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    プロジェクト詳細

    板橋区 活動運営マニュアル

    NPO法人ドリームタウン

    団地の中で、人がつながるあたたかいスペース。
    居心地のいい場所であり続けるための「虎の巻」



    高度経済成長期に建設され、「東洋一のマンモス団地」として知られる板橋区高島平。広大な敷地の中に、約1万戸の住宅が林立しています。一棟ごとにスケールの大きな集合住宅が建ち並び、次の棟にたどり着くまでにひと歩き、その次の棟までにまたひと歩き、といった具合で、実際に歩いてみるとこの団地の規模感を体感することができます。

    そんな巨大な団地の、とある棟の1階に、こぢんまりとたたずむ12坪ほどのスペース、それが「地域リビング・プラスワン」です。扉を開けてみると、外観上は無機質な印象を与える団地の中にあって、暖色系の照明や内装、本や資料をはじめさまざまな物が窓際や壁際にあれこれと並び、掲示物やチラシが日々の活動の様子を伝え、そして、靴を脱いで入る小上りがあって、座卓と座布団の席へと案内されます。午前中なら、ランチの仕込みのために、室内の一角をつかってスタッフの皆さんが生春巻きを巻いていたり、午後になれば英会話や音楽会が開かれ、晩になれば、子どもたちと地域の人が一緒に食事ができる「おかえりごはん」の日があり…。いつもこの場所には、何かしら人が集い、それぞれの役割を見つけたり、互いに交流をしたりするような様子が見られます。「地域リビング」という名の通り、地域の人たちが集う場所として、確かに、ここには、生活のにおいが漂っています。

    高島平団地の入居が始まったのは1972(昭和47)年。それから40年以上が経過し、住民の高齢化が進んでいるのは、高度経済成長期に開発された他の団地と同様の状況にあります。団地居住者に占める65歳以上の高齢者の割合はすでに4割を超え、高齢化はこの先も急速に進むと予測されています。さらに、2011(平成23)年に高島平に住む55歳以上の1,500人を対象に板橋区が行った調査によると、回答者の53.2%が一人暮らしをしているという結果が出ています。一人暮らしの高齢者の暮らしをどのように支えるか。ここ「プラスワン」をはじめ、高島平にはコミュニティカフェの取り組みが少しずつ生まれてきて、人と人とのつながりを生み出すための仕掛けを、日々模索しています。

    「100円でコーヒーが飲める、ということだけなら、コンビニやファーストフードと同じと言われるかもしれません。でも、地域リビングは、人と人とがつながりコミュニティを生み出す場で、そこが決定的に違います」と、代表の井上温子さん。井上さんは、高島平のすぐ近くにある大東文化大学での学生時代から、ゼミの教授とともに高島平のまちづくり活動に関わり始めたことがきっかけで、卒業後に大学の事務職員として勤めるかたわら、高島平に住むようになり、さらには、地域のコミュニティスペースを立ち上げるまでに。
    井上さんのまわりに漂うほのぼのとした雰囲気が、いろいろな人を引き寄せ、ボランティアも50人以上の人たちが集まってきています。ボランティアには、お昼や晩ご飯の用意をする「ごはん当番」と、来訪者の応対や日々の運営を手伝う「おうち番」の2種類があり、高齢の方から主婦層まで幅広い人が参加しています。

    多様なボランティアが日々出入りすることで場の賑わいが生まれる一方、最近では、運営面にはちょっとした課題も感じられるようになってきました。例えば、この場所にふらっと立ち寄る新規の来訪者を、どのように迎え入れるか。
    「四角四面なマニュアルを作りたいとは思いませんが、機会損失をしないためにも、こういうときはこうしましょう、というようなものは必要だなと感じています」
    多様な人が、それぞれの思いを持ちながら関われるコミュニティスペース。その自由な雰囲気は残しながらも、関わる人同士がうまく連携し、また、新しく入ってきた人に開かれた場所であり続けるためには、何らかのガイドラインが必要とされています。東京ホームタウンプロジェクトでは、「地域リビング・プラスワン」のボランティアに向けた運営マニュアルの作成を通じて、居心地のいいスペースを日々運営し続けていくためのヒントを模索していきます。

