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    東京ホームタウンSTORY

    2025年の東京をつくる 東京ホームタウンSTORY

    東京ホームタウン大学講義録

    データから読み解く、地域参加が豊かにするライフキャリア
    「東京ホームタウン大学2022」
    オープニングセッションレポート


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    新型コロナの影響で自分たちの地域のつながりが分断されていると思ってらっしゃる市民の方から、自ら何かしたいという相談もあったりします。我々もそういったご相談にのったり、市の方では活動のための補助制度をつくったりしてきました。そして、今こんな支えあいの活動が始まっています。

    写真でご紹介しているのものですが、社会福祉法人の介護サービス事業所の車が空いている時間帯に、地域の買い物に行きたい人、自分でスーパーに行って自分で商品を選びたい方をお乗せして、地域のボランティアの方も一緒についていって乗り降りをお手伝いしてあげたり、お茶を飲んで帰ったりするという活動があります。私たちの感覚だとなかなか分からないかもしれませんが、高齢になると、ちょっとした電球交換とかリモコンの電池を入れたいとか、そういったこともできなくなったりすることがあります。そんなお困りごとを地域で支えるような取り組みもしています。
    来年度から日野市では、地域でそういった活動をしたい団体さん向けに、「ご近助サービス ちょこすけ」っていう制度を、もっと活動を活性化するためにやっていこうと思っています。
    これを聞かれている会社員などの方で、プロボノに参加したいと思っている方もいらっしゃるかもしれませんが、今、会社員の方々がプロボノチームでこのサービスのスタートガイドをつくっていくお手伝いをしてくださっています。実は昨日の夜も打ち合わせしたところですが、ぜひ、みなさんにもプロボノ活動していただければなと思っています。

    社会課題・地域課題に対して、私たちにできること

    嵯峨:これまでのお話について、続々と、視聴者の方からコメントをいただいているので、一部ご紹介をしたいと思います。「関心がある人が多いのに、どうして都市部を中心に行動者率が低いのでしょうか」「会社の取り組みとして何かもう少しできることがあるのではないだろうか」とご質問いただいています。中村さんいかがでしょうか。

    中村:日本企業って、長らく長期雇用で来たということもあって、外じゃなくて内を向く人を大事にしてきたんですね。
    それが数年前から、プロボノや副業など、「会社の外に出ていって、普段とは違う経験や人と関わる体験をして、本業に還元してね」という“越境学習”への注目が急速に高まっています。けれども話を聞くと、越境して新しいことを思い付いたり、人とつながっても、職場に持ち帰ろうにも受け入れてもらえない、という壁にぶつかる人が少なくないんです。日本的雇用の、負の側面が出てしまっているように思います。
    そうは言いながらも、企業も、社員の社会感度を高めて、会社として社会課題に向き合うということを、強力に推進し始めているので。まさに変革の時。今後に期待したいと思います。

    嵯峨:まさに今、変わっていくところだという事ですね。次に、「ボランティアと言うと、何か滅私奉公みたいなイメージを持つ人も多いのではないかと思うのですが」というようなコメントなどもいただいています。
    木下さんいかがでしょうか?

    木下:先ほどの中村さんの話にもつながるんですが、結構ボランティアをやっている人って多いですよね。でもそれをやっぱり社内では「他のことに時間使ってる」って思われてよくないんじゃないかという、ボランティアをやっている側の思い込みもあるのかなと思います。でも私は、今はむしろ、やってる人たちの方がカッコいいと思うんですよね。会社の時間をサボってやってる訳じゃなくて、自分の業務をやりながら外ともつながっていて、ひいては外と中がつながるかもしれない訳で会社にとっても結果的にはメリットがあるんですよね。例えば組織もそういう人たちを応援したり、やってる人も堂々と「この前の休みにこういう活動参加してさ」って周囲に話していったりして、双方からオープンにしていけるような空気ができればいいと思います。実は、若い人たちはみんな「そうやってる方がかっこいい」って思っているかもしれなくて、私たちの世代が、もしかしたらそこに遠慮があるのかもしれない。「今の時代の企業で働く人たちのロールモデルは、外ともつながってる人だ」みたいな流れがもっと盛り上がってくるといいなってすごく思います。

    嵯峨:これから高齢社会も少子化も進んでいくなかで、「高齢者と子どもたちを結び付けるような活動ってあるでしょうか」というご質問に対して、視聴されている団体の方から、「高齢者も子どもも一緒に活動しています」というお返事もいただいたりしています。地下さん、日野市ではそういった活動はありますでしょうか。

    地下:高齢者の方ってお料理とか作ったり手芸だったり、得意なことがある方がすごくいらっしゃる。例えば地域の中で子ども食堂とか地域食堂っていうものを作って、そこで子どもさんに得意な料理を振る舞うことからふれあいが始まって、それ以外のところにも広がっていく、みたいな場面を見てきています。

    嵯峨:最後にみなさんから、みなさんにメッセージをいただいて終わりとします。
    中村さん、木下さん地下さん、それぞれの視点からのご発表をいただき、ありがとうございました。

    東京ホームタウンプロジェクトの支援先、参加者、協力団体などをご紹介します。

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