──手工芸を始めた頃のことを教えてください。
質問に応じる荒井さん
始めたのは60年ほど前で、娘が生まれた頃でした。主人に娘を見てもらい、夜に先生のところへ通ったものです。老人クラブへ教えるようになったのは、45年ほど前だったかと思います。当初は私が一番若かったのですが、今では私が一番年上になってしまいました(笑)。
最初は「人形」作成していましたがかさばるので、途中から「はり絵」を中心に教えるようになりました。
──手工芸指導で気を付けていることはありますか。
優しく指導する荒井さん
私自身、「教えるためには、毎日が勉強」と考えています。日頃から、草花の観察、写真撮影、スケッチ等のインプットをしています。最近は集中するため、八ヶ岳の山荘で構想を練ることもしています。このため、最近の作品は山の風景が多いです。
──長く続ける秘訣みたいのはありますか。
私は始めたら長いです。飛びついたら離れない性格です。教えている皆様もいい方が多く、これまで大きなトラブルはありませんでした。また手工芸は手先を使って頭も使うので、ボケ防止になっているのかもしれません(笑)。
──最後に、シニアの方へメッセージをお願いします。
私は手工芸や舞踊の他に、趣味で、ケーキ作り、ジャム作り、麻雀、カラオケなど行っています。1週間のスケジュールはいつも埋まってます。いろいろな方と接して話すことが健康の秘訣だと思います。まずは、何でもいいので行動をおこし、いろいろな方と接してみてはいかかでしょうか。
〈インタビューを終えて〉
手工芸指導を取材していて、荒井さんと会員との関係が非常によいことが伝わってきました。これも荒井さんの仁徳のなすところだと思います。インタビューにご協力いただきありがとうございました。今後もますますお元気にがんばってください。