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    東京まちかど通信

    “まちのシニアかわら版”『きらっと☆シニア』で地域の高齢者に役立ち情報を提供

    きらっとシニア倶楽部 副代表 有馬将由(ありま のぶゆき) さん、他2名

    西東京市のシニア約20人の手で編集・発行されている地域情報ミニコミ紙『きらっと☆シニア』。主に、地域の高齢者に役立つ情報を提供する目的で、1カ月半に1回程度、5500部発行されています。A4判4ページのモノクロ印刷ですが、体裁は本格的なもの。この発行を手がける「きらっとシニア倶楽部」の有馬将由さん、鹿島紀彦さん、塚本節子さんにお話をうかがいました。

    主に、地域に住む一人暮らしのシニアに役立つ情報を提供しています。

    ——「きらっとシニア倶楽部」の活動内容からお教えください。

    西東京市の地域情報紙であるシニアかわら版『きらっと☆シニア』を1カ月半に1回程度、自分たちの手で企画・編集・発行しているほか、企画テーマに連動させたフォーラムを開催しています。
    『きらっと☆シニア』は、主に地域のシニアに役立つ情報を提供しようと、毎号、テーマを設けています。創刊号は「見まもり」でした。以降、「食」「生活の知恵」「くらしの相談」「歩く」「医療」「防犯」などと続き、最新の第19号は「健康」を取り上げました。また、号外として3.11東日本大震災を特集し、保谷市の時代から西東京市の姉妹都市である福島県南会津郡下郷町を訪問取材しました。取材にあたっては、元保谷市長である都丸氏を事前取材し、当時保谷市と下郷町が姉妹都市になったいきさつなどをうかがいました。

    活動の様子:下郷訪問前の事前取材(元保谷市長都丸氏を囲んで)

    フォーラムは、『きらっと☆シニア』第12号で「やすらぎ」をテーマにした際、田無神社の宮司であり精神科医の賀陽濟(かやわたる)さんに寄稿していただいたのを受けて10月に開催し、賀陽さんに講演していただきました。また「介護」をテーマに執筆していただいた東海大学看護学科教授の柳原清子さんにも11月に講演していただきました。講演後にはワークショップを開き、参加者がグループに分かれてどう実践するかなどを話し合いました。「出会い、学び、発見、刺激がいっぱいでした。」などと好評でしたね。
    これらのフォーラムは、2010年に西東京市社会福祉協議会の地域福祉活動助成金を受けて実現できたものです。フォーラムの模様は、2011年1・2月の新春号外でまとめて伝えています。また、『きらっと☆シニア』で「スポーツごみ拾い」について紹介し、その後実際に11月6日に大会を開いています。この大会は、西東京市の合併10周年記念企画提案事業に応募し、採択されました。

    その他の活動としては、他団体への出張講座も請け負っています。例えば、ひばりヶ丘団地の自治会に編集ノウハウをお伝えし、『スマイルひばり』というミニコミ紙に結実しています。また、社会福祉協議会が発刊する広報誌の特集号を市民参加により作成するに当たり、我々の編集ノウハウをお話ししました。いずれも好評でしたね。

    活動の様子:ひばりが丘団地の自治会への出張講座

    ——『きらっと☆シニア』は、どのようにつくられているのでしょうか?

    月に2回、市役所や公民館の会議室に集まり、編集会議を行っています。その際に、テーマや取材先、分担などを決め、各自が取材に出かけ、記事を書き、パソコンで紙面を割り付けて仕上げるという流れです。印刷は協働センターの簡易印刷機を使わせてもらっています。
    印刷したものは、市内の公民館や図書館、地区会館などの公共施設各所のほか、病院などに置かせてもらいます。

    編集会議(田無庁舎会議室)

    メンバー全員で市内全域に5万部配布するという大作戦を敢行しました(笑)。

    ——反響はいかがですか?

    発行は概ね1カ月半に1回ですが、発行日を決めているわけではありません。なので、知人と顔を合わせると「次はいつ出すんだい?」と催促されますね(笑)。また、毎号割とよく捌けているので、読まれているのだと思います。あと、紙面に投稿コーナーを設けているんですが、ちょくちょく寄せられてきますよ。

    ——何か、印象に残る活動のエピソードをお教えください。

    いろいろあります。まず、2009年に独立行政法人福祉医療機構の助成を受けることができ、カラー版を発行してメンバー全員で市内全域に5万部配布するという大作戦を敢行しました(笑)。市の世帯数は約8万ですが、高齢者のいない世帯や、セキュリティ的に入れないマンションなどもあるのでその分は減らし、みんなでポスティングして歩いたのです。みんな口々に「楽しい。」と言っていましたね。
    また、この号では、予算もあることからもう4ページ追加し、地域包括支援センターを特集しました。地域包括支援センターはまだよく知られていなかったので、市内8箇所のセンターのスタッフの写真も掲載しました。センターは、いざ介護、という時などに真っ先に相談すべき機関なので、この企画はとてもよかったと自負しています。
    あと、TBSラジオ「(中村)メイコのいきいきモーニング」に取材されて放送されたり、朝日新聞の取材を受けて記事になったりもしました。

