このページの本文へ移動
  • サイトマップ
  • 都庁総合トップ
    • 大きいサイズ
    • 標準のサイズ
    • 小さいサイズ

    東京まちかど通信

    第二の人生を楽しむ シニア世代の“ゆる起業”を支援

    銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐 実央さん シニア起業家 川北 晃右さん、清水 次朗さん

    定年前後のシニア世代を対象として、個別カウンセリングやレンタルオフィスの提供などを通じて起業支援を手がけている銀座セカンドライフ株式会社。”第二の人生”を楽しむことを主眼に、やりたいことを無理せず続ける”ゆる起業”を勧めています。代表の片桐実央さんと、同社を利用して実際に起業した川北晃右さん、清水次朗さんにお話を伺いました。

    銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央さんにインタビュー

    “第二の人生”なので、その方がやりたいことを無理せずにやりたい時まで続ける事業づくりをお勧めしています。

    ——まず、銀座セカンドライフの事業内容からお教えください。

    銀座セカンドライフ(株)代表の片桐実央さん

    当社は、社名のとおり定年前後の50代・60代を中心としたシニア世代を対象に、”第二の人生”を形づくっていくための起業支援を手がけています。サービス内容は大きく3つあります。

    1つめは、個別のコンサルティングや事務のサポートです。コンサルティングでは、その人のキャリアを棚卸して強み弱みを導き出したり、事業テーマを見つけることをお手伝いします。また、私は行政書士でもありますが、会社設立のための手続きや設立後の会計代行といった事務作業の支援も行います。

    2つめは、レンタルオフィスの運営です。現在、銀座と八重洲、横浜の3カ所に「アントレサロン」というレンタルオフィスを設けています。

    3つめは、起業に役立つセミナーや交流会などのイベントの開催です。

    ——これまで、どれぐらいの人を支援してこられたのでしょうか?

    2008年7月の設立から5年半で約5,000社です。

    ——”第二の人生”に特化した起業支援でポイントにしているのはどういったことでしょうか?

    “起業”といっても大それたものではなくて、収入よりもやりがいを重視して、楽しくお仕事していただきたいと思っています。私は”ゆる起業”と言っているのですが、”第二の人生”なので、その方がやりたいことを無理せずにやりたい時まで続ける事業づくりをお勧めしています。”第二の人生”が、楽しく充実した時間となることが眼目ですから、その方にとって起業が最良の選択でない場合もあります。弊社は選択肢を提示するまでにとどまり、決定はご本人様にしていただくことを大切にしています。

    50代・60代は誰しも経験や人脈など豊富な起業資源を持っていますが、多くの方が自分の強みに気付いていません。「異動が多くてどっちつかず」「自分の持っている情報は古い」「何をやればいいかよくわからない」等悩み、慎重になりすぎて前に進めない方がとても多いのです。そんな方にいろいろな選択肢を提示し、意思決定していってもらうとついに決意が固まってスッキリとした表情をされるのです。その瞬間、こちらも嬉しくなりますね。

    銀座セカンドライフでは、定期的に交流会やセミナーを開催しています。

    セミナーの様子

    ——では、御社を創業した経緯についてお教えください。

    祖母が認知症になった時、社会人になっていた私は面倒を見ることができませんでした。このことがとても悔やまれたのです。それならば、祖母に近い年齢の方々を支援する事業を始めて、祖母へのおもいを果たそうと思ったのがきっかけです。では何をするかと考えた時、私は法学部を出て1社目は事業会社の法務部、2社目は証券会社でIPO(新規公開株)の支援に従事していましたので、法律や会計といった得意分野を活かせることとして起業支援を思いついたのです。

    ——今後のビジョンはどういったものでしょうか?

    「アントレサロン」を全国の主要都市に展開することで、色々な地域の方を支援したいと考えています。

    東京・銀座・横浜で、計5店舗の
    レンタルオフィス「アントレサロン」を運営。
    フリーデスク、商談・セミナールームを備えています。

    シニア起業家 川北晃右さん(73歳)にインタビュー

    皆さん、60年70年と生きてきたわけですから、それなりに何らかのエキスパートであると思います。

    ——まず、事業内容をお教えください。

    「太常うどん」を起業した川北晃右さん

    2010年に銀座で「太常」(だいつね)といううどん店を開業しました。30坪50席ほどの広さです。「八百屋がはじめたうどん屋」というキャッチフレーズで、「アボカドうどん」「九条葱うどん」などのほか、トッピングとして季節の野菜の天ぷらを豊富に用意するなど、野菜を強調したメニューを特徴としています。

    場所柄、ランチタイムは近隣の会社に勤めるビジネスマンやOLで満席になる日が続いています。野菜を強調しているせいか、毎日レディースデーかと思うほど、特に女性のお客様が多いですね。

    ——起業の動機や経緯はどういったことでしたか?

    八百屋(卸業)時代の川北さん

    「八百屋がはじめたうどん屋」のキャッチフレーズのとおり、私は江戸時代から5代続く青果商を営んでいました。7年前の67歳の時、息子に継承し、リタイアして妻と悠々自適の生活に入ったのですが、朝3時に起きて仕事を始めた生活が長かったせいで、3年もすると遊んでいる生活が辛くなってきたのです。そして自社ビルの1階が空いていたこともあり、好きで食べ歩いていたうどんの店でも始めようと決心しました。

    ——銀座セカンドライフからはどういった支援を受けましたか?

    銀座セカンドライフさんはすぐ近所なので、妻が片桐社長と親しくさせていただいており、私も時々セミナーなどに参加させてもらっています。会社設立の時に、司法書士や弁護士などの専門家を紹介してもらい、助かりました。

    ——苦労していることはありますか?

