東京ホームタウンSTORY
東京ホームタウン大学講義録
データから読み解く、地域参加が豊かにするライフキャリア
「東京ホームタウン大学2022」
オープニングセッションレポート
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そのきっかけの一つがスナックに来てくれるっていうのもいいんだけれども、もっと身近で、ご自身の自治体でもボランティアを募集をしていて、実は市役所とか区役所に行ったらいっぱい情報があるんですよね。それ自体を知らない人もいっぱいいるんだけれども、「これだったら私もできそうだから参加してみようかな」みたいな感じで参加してみるとまたそこで新しい人に会って、その人から新しい情報をもらって、輪がどんどんつながっていくんじゃないかなと思ったりします。
もっと多様な自分の発見ができると、選択肢が増えていくんですよね。自分の可能性がどんどん広がっていく、そんなことが言えるんじゃないかと思っています。
その時のポイントが一つだけあるんですけれども、違ったらどんどん止める、変える、どんどん挑戦し直すことです。
例えば、ボランティアでも、副業や兼業でも、何でも、サードプレイスとかに行くっていう風に考えたりした時に、「始めるからにはちゃんとやんなきゃ」とか「石の上にも三年」とか、考え過ぎないほうがいいと思います。私たち日本人は“ちゃんとやんなきゃいけない病”にかかってて。ちゃんとやんなきゃと言ってるうちにどんどん時間が経って、足が動かなくなっちゃうんですよね。ちょっとでも興味があったら、まずやってみる。違ったりうまくいかなかったら立ち止まって、「次どうしようかな」「やっぱりここ向いてないな、じゃあ違うことやろう」って、それぐらいの軽い気持ちでやっていくことがすごく大事。そうしないと、なかなか新しいことに踏み出せないなと思っています。
「考えてる暇があったらとりあえず行ってみよう!」って周りも応援するということができれば、最初は小さい動きかもしれないんですけれども、人の人とのつながりが、キャリアをバックアップするセーフティネットになっていくんだと思うんです。
コロナ禍だからこその新しいアイデアと意欲。支援者へのニーズ
嵯峨:木下さんのお話からグイグイと背中を押されるような気持ちになったところですけれども、今度は少し、東京の地域に目を向けてみたいと思います。
東京ホームタウンプロジェクトで、これまでに応援させていただいた地域活動団体に向けたアンケート調査を実施しました。やはりコロナ禍で活動が停止したことは多くの団体さんに共通しているところですが、今活動をしている団体さんは非常に多いです。少し頻度が減ったとか利用者が減ったということも現実として起こっていますが、非常に力強いのが「これから活動の頻度をもっと増やしていきたい」「利用者や参加者を増やしたい」という気持ちを持っている団体さんが多いということです。
コロナ禍で人と会う機会が減ったり、孤独を感じる人が増えているからこそ、地域団体の方々も、私たちの出番だという気持ちでいらっしゃることと思います。活動が厳しい中ではありますが、7割の団体さんは新しいことを始めたとも仰っています。
例えば、オンラインを利用したとか、スマホの講座をやりましたとか、あるいは紙面でのコミュニケーションを始めた、食材の配布をやっているという団体さんもいらっしゃいます。
東京の地域で活動をしている団体さんには、新しいアイデアと意欲が満ちてきている団体も多いなか、新しい方が関わっていただくことで、さらに発展し、社会のニーズに答えていけるのではないかなと思っています。
では、お待たせしてしまいましたが、地下さん、日野市ではいかがでしょうか。
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