも元気で美しいプラチナ世代に

    ――みなさんが今後、プラチナ美容塾で実現したいことを教えてください。

    河西 私は化粧品会社で40数年働き、団体に入ってからはまだ2年です。「化粧品を通じて美しくなる」から、ものだけではない、体操や健康作りを含めたことを通じて美しくなる、そんな方法を研究していきたいです。支援先の施設のスタッフの方と一緒に何かできないだろうかと考えて、ワクワクしています。

    松枝 私も40年の間、せっかく医療に関わってきたので、健康寿命をのばすために少しでも知識を活かして貢献できれば、と思います。

    伊藤 こうした、メンバーのポジティブなパワーで元気をもらっています。私のやりたいことは2つあります。まず先ほどもお話した、テキスト作り。これは、それぞれの地域の中で美容ボランティアを増やして、ケアの仕組みを作ってほしい、そのためのものです。

    もう一つは2020年の東京オリンピックに向けた「野望」です。長寿なだけでなく、歩き方も見た目もきれいで若々しい、日本の高齢者ってどうして若くてきれいなの?と世界中がびっくりするようなプラチナ世代を増やしたいですね。

    ――これからの展開が楽しみです。

    聞き手/サービスグラント代表理事 嵯峨生馬
    渋谷のラジオ「2025年部」ボランティアパーソナリティ 片柳奈々子
    (渋谷のラジオ「2025年部」2016年6月7日収録を元に構成)

    東京ホームタウンプロジェクトの支援先、参加者、協力団体などをご紹介します。

    ページトップへ戻る
    Copyright © 2015-2024 Bureau of Social Welfare, Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.