    うどんづくりで大事なのは温度管理です。つくる時や茹でるお湯の温度次第で味も食感も変わってしまいますから、季節ごとに適温を維持するように心がけています。しかし、それは当たり前のことなので、苦労とは言えないですね。

    ——起業してよかったこととは?

    商売ではお客様を驚かすことも必要だと思って、「アボカドうどん」なども出しているのですが、ねらいどおり驚かれると楽しくなりますね(笑)。また、根っからの八百屋なものですから、「野菜がおいしい」とほめていただけると嬉しく思います。

    野菜がおいしいと評判の太常うどん。 看板メニューの「アボカドうどん」です。

    また、青果商時代はもっぱら都心部の飲食店から注文を受けて配達していたのですが、お客様の勘違いを含めて数が違うといったクレームを受けていました。代金回収も90日などの売り掛けでした。それがうどん店だと立場が変わり、かつ現金収入になったので、余計な心配をしなくて済むようになりました。野菜を買う側の気持ちもよくわかるようになったので、息子の八百屋にアドバイスできるようにもなりました。

    ——今後のビジョンについてお教えください。

    マスコミに取り上げてもらうせいか、よく「支店を出して欲しい」という要請を受けるのですが、チェーン化するつもりは元々なかったことに加え、半端な体制でやってはいけないと思っていますので、この1店舗での商売を磨いていくだけです。
    ただし、従業員が一人前に育って、暖簾分けを希望すれば考えないこともありません。

    ——読者のシニア世代にメッセージをお願いします。

    「太常うどん」(中央区銀座)

    皆さん、60年70年と生きてきたわけですから、それなりに何らかのエキスパートであると思います。そうした経験や能力を活かさないのももったいないと思いますので、世の中のために活かすことを考えていただきたいですね。ただし、うかつに手を出すことには慎重であっていただきたいと思います

    シニア起業家 清水次朗さん(65歳)にインタビュー

    自分がやりたいと思った仕事ができること自体、喜びですね。

    ——まず、事業内容をお教えください。

    食材の宅配「まいど屋」を起業した清水次朗さん

    体が弱かったり、高齢などでなかなか家から出られない人のために、食材を買い付けて配達する「お買い物代行サービス」とカタログによる食材の宅配事業を手がけています。魚は築地でできるだけ珍しいもの、いいものを仕入れるほか、加工食品でも添加物などの入っていない、なるべく体にいいものを選んで届けるようにしています。

    営業エリアは特に決めていません。現在、固定客は40軒ほどです。お客様に紹介してもらう形で増やしています。

    ——起業の動機や経緯はどういったことでしたか?

    まいど屋の宅配カタログ。新鮮で美味しい、安全・安心な食品を 基本コンセプトにお届けしています。

    私は長年料理人をした後、食品工場に勤めていました。64歳で退職した後、1年ほど社会勉強をしていましたが、その中で介護や援助を必要としている高齢者が多いことに注目したのです。自分も何かお手伝いをしようと考えて思いついたのが今の食材の宅配事業でした。

    ——銀座セカンドライフにはどういった支援を受けましたか?

    築地で仕入れをする清水さん。長年、料理や食品に携わった経験を活かし、体に良い安全な食材を目利きしています。

    銀座セカンドライフさんはメディアで取り上げられたのを見て知りました。実は婦人靴のデザインに関心があり、本当はその方面で起業したかったのですが、起業の進め方について相談した片桐社長から「起業するならまず自分が経験した分野で考え、未経験の異分野はそれがうまくいってから考えたほうがいいのでは」とアドバイスしてもらったのです。そのほか、何かと相談させてもらっていますが、親切に対応してくれて助かっています。

    ——苦労していることはありますか?

    高齢者ということもあって、時々、注文した中身を忘れて「こんなのは頼んでいない」と言うお客様がいます。そういう場合は、相手の主張を否定せず受け入れることを大切にしています。余ってしまった食材は他のお客様に安く譲ったり、自家消費しています。
    苦労ではありますが、起業にあたり、こういった事態も覚悟の上で始めました。

    ——起業してよかったこととは?

    色々な方と関われるのが楽しいです。その関わりの中で色々なことを勉強させていただいたり、それを他の人に伝えたりするのも楽しいです。築地には昔から知っている方がいて、漬物や魚の料理法を教わり、それをお客様に伝えると、とても喜ばれます。

    何より、自分がやりたいと思った仕事ができること自体、喜びですね。

    魚のプロに美味しい料理法を教わり、食材と一緒にお客様へ伝えています。

    ——今後のビジョンについてお教えください。

    手伝ってくれる知人を集めて、それぞれに地元などの親しい人に広めてもらおうと考えています。いわば販売代理店づくりですね。さらに、料理教室も開いてみたいと思っています。今の料理教室は凝ったメニューが多いですが、私は素朴でも健康によいメニューを扱いたいと思っています。

    ——読者のシニア世代にメッセージをお願いします。

    自分の思いを大切にして、それをしっかりと果たすことが大切だと思います。

    取材:2014年1月7日)

    銀座セカンドライフ株式会社に関するお問い合わせはこちらまで
    コーポレートサイト
    アントレサロン
    アントレ交流会

    ■プロフィール

    銀座セカンドライフ株式会社
    設立/2008年7月
    代表者/
    代表取締役 片桐実央

    ページトップへ戻る
    Copyright © 2015-2024 Bureau of Social Welfare, Tokyo Metropolitan Government. All Rights Reserved.