東京ホームタウンSTORY
東京ライフシフト
【参加者の声】異業種のチームメンバーから学び、楽しめたチャレンジ
小櫃 秀一さん(エネルギー会社勤務)
約1カ月間で支援先団体にヒアリング、提案を経て成果物を仕上げる「プロボノチャレンジ」。2022年、「豊島区高齢者クラブ連合会」の課題整理ワークショップ(新規会員増に向けたヒアリング調査・施策検討)のプロジェクトにご参加いただいた小櫃 秀一さんに、参加のご感想や、プロジェクトのその後について、お話を伺いました。
※2023年9月30日に開催した「プロボノチャレンジ2023 事前オリエンテーション」の経験者トークの内容を編集しています。
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― 自己紹介と参加されたプロジェクトのご紹介をお願いいたします。
小櫃秀一と申します。会社員で50代です。プロボノ活動は、昨年の東京ホームタウンプロジェクトに参加させてもらって、今年が2回目です。昨年は、豊島区高齢者クラブ連合会の新規会員増に向けた施策検討というところで私含めた5名のチームでプロジェクトを実施しました。プロジェクトでは、支援先団体さんとの事前打ち合わせを経てヒアリング会を開催。ヒアリング会では、まだ高齢者クラブに入っていらっしゃらない一般の方や、連携先候補となるシルバー人材センターなどの方たちに、高齢者クラブにどのような印象を持っているか等を伺いました。そして、そこでいただいたご意見をチームで纏めて、パワーポイントで資料を作成し、団体さんへ実際の提案を行いました。ちょうど提案会の後に高齢者クラブの全国組織での会合があったそうで、その場でもプロボノ支援の提案内容を発表していただいたと聞いています。そのようなかたちでプロジェクトを完了しました。
― プロジェクト開始前に不安に思われた点や懸念点があったようでしたら教えてください。また、それはどのように解決されましたか。
私はそんなに不安な点はなかったのですが、わからない点はとにかくチームメンバーと伴走してくださる事務局の方にどんどん聞いて、その内容はメーリングリストなどで共有しながら進めていくことで解決しました。
―プロジェクトがいい結果に結びつくよう、最も工夫されたことを教えてください。
私のいたチームは結構細かく担当分けをして、自分がやれるところ、得意なところをやっていったのが大きいと思います。また、去年だとまだコロナ禍ではあったんですが、我々はたまたまメンバーが皆集まりやすいところに住んでいたこともあって、何回か会議室を借りて対面での打ち合わせも入れるようにしていました。オンラインで済むようなところと、実際に会って「ここの辺りの行間は」と話した方が進めやすいところもあって、メンバーの意思疎通は非常に上手くいったような気がしますし、気心知れる仲になったと思います。また、ヒアリングした内容などは都度誰かが議事録を必ず取りまとめて、みんなにシェアしたことで内容の抜け漏れがないよう進められたのも良かったと思っています。
―プロボノに参加して得られたことはありましたか?
私は民間企業に勤めているのですが、プロジェクトのチームメンバーは役所勤めの方がいらしたり、研究機関の方がいらしたりと、立場や年齢、性別も非常に多様でした。短い期間ではありましたが、そんな環境の中での打ち合わせなどを通して、考え方やものの見方の違いに触れられたことが非常に良い経験になりました。私は転職活動もしたことなく新卒から今の会社にいてやっぱり自分の会社の世界しか知らなかったので、「こういう考え方をする人もいるんだな」とか、「こういう業界の人はこういうものの見方をしてるのだな」という経験をして、いかに狭い世界で生きてたのかなっていうのをまざまざと感じたというか、反省したというか。その点ですごく勉強になりました。また資料の纏め方、進め方なども当然それぞれの方たちの経験に基づくものがあって、実際の自分の本業での実務の参考にさせてもらったり、会議の進め方も、こういうふうにファシリテーションをするとみんなが発言しやすいんだな、というような体験がすごく勉強になりました。
―東京ホームタウンプロジェクトのプロボノへの参加を経て、東京の見え方は変わりましたか?
私も高齢の母親を抱えている中、去年プロボノに参加する前はなかなか「地域」に目を向けづらかったのが、プロジェクトで高齢者クラブに関わらせてもらったこともあって、非常に自分事として見えるようになりました。私は葛飾区在住なのですが、実際に母親が調子を崩した時に、今までより地域に対する心のハードルが低くなったというか、相談しやすくなったというところは体感としてありました。そのあたりは東京ホームタウンプロジェクトに関われてよかったなと感じています。
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