東京ホームタウンSTORY
東京ライフシフト
【参加者の声】気軽に参加できて、新しい社会の一面も見られる機会に
荒木 宏美さん(不動産会社勤務)
約1カ月間で支援先団体にヒアリング、提案を経て成果物を仕上げる「プロボノチャレンジ」。2022年、「仁寿会」のパンフレット制作のプロジェクトにご参加いただいた荒木 宏美さんに、参加のご感想や、プロジェクトのその後について、お話を伺いました。
※2023年7月29日に開催したトークイベント「身近ではじめる『越境体験』~東京のまちとつながる『プロボノ』のススメ~」の経験者トークの内容を編集しています。
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――ご参加プロジェクトについて教えてください。
支援先団体の「仁寿会」さんは、東京都杉並区で主に60歳以上の方を対象に、麻雀や日本舞踊・ゲートボールなど多様な10のサークル活動を展開。趣味を通じて、地域の高齢者の介護予防や支え合いのつながりづくりに貢献されている団体さんです。プロジェクトでは、「仁寿会」の活動を紹介できるパンフレットを制作しました。地域でお仲間と気軽に集えて、自分の好みに合う活動がきっとある、という仁寿会の最大の魅力を多くの方に知ってもらうことで、新規の会員獲得につなげることを目指していきました。
――プロボノに参加をした一番の理由は何ですか?
毎日会社に行って帰ってくる生活のなかで、何か新しいチャレンジをしてみたかった、という軽い気持ちから参加させていただきました。
――超高齢社会の課題解決に関わる団体の支援プロジェクトに参加した感想はいかがですか?
60歳からのみなさんが活動されている団体さんでしたが、実際にはもっと高齢の方が多かったので、普段関わることのない年齢層の方にお会いしお話する貴重な機会だったなと思います。支援先団体のみなさんのいろいろな考え方や立場に触れることができ、また、一緒に取り組んだチームメンバーの皆さんにもいろいろな業種、立場があって、考え方や作業の進め方なども勉強になりました。
――プロジェクトのなかで大変だったことはありますか?
1カ月と期間が短かったこと、支援先団体のみなさんと直接お会いするのが最初と最後の2回しかなかったことは、気軽に参加できる反面、段取りよく進めていかないと時間が足りないと感じた点は大変でした。チーム内では、チャットツールを使って作業分担をしながら、ミーティングまでにそれぞれ宿題を進めて持ち寄るような進め方をし、団体さんとお話する機会も上手に時間を使えるよう考えながら進めていきました。
また、チームの皆さんとも初対面でしたので、どういう方なのかが分からないなかで、人となりを探りながら分担や進め方を決めていかないといけないのも最初は不安を感じたところでした。ただ、チームのみなさんとはZoomでミーティングしたので、自宅からの参加で時間なども調整がしやすく、ミーティングを重ねるなかでほぐれていったかなと思います。
――参加してご自身が得られたこと、良かったことはありますか?
普段関わらない方とたくさん関わることができて、いろいろな意見を聞け、考え方を知れました。
高齢者の方々がこうしていきいきと活動しているということを知れたのも新鮮でしたし、プロボノプロジェクトのために東京都の方や、杉並区の生活支援コーディネーターの方なども参加されていて、地域の人が支えられる環境や仕組みが私の知らなかったところでこんなふうにあったんだ、と知れたことが学びになりました。その一部に少しでも携われたのも、社会貢献とまで言ったら大袈裟かもしれませんが、良かったなと思います。
――プロボノの経験は仕事に活きていますか?
チームのみなさんと一つのことをやり遂げるなかで皆さんの仕事の仕方を学べたのがよかったと思います。チームのリーダーだった方が、すごくまとめや進行がうまい方だったので、たまに仕事で迷ったときや悩んだ時、私は先送りにしがちなところがあったのですが、あの人だったらどう処理するのかなと考える視点を持てたことは活きているかなと思います。
――これから参加する方への一言メッセージ
事務局のみなさんの準備してくださった資料がちゃんとゴールを示してくださっているので、期間が短いプロジェクトでしたが、そこは不安なく取り組むことができました。新しい社会の一面も見れてすごくよかったと思っています。事務しかやってこなかった私に何ができるかなと思いましたが、困っても皆さん助けてくれますし、思いもよらず褒めていただいたこともあって、とても良い経験でした。悩んでいたら、ぜひチャレンジしてみてください!
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