    「シニアの情報誌づくり」という生涯学習活動のための講座がきっかけに。

    ——では、「きらっとシニア倶楽部」の発足の経緯をお教えください。

    西東京市には6つの公民館があり、生涯学習活動のための講座がよく開かれています。その中で、2006年9月から翌年3月まで、14回にわたって「シニアの情報誌づくり」という講座が開かれました。そこでは、フリー編集者である講師から、編集や取材、記事作成などのノウハウを学ぶことができました。講座の後半では、取材・撮影・原稿起し・レイアウトなどの手順を実際にやってみよう、という学習でした。そうして出来上がったのが『きらっと☆シニア~今も青春』です。ほぼ全員が初めての経験でしたが、実際にそれぞれが記事を書き、3カ月かけて約90ページの冊子が出来上がりました。そして、講座終了時には、誰からともなく「せっかく学んだことを生かして何か活動を続けよう。」と言いだし、2007年3月に受講生9人による「きらっとシニア倶楽部」が発足したのです。

    ——冊子の内容をお教えください。

    「健康な体と心を保つために」「地域とのコミュニケーション」「健康と食生活」「得する地域情報館」というテーマで、シニアに役立つ地域情報をまとめました。例えば、散策コースを案内する際にもトイレ事情をきめ細かく掲載したり、サイクリングを勧めるにしても自転車に乗りやすい方法を専門家に教わるなどして、シニアを意識した工夫をしました。市長にもインタビューしましたが、何から何まで初体験でした。この冊子は100部ほど作成して、市の中央図書館などにも置かせてもらいました。

    ——この冊子づくりが、地域情報ミニコミ紙『きらっと☆シニア』の継続制作活動に発展したわけですね。

    この冊子づくりのメンバーの間でミニコミ紙をつくろういう話がでた時、まずは読者がどんな情報を必要としているかを知る必要があるという話になりました。そこで、2007年8月、「平成19年度西東京市NPO企画提案事業」に「高齢者が必要とする地域情報の基礎調査」を応募し、採択されたのです。この助成金でシニアルネサス財団の河合和氏を講師に招いて「高齢者が住みやすいまちづくり」と題した講演会を開き、その後で「みんなで考えよう、高齢者に必要な地域情報」をテーマにワークショップを行いました。その結果を踏まえ、アンケートを作成し調査を行いました。

    「みんなで考えよう、高齢者に必要な地域情報」をテーマにワークショップを開催

    翌2008年には、「平成20年度西東京市NPO企画提案事業」に「(仮称)まちのシニアかわら版発刊に向けたシステムの構築と発刊の開始」を応募し採択されました。その際、「まちのジャーナリストたちによる地域リポーター養成講座」を開講し、新たなメンバーも得て編集制作体制をつくりました。『きらっと☆シニア』はこうした経緯を経て2009年1月に創刊されました。

    出会いが多く、独自の地域活動にも広がりました。世界が広がる感じですね(笑)。

    有馬さん(左)・鹿島さん(中)・塚本さん(右)有馬さん(左)・鹿島さん(中)・塚本さん(右)

    ——では、有馬さんが公民館講座に参加した理由と、この活動のやりがいをお教えください。

    有馬さん

    仕事からリタイアして地域に戻った時、地域のことをよく知らないと感じたのです。そんなときに情報誌づくりの講座を知り、面白そうだと参加してみることにしました。初めてのことでしたが、性に合っていると感じ、情報誌づくりでは積極的に地域のネタ探しを楽しみましたね。
    やりがいは、地域のネットワークの中に入っていき、それをつなげていけるところですね。20人のメンバー以外にも、行政や社会福祉団体などとつながっていけるところに手応えを感じています。とにかく、出会いが多いのです。今後は、もっと輪を広げてメンバーを増やしていきたいですね。

    ——鹿島さんはいかがですか。

    有馬さん

    私は長らく印刷・出版の仕事にかかわっており、リタイア後、せっかく培ったものを無にしてはいけないと思っていました。そこで、公民館に「写真を残したいとか、自分史をつくりたいが文章が書けないといった人がいたらお手伝いする。」旨申し出たのです。確かにそういうニーズがあるとのことで、情報誌づくりの講座が開かれることになり、参加した次第です。
    地域を歩くことを通じて交友範囲も広がりました。西東京市には45年暮らしていますが、まだまだ知らないところがたくさんあります。90歳を過ぎて特許を取った人とか、びっくりするような人と出会えます。取材活動をしていると世界が広がる感じがします(笑)。

    ——塚本さんはいかがでしょうか。

    塚本さん

    私は2009年から参加しました。在宅で10年ほど母親を介護していましたが、その間は介護と会社の往復生活でした。そんな生活をもっと豊かにしよう、何かいい活動はないかと情報を探し、市のホームページで「きらっとシニア倶楽部」を知ったのです。写真がとても楽しそうでしたので、ここにしようと思いました(笑)。実際に活動していると、地域とのつながり方のヒントをたくさんもらえました。そして、自分でも地域活動を始めたのです。夏、母の生家である古民家を使ってイベントを年4回行っています。地元にアトリエを持つ青年演出家との朗読会、子どもと遊ぶ会など3世代の交流をはかる活動をはじめ東北支援のチャリティ活動も始めています。とても楽しいですね。

    ■プロフィール

    会長/杉山 博(すぎやま ひろし)
    名称/きらっとシニア倶楽部
    設立/2007年4月
    代表者/会長 杉山 博
    活動内容/ミニコミ紙「きらっと☆シニア」の発行、イベントの企画・運営ほか

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