    (本記事は2016年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)

    団体基本情報

    団体名
    NPO法人ドリームタウン
    活動開始時期
    2011/平成23年
    代表者名
    井上 温子 さん
    所在地
    〒175-0082 東京都板橋区高島平2-28-1-102
    ホームページ
    http://dreamtown.info

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    進捗率
    完了
    進捗状況

    最終更新 2017.04.10
    2016.08.10

    チームメンバーが決定しました。

    2016.08.29

    キックオフ事前ミーティングを実施しました。

    2016.09.11

    キックオフミーティングを実施しました。プロジェクトの方向性が確認できただけでなく、活動の様子や課題などもお聞きする中で、プロジェクトの意義を再確認する貴重な時間となりました。

    2016.10.15

    支援先の活動を見学しました。ごはんイベントを見学しながら、参加者やボランティアの皆さんがどんな風に楽しんでいらっしゃるか、実際の雰囲気に触れられる時間となりました。皆さんが思い思いのペースでナポリタンを、おしゃべりを楽しんで帰っていく様子に、地域リビングの価値が理解することができました。

    2016.10.29

    個別ヒアリングを実施しました。

    2016.12.18

    3時間に渡る中間提案を実施しました。ヒアリングから見えた団体運営の脆弱性という課題を新しくとらえ、チームメンバーそれぞれのスキルを活かした分析に基づき提案。提案報告の後は、密度の濃い議論が交わされました。

    2016.12.27

    中間提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

    2017.01.14

    チームミーティングを実施しました。

    2017.01.29

    チームミーティングを実施しました。

    2017.02.11

    チームミーティングを実施しました。

    2017.03.05

    ドラフトレビューを実施しました。

    2017.03.18

    最終提案ミーティングを実施しました。事前に資料を見てくださっていた支援先代表の井上さんから、開口一番「すごくわかってくれてる!って思いました。」とのコメント。チームが“地域リビング”に共感しながら進めたプロジェクトの集大成となるミーティングとなりました。 成果物である運営マニュアルの詳細を確認し、修正を反映したものを納品予定です。完成まであと少しです!

    2017.04.10

    最終成果物の納品をしました。

    成果

    日々の運営をスムーズに行うためのマニュアル作成に留まらず、誰もがいきいきできる、心地いい居場所としての地域「リビング」でありたいという思いを形に。

    食事の場や教室などとして、幅広い意味で地域住民の居場所である「リビング・プラスワン」。ここで展開する「おうちごはん」(昼食)、「おかえりごはん」(夕食)の運営マニュアルをプロボノワーカーが作成しました。

    スムーズに食事を提供するだけでなく、運営側の目指すもの、ボランティアとして関わる方の思い、足を運んでくださる方の気持ちを大切に、ヒアリングを通しそれぞれの役割のあり方から見直しました。
    プロボノワーカーからの提案は、おうち番(お客さん対応担当)とごはん番(調理担当)に加えて、“ごはん番補助”という新たなポジションを作ること。そうすることで、それぞれの役割の価値を実感しながら活動いただけるのではと考えました。

    また、今回のプロジェクト成果物であるマニュアルは、地域リビングの理念や「リビング」と名付けられた意義などから始まり、スタッフそれぞれの役割や日々の業務の流れを丁寧に記載。さらに、細々とした業務をスムーズに行うための電話対応メモ、受付票、集計表、チェック表、掲示物などのツールも提供しました。

    これまでもボランティアの皆さんの活躍で地域のほっとできる居場所となってきた「地域リビング」。今回のマニュアル制作やそのために行ったヒアリングなどを通し、新たな存在価値が引き出され、これまで以上に地域の方にとってかけがえのない場所になっていくことでしょう。

    チームメンバー

    プロジェクトマネジャー
    村山さん
    マーケッター
    矢部さん 小杉さん
    テクニカルライター
    長島さん
    ビジネスアナリスト
    北川さん
    アカウントディレクター
    山田さん
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