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    東京ホームタウンSTORY

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    【参加者の声】スキルに自信を持てた宝物のような経験。まちの見え方にも変化が

    2023年度プロボノチャレンジ 経験者インタビュー
    鹿島 恵実さん(IT企業勤務)
    2024年3月12日

    約1カ月間で支援先団体にヒアリング、提案を経て成果物を仕上げる「プロボノチャレンジ」。2022年、NPO法人ヒューマンケアのパンフレット制作のプロジェクトにご参加いただいた鹿島 恵実さんに、参加のご感想や、プロジェクトのその後について、お話を伺いました。

    ※2023年9月30日に開催した「プロボノチャレンジ2023 事前オリエンテーション」の経験者トークの内容を編集しています。

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    ― 自己紹介と参加されたプロジェクトのご紹介をお願い致します。

    私は30代で東京都内のIT系の企業でソフトウェア開発をしています。昨年、私を含めた4名のチームでNPO法人ヒューマンケアという福生市で主に介護事業をやっていらっしゃる団体さんのパンフレット制作をするプロジェクトに参加しました。ヒューマンケアさんは、代表の半澤さんの「誰もが困りごとなく生きられる、居場所と役割のある社会を目指したい」という熱い思いがあり、介護事業所の運営以外にも、カラオケ喫茶やフードレスキューなど、地域でのさまざまなボランティア活動をされています。
    プロボノプロジェクトでは、そんな半澤さんの右腕になってくれるような、思いに賛同してくださる方を募集するためのチラシ制作を行いました。半澤さんにヒアリングを実施し、その内容を踏まえてチラシのご提案を何度かさせてもらって、最終的にこのようなチラシを納品いたしました。

    成果物のチラシ。団体の活動の発展と共に更新して活用されている

     

    ― プロジェクト開始前に不安に思われた点や懸念点があったようでしたら教えてください。また、それはどのように解決されましたか。

    プライベートなことになるのですが、2022年に参加した時はちょうど子どもが一歳になったぐらいの、産休が明けてまだ何ヶ月の時でした。そういう状況の中で転職活動も行っていて、そこにプロボノ参加ということだったので、それらを同時並行できるのかという不安がありました。あとは、「プロボノ」という「仕事や、家族や友人と過ごす以外での活動」という活動自体が初めての試みだったので、私の中では参加は結構大きな一歩だったのですが、そこに対する未知の不安みたいなものがありました。
    解決方法についてなのですが、並行できるかという部分に関しては、私のチームには長野県に住んでるメンバーもいらっしゃったりして、基本的にはずっとオンラインでプロジェクトを進めるという前提でした。ミーティングなどで同期的にコミュニケーションを取るところと、それぞれが非同期で進められるところは進めるというところを前もってチームメンバーと合意を取って進めていけたので、時間配分を調整できる状況で作業ができたことで解決できたかなと思います。未知のものに対しての不安みたいなものは、もちろんチームメンバーは初めましての人達でしたが、活動の回数を重ねるごとにこういう方なんだっていうのが分かってくるので、時間が解決してくれました。

    ―プロジェクトがいい結果に結びつくよう、最も工夫されたことを教えてください。

    担当を結構きっちり割り振ったところが成功したなと思います。私の場合はチラシ制作をする担当でしたが、他のメンバーはプロジェクト進行や団体さんとの折衝を担当するプロジェクトリーダー、ヒアリングのインタビュアーや情報設計など、それぞれの能力に秀でた方が持っているスキルを活かして業務を担当することができました。そのような割り振りをして進めることの合意形成を一番最初にできたことが良かったと思いました。

    ― チラシを制作する上でのポイントはありますか?

    結果的に何をゴールとするのかを設定するところなのかなと思います。やっぱりヒアリングをする中であれをしたい、これをしたい、というのがいろいろ出てきてしまうと思うんですけども、例えば今回のプロジェクトですと、代表の半澤さんの思いがあってその右腕になれる方を募集したい。そういう方がそのチラシを見て参加しようと思えるものを作りたい、というところが最終的なゴールでした。そのゴールが何なのかというところをヒアリングや打ち合わせでの提案を通して確認していくという作業が一番かなと思います。あとチラシの見た目部分は、私は今回その形は取らなかったのですが、何パターンか作成し提案するというのも一案かなと思います。先方が選べるように複数選択肢を出して選んでいただくというようなプロセスを持つのも、もしかしたら良い結果にはつながるのかなというふうに思います。

    ―プロボノに参加して得られたことはありましたか?

    私が東京ホームタウンプロジェクトのプロボノに参加しようと思った経緯なのですが、自分や家族など自分を取り巻く環境の影響もあって、福祉というキーワードにもともと非常に興味関心は持っていました。それが出産を通してより強くなっていた時期だったのです。今まで自分が本業の仕事で培ってきたスキルや経験を福祉の領域で活かしたいとは思ってはいたものの、果たして本当に活かせるのかどうかどう確認すればいいのかわからず、そのような不安がある中での参加でした。その不安のなかプロボノ参加で得たものは、自分の能力はちゃんと活かせるんだと、実感として持てたことが大きいです。この一ヶ月ちょっとの期間は、もう私の中では本当に大事な、宝物のような思い出になっていて、今後、自分の人生において非常に強力な自信になると確信しています。今回はプロボノという形でしたが、今後、例えば自分が何か福祉関連の事業を起こしたい、と思った時に、「あの時こうやってできたからできるだろうな」ときっと思えるんじゃないか、そういった自信をもてたかなと思っております。

    ―東京ホームタウンプロジェクトのプロボノへの参加を経て、東京の見え方は変わりましたか?

    変わりました! 携わったのは福生市のプロジェクトでしたが、私自身が住んでいる地域は非常に高齢者が多くいらっしゃるんですね。今回の参加を通して、その高齢者一人ひとりを意識するようになりました。例えば今までは近所の方に自分からちょっと声を掛けたりだとか、人と積極的に関わろうということをあまりしなかったのですが、そこに一歩踏み出せるようになりました。このプロジェクト参加を通して、地域の一員である自覚が芽生え、同じ地域で暮らす一人ひとりを意識することができるようになったことが、自分の中で実感している変化です。

    東京ホームタウンプロジェクトの支援先、参加者、協力団体などをご紹介します。

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