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    東京ホームタウンSTORY

    2025年の東京をつくる 東京ホームタウンSTORY

    東京ライフシフト

    【レポート】東京ホームタウン入門講座「地域包括ケア入門」


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    5.登壇者トーク~NPO法人ドリームタウン 井上さんより~

    続いて、NPO法人ドリームタウン 井上さんより、板橋区内で2013年から活動を続ける多世代共生型の交流拠点「地域リビングプラスワン」の設立に至った思いや活動での工夫、現在の新たな拠点設立の取り組みについてお話しいただきました。

    井上さん:2013年に設立した「地域リビング プラスワン」は、地域で共有するみんなの「リビング」として、運営活動をシェアしながら居場所づくりをしています。月・水・金は朝10時から20時まで、火・木は16時まで基本的には開いていて、地域のボランティアさんが交代でごはんを作り、みんなで会話を楽しみながら食べています。

    地域リビングのコンセプトは、「世代や国籍、障害の有無を越えて、日常のシェアからコミュニティを生み出す」というものです。高齢者だけでなく、若い方でも一人暮らしの方や、共働き家庭の核家族化が進んでいて、家庭内ではできないことが増えていますよね。そうすると、課題を抱え込んでしまって孤立しやすいということで、地域を単位にリビングスペースやキッチンを共有して、「地域で暮らす」みたいなことを実現したいと思い、始めました。人と人との接点が生まれて課題を共有することで、地域での支え合う力が増えてくるんじゃないかな、と思っています。

    ここでは、高齢の方がご飯作ってくれたり、「おうちに来なよ」って声をかけてくれて一緒にお茶をしたりといった、日常のコミュニケーションがあるんですね。すると、何か困ったことがあると、お互いに手助けしたいな、という気持ちやコミュニケーションが生まれていく。そうした「人との出会い」から、一人暮らしの高齢者の方や障がいのある方のサポートの仕組みづくりがスタートしているのが特徴です。
    医療的ケアが必要な方であっても垣根なく招き入れることができて、自然にいろいろな人たちと触れ合える、マイノリティがマイノリティでなくなる場所でもあります。

    2017年の1月からは通所型サービスBを開始し、要支援者の方などが通う場所にもなっています。ここでも、利用者の方に居場所の運営の一部を担っていただいていて、例えば会計をしたり、子どもたちのために一生懸命ご飯を作ったり。そうした誰かのために何かをすることが一番の介護予防になるのではないかと、皆さんの様子を見ていても思うので、目的や生きがいを持ち続けられる仕組みにできればと思っています。

    さらに今は、板橋区内に新たに2カ所の居場所を増やそうとしています。
    一つは、宮本町で、一人暮らしのおばあちゃんが住んでいた素敵なおうちが、認知症が進んで施設に入られるために空き家になってしまうということでお声掛けいただき、地域の人たちと一緒に講座をして学んだり、地域の人たちがやりたいことをやる場所にしていこうと、企画が進んでいるところです。
    もう一つは、向原の拠点です。こちらは2階以上が社会福祉法人さんのサービス付き高齢者向け住宅なのですが、1階がレストランになっていて、そこを活用して何かやれないかということで委託を受け、今は高齢者と保育園の給食を作ったりしています。また、就労継続支援B型の事業所にすることで、障がいがある方にも地域の担い手になっていただき、子どもや高齢者の人たちに触れる仕事をしたりするすごくいい循環になるのではないかと思っています。

    ※障がいがあって一般企業で働くことが難しい方が雇用契約を結ばずに就労訓練をおこなうことが可能

    東京ホームタウンプロジェクトの支援先、参加者、協力団体などをご紹介します。

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