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    東京まちかど通信

    VOL.01

    地域のお元気さん

    お元気なシニアをクローズアップ!健康の秘訣や趣味などをご紹介します。


    ボランティアとして簿記講習会を始めて65年!

    安沢 直次(やすざわ なおじ)さん

    (厩橋簿記講習会講師 満90歳 墨田区在住)

    〈プロフィール〉

    安沢直次さん 平成25年度エイジレス・ライフ実践者(内閣府)に選ばれました。安沢直次さん
    平成25年度エイジレス・ライフ実践者(内閣府)に選ばれました。

    終戦後の昭和24年、戦火で家族を失い学校 に通えない子ども達のために、かつて教員だった経験を活かし、自宅で私塾を開いて「読み書きそろばん」を 教え始めました。次第に噂を聞いた大人たちも参加するようになり、昭和37年に「厩橋簿記講習会」を発足。開講以来約65年間ボランティアとして簿記実務 指導を行っており、平成26年3月末現在の卒業生は7,676人に。実践を重視した講義の良さは口コミで広がり、20代から60代まで幅広い年代の生徒が 都外からも多く通っています。

    また、日々無償で卒業生を含む多くの人の相談にのっています。多種の資格を持ち、知識も豊富であるため、相談内容は生活全般から法律等の知識が必要なものまで多岐に渡っています。

    ──趣味や日課について、教えてください。

    週2回ボランティアの講師として今でも簿記の講義をしています。また、毎朝5時に起きて1時間走っています。そのあと、家の周りを40分かけて清掃しています。地域の方からは「ほうきおじさん」と呼ばれています。

    ──とてもお元気でいらっしゃいますが、元気の秘訣があれば教えてください。

    朝のランニングは、前回の東京オリンピックがあった1964年から毎日かかさず続けています。また、食事にも気をつけており、1日1,500kcal以上は摂りません。胃が小さくならないように、週に1度は沢山食べ、バランスをとることも大切だと思っています。動機と結果を意識して行動するよう心掛けており、利き足を意識してマッサージを行う等、日常生活にも気を配っています。妥協はせず、自分に義務を課すことが健康維持の秘訣です。

    ──最後に、シニアの方へメッセージをお願いします。

    自分の一番得意なことを、無欲に、「やらせていただく」という意識を持って気楽にやることが大切です。自分の好きなこと、得意なことをして、自分の喜びが人の喜びになる。こんなに嬉しいことはないと思います。

     

    団体のお元気さん

    地域で活動している高齢者団体を紹介します。


    NPO法人荒川区高年者クラブ連合会(荒高連)

    〈団体プロフィール〉

    三味線で民謡を演奏三味線で民謡を演奏

    昭和37年6月25日に結成された「荒川区老人クラブ連合会」を前身とする、高齢者主催団体としては全国で初のNPO法人。平成14年に特定非営利活動法 人となり、同時に会員数1万人を突破。心豊かで活力と潤いにみちた長寿社会の構築を目指し、地域社会における高年者のための支援活動、高年者によるボラン ティア活動・交流活動などを展開。荒川区内にある83の高年者クラブ(「老人クラブ」という名称を、荒川では「高年者クラブ」に改名)を取りまとめ、ス ポーツ大会や芸能大会の企画・運営、会報の発行のほか、荒川区のふれあい館の管理・運営にも取り組んでいます。

    ──高年者クラブの会員は何歳ぐらいの方が多いのですか?
    また、どのような活動をなさっていますか?

    区内に全部で83の高年者クラブがあり、60歳から、会員になることができます。会員の8割が70代から80代です。地域のクラブでは、誰でも参加できる軽スポーツ(カローリングなど)や、輪投げ大会、歩こう会などを開催しています。無理のない程度に身体を動かすことは、介護予防につながるのでは、と思っています。他には、手芸教室や踊りの会など、趣味の活動に取り組んでいます。毎年、荒川区内の各クラブの日頃の活動の成果を披露する地域ぐるみ大運動会や荒川区高年者芸能大会を開催し、クラブ間の交流をはかっています。

    また、奉仕活動として、地域のひとり暮らしや寝たきりの高齢者を訪ね、話し相手となる友愛訪問のほか、防犯ボランティア、地域美化などに取り組んでいます。

    ──なぜ「NPO法人化」されたのですか?どのような活動をされていますか?

