──「富山型デイサービス」の立ち上げについて教えてください。
デイサービスの様子
江戸川総合人生大学で富山型デイサービスを知り、さっそく富山に勉強に行きました。はじめて出会う「富山型」に感動し、その日のうちに江戸川での立ち上げを心に決めました。珍しい取組であるため、東京で行うにはまず周知をと思い、創設者の惣万加代子さんを講師に迎えて講演会を企画しました。帰京後すぐに地域のホールを予約し、周知に奔走した結果、区役所や人生大学等の後援をうけることができ、講演会は大盛況となりました。
デイサービスの様子
その後、保育園のお母さんや講演会に来てくれた方5人で、平成24年6月にデイサービス「一緒がいいね ひなたぼっこ」を立ち上げました。現在、登録スタッフは28名おり、毎週水曜日と第三日曜日に開設しています。認知症のおばあちゃんと障害をもった女の子が一緒に百人一首をやったり、中学生になった近所の子供たちが小さい子供たちの面倒を見に来てくれたりする「田舎の大家族」のような空間です。富山型デイサービスは東京にはあまりなく、遠方から通ってくる方も多いので、もっと多く富山型デイサービスができればいいなと思っています。
──趣味や日課について教えてください。
登下校の見守りをする高村さん
子供たちの見守り活動は、登校日はほぼ毎日やっています。クリスマスの時期はサンタの格好をして見守りをするのですが、子供たちの反応がとてもいいです。また、朝のラジオ体操と6年前から始めた書道に取り組み、娘の影響でミュージカルにもはまっています。
──最後に、シニアの方へメッセージをお願いします。
私の好きな言葉は「光」です。自分の行く道は自分で決めた方が楽しいし、好きなことをやって人が喜んでくれたら最高です。私は子供が好きで今の活動をしていますが、子供たちのキラキラした笑顔を見る度「これだからやめられない」と思います。 好きなことがない人はいないと思いますが、あとはやり続けていくことが大切です。続けていれば、きっといいことがあるはずです。人との繋がりを大切に、好奇心をもって「思い立ったが吉日」の精神で夢に向かっていきましょう‼
〈インタビューを終えて〉
高村さんは皆に慕われる優しさが溢れているだけでなく、人との繋がりを大切にしつつ、失敗を恐れず、思いたったことをすぐに行動に移すバイタリティーに溢れる方でした。
インタビューにご協力いただきありがとうございました。今後も、ますますお元気にご活躍ください。
団体のお元気さん
地域で活動している高齢者団体を紹介します。
なごみサロン(多摩市老人クラブ連合会(多老連))
〈団体プロフィール〉
多摩市内には平成26年4月1日現在で、35の老人クラブがあり、1,600人の会員が、生きがいづくり、健康づくり、奉仕活動などに取り組んでいます。多老連では、年1回の輪投げ大会、グラウンドゴルフ大会のほか、健康講演会、棒体操講習会、手芸教室、料理教室などを開催し、会員同士の交流や情報交換をはかるとともに、一般の方の見学・参加も歓迎しています。
各クラブでは、地域での子ども・お年寄り見守り活動、公園清掃などの社会奉仕活動のほか、「話し相手」を基本とした暮らしの支えあいである、友愛活動にも力を入れています。今回は、鶴牧星寿会で、高齢者の引きこもり防止を目的にはじめた「なごみサロン」の活動を御紹介します。
──なごみサロン設立の経緯を教えてください。
鶴牧星寿会のメンバーを中心に、月1度、楽しくおしゃべりする場、リラックスできる場として設立しました。メンバーは20人程度で最高齢者は92歳になります。
──会ではどのようなことをしていますか?
近況の報告のほか、月々のテーマを決めて、お花見や端午の節句など季節に応じたイベントや、俳句遊び、健康情報の共有等をしています。俳句といってもかしこまったものではなく、五・七・五を別々に作り混ぜ合わせて1句完成させるといったように、皆で和気あいあいと楽しんでいます。また、体調を崩して、会に来られなくなった方へお声かけやお見舞い等もしています。
──今後の展望はありますか?
お昼の支度の関係上、予め人数の確定が必要なこともあり、メンバーが固定化しがちですが、基本理念は「友愛」なので、今後も輪を広げていければと思います。
──活動継続している秘訣は何ですか?
リーダーが前に出て指示を出すのではなく、皆を見守る立場を徹底することで、皆がアイディアを出し合い、皆で会を作っていけることが継続の秘訣だと思います。
──なごみサロンの良さを教えてください。
健康法をはじめとした情報共有の場や、生活上の不安を、気軽に話し合える場になっていることが良いと思います。なにより、予定があるだけで生きがいに繋がります。
ハーモニカの伴奏で皆で故郷の合唱
サロンのメンバーで公園を散策
〈インタビューを終えて〉
みなさん若々しく元気さが溢れていることはもとより、「なごみサロン」という名前の通り、和やかで温かい会でした。また、世話人(会の運営者)の方々が、自分の役割に責任を持って、会を良くするためにいきいきと活動される様子がとても輝いていました。インタビューにご協力いただきありがとうございました。今後もますますお元気にご活躍ください。
■お問い合わせ先
- 多摩市老人クラブ連合会の活動については、こちらへお問合せ下さい。
- 多摩市老人クラブ連合会事務局 電話042-356-0309
- その他、東京都内の各地域における老人クラブの活動、入会に関するお問合せにつきましては、最寄のクラブへ直接御連絡下さい。
- 公益社団法人 東京都老人クラブ連合会
お元気さん活動展
第51回東京都老人クラブ芸能大会の様子(平成26年11月5日 新宿文化センター)
優勝チーム(練馬早宮会)の演技
各チームの演技1
各チームの演技2
各チームの演技3
東京都老人クラブ連合会主催の芸能大会は、各単位クラブが健康増進及び会員相互の交流と親睦のために取り組んでいる民踊(新舞踊、フラダンス等の民族舞踊を含む)の祭典です。
・公益社団法人 東京都老人クラブ連合会HP
お元気情報
【ヒートショックの予防法】
「ヒートショック」とは、急激な温度変化により血圧が上下に大きく変動することなどが原因で起こるものです。気温の下がる冬場に多く見られ、脳卒中や心筋梗塞などにつながる恐れがあります。
今回は入浴時のヒートショックの予防法について紹介します。
●脱衣所や浴室、トイレをあらかじめ暖め、温度差を少なくする。
冷え込みやすい脱衣所や浴室、トイレに暖房器具を設置したり、断熱改修を施すことは効果的対策の1つです。また、シャワーを活用した浴槽へのお湯はりも効果的です。高い位置に設置したシャワーから浴槽へお湯をはることで、浴室全体を暖めることができます。湯沸しの最後の5分程度を熱めのシャワーで給湯しても十分効果があります。
●早朝・深夜の入浴を避け、夕食前・日没前の入浴を心掛ける。
日没後に比べて外気温が比較的高く、脱衣所や浴室がそれほど冷え込まないことに加え、人の生理機能がピークにある午後2時から午後4時ころに入浴することで、温度差への適応がしやすいためです。
●湯はぬるめで、長湯はしない。
お湯の温度は41℃以下にして長湯をしないことをお勧めします。
食事直後・飲酒時の入浴を控える。
食後1時間以内や飲酒時は、血圧が下がりやすくなるため、入浴を控えた方がよいでしょう。
●一人での入浴を控える。
高齢者が入浴している時は、家族や周囲のひとが声かけするようにしましょう。また、単身者の場合、近所の公衆浴場や日帰り温泉等を活用し、一人での入浴を控えるといった方法も有効です。
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