2025年の東京をつくる 東京ホームタウンSTORY

東京ホームタウン支援先レポート

本当に知りたいことが書いてある
「みたかの高齢者 お役立ちハンドブック」ができるまで

みたか・みんなの広場運営協議会
代表 成清一夫さん(写真右)、事務局長 竹内碩子さん(写真左)
2020年3月26日

三鷹市の「グループリビングみたかの家」を拠点に、高齢社会の様々なテーマに取り組む5つの団体によるネットワーク。2015年度東京ホームタウンプロジェクト「プロボノ1DAYチャレンジ」に続き、2018年度の長期プロジェクトにも参加。みたか・みんなの広場の創立10周年記念事業「みたかの高齢者お役立ちハンドブック(改訂版)」の制作に向けて、プロボノ支援を受けてアンケート調査を実施した。

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高齢者が本当に知りたいことが書かれたハンドブック

 ハンドブックを受け取ったみなさまからは、「読みやすい」「知らなかったことがたくさん書いてあって参考になった」という声が多く寄せられています。また、このハンドブックを読むことによって、「仲間や家族とこういう話題で初めて話をした」という声も聞かれます。

 高齢者にとどまらず、医療関係者や介護事業所の職員からも、役に立つという声が寄せられています。例えば、開業医からは、「自分の専門外のことがよくわかってありがたい」、介護事業所の職員からは、「顧客に事業所の説明をするときに、介護施設の全体像を説明できて助かる」といった声などです。

 ハンドブックが好評な理由のひとつは、費用について具体的に書かれていることです。編集作業中に、「高齢者が一番知りたいのはなんだろう?」という議論になり、「やっぱりお金のことでしょう」という結論で一致して、施設や制度を紹介するときに、必ず費用の情報も併記するという編集方針が採用されました。成年後見制度や在宅医療を利用するための費用については、実務に詳しい行政書士さんとケアマネージャーに計算してもらった金額を例示しました。

 もうひとつは、細かなところまで徹底して読み手の高齢者視点を重視したところです。たとえばハンドブックには、「契約したケアマネージャーに納得できない場合には、変更することができます」と書かれています。こうした情報は知らない高齢者も多く、貴重な情報のひとつであることに気づかされます。  

 このハンドブックの活用方法について、竹内さんは、「高齢者の親を持つ若い人たちにも読んでほしいと思います。75歳や80歳を過ぎると、物ひとつ片づけるのにも、70代前半の人の倍の時間がかかってしまいます。終活と言っても、ひとりではできなくなる。そうすると、お子さんがいる方は、お子さんに協力してもらうことになります。お子さんに知識や情報をきちんと持っていてもらうためにも、このハンドブックが役立つのです。

 ただ、本当に心配なのは、お子さんと離れてふたりきりで暮らしているご夫婦や、一人暮らしの高齢者です。そこには様々な問題があって、市民として対応できることは限られてきます。せめて情報を提供することが大切かなと思って、10年前も今回もハンドブックを作りました。

 また、全国に目を向ければ、本当に困っている地域はたくさんあります。過疎化が深刻な市町村がいくつか合同で、こういうものを出すことができれば、情報によって市町村をつなぐことができるのです。そういう意味で、三鷹市以外の人にも、このハンドブックを手に取ってもらえたらと思います」

「やわらかな印象の挿絵も入れて、温かみのある誌面づくりを目指しました」と話す竹内さん。


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