    区に面倒をみてもらうだけでなく、元気な高年者が、自らも事業者となって地域で働き、知識や経験を活かしていきたいと考え、NPO法人化しました。これからの老人クラブは自主自立をかかげて、「活動する高年者クラブ」へと変わっていく必要があると考えます。

    ボランティアの皆さんが丹精こめて手入れしている荒川山吹ふれあい館の屋上花壇ボランティアの皆さんが丹精こめて手入れしている荒川山吹ふれあい館の屋上花壇

    活動の一つとして、「赤ちゃんから高年者まで利用できる、まったく新しいコミュニティサロン」を目指した企画を提案したところ、この企画が採用され、平成17年に荒川山吹ふれあい館の指定管理者として承認されました。赤ちゃん、幼児、小学生、中学生、高年者のそれぞれが楽しめるようなスポーツや趣味の講座のほか、世代間の交流を図る夏祭り、「じぃじばぁばと遊ぼ」を企画・運営するなど、世代を越えた人とのふれあいを大切に、地域密着型の活動を展開しています。

    ──最後にひとことメッセージをどうぞ。

    高年者クラブ会員は、心身の健康の保持と仲間づくり活動に取り組み、高齢期における生活の充実と地域への貢献を積極的に進めています。お気軽に、できること、興味のあることから参加してみませんか。


    荒川区高年者クラブ連合会の活動、荒川山吹ふれあい館の活動については、こちらへお問合せください。

    ■ NPO法人荒川区高年者クラブ連合会  電話03-3805-5505
    ■ 荒川山吹ふれあい館         電話03-3805-2860

    その他、東京都内の各地域における老人クラブの活動、入会に関するお問合せにつきましては、最寄りのクラブへ直接ご連絡ください。

    公益社団法人東京都老人クラブ連合会

    お元気さん活動展

    >山下 外子(やました そとこ)さん(満100歳)

    水彩画は70代、書道は90代から始められたそうです。

    お元気情報

    【お役立ち情報】食事で減塩するためのコツ

    ●汁物は1日1杯まで

    汁物は1杯食塩約2gなので、具だくさんにすると具の素材の味を活かすうえに、汁自体の量を減らせます。

    ●干物より生の魚

    あじの干物の塩分量は約1g含まれ、また塩鮭(辛口)は約5g含まれています。なるべく生の魚を選びましょう。

    ●かけて食べるより、つけて食べる

    しょうゆなどはかけて食べるより、つけて食べる方が少ない塩分量で満足できます。

    ●味付け主食は週に1回

    カレーライス、チャーハン、丼物などの味付け主食の塩分は高めです。

    ●めん類は汁を残すラーメン1杯、汁を全部飲むと約5~6gくらいの塩分が含まれています。

    食べ方で塩分を減らすだけでなく、調理の工夫でも減塩ができます。たとえば、昆布、かつお節、きのこ類、干しえび、乳製品などのうまみの濃い食品を使ったり、香辛料やハーブ、香味野菜を使ったり、だしをきかせたり、酢を加えることで、塩や塩分を多く含んだ食材の使用量を減らすことが可能です。普段とはひと味違った味付けや、素材の味を味わう料理も楽しいものです。

    また、野菜や果物、豆類、海藻類に含まれるカリウムは塩分を排出させる働きがありますので、積極的にとり入れることをおすすめします。味わい豊かな旬の食材は薄味でこそ旨みの引き立つ、減塩の強い味方です。

    塩分を減らすことは、さまざまな病気の予防にとって重要なことですが、あまりに急激に減塩すると、味気なく感じてしまい食事の楽しみが減ってしまいます。徐々に使用する塩分を減らしてストレスを最小限にし、減塩生活を定着させていきましょう。

    (引用元:とうきょう健康ステーション)

    お知らせ

    お元気さん通信では、元気なシニア(個人・団体)の活動事例・お役立ち情報を募集しています! 団体・個人名、連絡先、紹介したい内容を下記お問い合わせ先にお送りください。
    採用させていただく際は、改めてご連絡いたします。

    問い合わせ

    川柳や俳句・絵画・折り紙・手芸などの趣味作品も募集しています!
    お気軽にご連絡ください。

    (公開:2014年4月30日)

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