尋常高等小学校を卒業後、陸軍に勤務するが、終戦を迎え、セメント会社に入職。仕事をしながら定時制高校で学ぶ。57歳で電気主任技術者の国家資格を取得。定年退職後は、81歳まで高齢者施設や複数の企業の電気設備管理業務に携わる一方、社会福祉協議会の呼びかけにより、地域の役に立ちたいとボランティア活動を始めた。80歳を過ぎてからは新たに観光ボランティアガイドも始めた。
東京まちかど通信
VOL.13
地域のお元気さん
お元気なシニアをクローズアップ!健康の秘訣や趣味などをご紹介します。
様々なボランティア活動で地域に貢献!
奥森 祥一(おくもりしょういち)さん
(あきる野市在住)
〈プロフィール〉
──現在、どのようなボランティア活動をしているのですか?
・高齢者のお宅へお弁当を配るボランティアを月2~3回行っています。お弁当を届けるだけでなく、近況や困っていることがないかどうかも聞いています。
・観光ボランティアガイドは4~11月までは週3日、期間外のいまは自主的に週1回ほど、武蔵五日市駅の前で案内します。
・書道ボランティアは月4回で、書道講師としても月3回指導しています。
・その他高齢者施設で輪投げや将棋、散歩などのボランティアをしています。
──80歳を過ぎてから、観光ボランティアガイドを始めたきっかけを教えてください。
あきる野市広報に観光ボランティアガイドの募集があったので応募したのがキッカケです。街中で人に道を尋ねられたことが何度かあったので、「五日市」の魅力を伝えられたら良いと思いました。私自身、父から五日市に関することを教えてもらう機会がなかったので、自分でこの町の歴史などを勉強したいなと思ったんです。
ただ、資料を読んで勉強して、その時はしっかり覚えたと思っても、いざ人に説明するとなると、上手く言葉が出ないこともありますね。最近は、外国の方が来られる機会も増えてきました。さすがに英語はもう覚えられません!若い人に任せます(笑)
──健康の秘訣を教えてください。
好き嫌いせずに何でもよく食べることです。好きな食べ物は肉・魚・じゃがいも。果物とトマトは毎日食べます。タバコは吸わないし、お酒も嗜む程度です。でも、10歳の孫と一緒にお酒を飲むのがいまの目標なんです。だから、あと10年は頑張らなきゃ。
あとは、好奇心旺盛なことですかね。若い頃からいろいろなことに挑戦していました。俳句や茶道、謡曲もやっていたんですよ。最後は、書道が残りましたけどね。
──最後に、シニアの方へメッセージをお願いします。
家に閉じこもっていないで、地域の人と話をすることが良いと思います。その一つの方法として、ボランティア活動をお勧めします。
〈インタビューを終えて〉
朝、武蔵五日市駅に着くと、すでに観光ボランティアガイドのお仕事をしていた奥森さん。観光ボランティアガイドの後は、配食ボランティアへ。この取材の後は、書道講師のお仕事に出かけるとおっしゃっていました。
お宅での取材は、奥森さんの奥さまにもご一緒にお話をしていただきました。知り合って65年、夫婦円満の秘訣は、お互い感謝の気持ちを忘れないこと。お二人の仲むつまじい様子に、こちらもほっこりしました。
(公開:2018年1月17日)