文京区 印刷物(パンフレット等)

NPO法人 風のやすみば

人が集い、困りごとに応え、事業も回る。
文京区千石のコミュニティカフェ、その奥深い存在感。

NPO法人風のやすみば 代表の加藤さん。コミュニティカフェの前で。NPO法人風のやすみば 代表の加藤さん。コミュニティカフェの前で。
文京区・千石。大通り沿いにこそマンションが立ち並びますが、一歩中に入ると、低層の落ち着いた住宅が並ぶ中に、文化財に指定された江戸時代から続く米屋さんなども見つかります。

ここで生まれ育ち、何十年にもわたり青少年の育成活動に取り組んできたのが、NPO法人風のやすみば代表の加藤さんです。

「私自身、町会の活動を長い間やってきましたが、住民個人の困りごとにまではなかなか踏み込めない。ちょっと様子がおかしい、と思っても、町会ではどうすることもできないんです。私たちのNPOは、行政や町会と住民との間を埋めて、具体的に個人に対する支援ができるような存在になれたら」と加藤さん。

それを一言で表すと“目的型地縁型組織”。
この言葉に、それだ!そういう組織があったら・・・、と、膝をポンと打つ地域福祉関係者は、きっと少なくないはずです。

加藤さんがクリーニング店の空き店舗を活用して、コミュニティカフェをオープンしたのは2013(平成25)年6月のこと。困ったとき、まず相談できる人がいるところ、地域の人たちが自然と集まれる場所。そんな居場所を目指して立ち上げました。

コミュニティカフェの店内。装飾品は近隣の高校生が制作しました。コミュニティカフェの店内。装飾品は近隣の高校生が制作しました。

「正直、通常のビジネスの常識で考えたら、不利な立地です。でも、うまく回れば、店舗の家賃を払って、人件費を払って、他の地域のモデルになるような店ができるかもしれない。そう思ってやってます。」

できた当初は、中をのぞきこんでは通り過ぎる人も多かったそうですが、次第に常連さんが通ってくるようになりました。カフェでは、地域のお母さんたちが調理を担い、家庭料理のランチをリーズナブルな価格で毎日提供。近隣のお年寄りや、小さい子どもをもつママたちが集まってきてお茶を飲んだりする姿も見られます。さらに、最近は週に一度、お酒も飲める夜間の営業を始めました。

それでも、まだまだ家から出てきていない住民がいるのでは。そうした思いから、次に始めたのが「なんでも屋さん」。電球を取り替えたり、ちょっとしたお掃除や食事のサポートなどの困りごとを引き受けて、地域の人たちのニーズに応えようという試みです。料金は30分500円。実際に始めてみると、いろいろなニーズが見えてきました。机の移動、植木の手入れ、若い妊婦さんからは布団を干してほしいという声に応え、圧巻は、右手を怪我した高齢者が浴室で自分で体を洗えないことを聞きつけ、自宅まで行って背中を流してあげたという逸話まで。自宅に、庭に、ベランダに、文字通りのなんでも屋さんぶりに、行政や町会ではなかなかできそうにないこのNPOによる個人支援の真骨頂が垣間見られます。さらに、居住者が事情があって更地のまま転居したあとの土地やアパートの管理などを頼まれるようにもなり、こうした「不動産管理事業」は、このNPOのコミュニティビジネスとして、事業収入を生み出し始めています。

他にも、高齢者向けのタブレットセミナー、子どもたちの自習教室など、地域のニーズを次々と形にしており、ここ風のやすみばは、名前とは裏腹に、休みなく進化し続けているようです。

それにしても、これだけ多様な活動をしているということを認識している住民は、どれぐらいいるでしょうか。

「今は活動ごとにチラシを作っていますが、それも手探り。まだ接点をもてていない人もたくさんいます。千石の7,000世帯14,000人に、この活動がしっかり伝わるためにはどうしたらいいか、一緒に考えてほしい」と加藤さんは言います。

一見カフェ、でも実は、なんでも屋さんであり、集会所であり、学習支援の場であり、町のいろいろなお世話をする拠点であり・・・。

ただ店の前を通り過ぎただけでは到底わからない、風のやすみばという存在の奥深さを、あまり野暮ったくなく伝えられるようなパンフレットをつくること。それは、千石のジモトの人たちにとって、いざという時に頼れるところがあるという安心感を与えられることはもちろん、全国各地でコミュニティカフェなどの居場所を運営する人たちにも、持続可能な運営に向けた希望に満ちたヒントを提供することになるかもしれません。



(本記事は2015年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)

団体基本情報

団体名
NPO法人 風のやすみば
活動開始時期
2013/平成25年6月
代表者名
加藤 良彦さん
所在地
〒112-0011 東京都文京区千石4-5-2
ホームページ
http://kazenoyasumiba.wixsite.com/kazenoyasumiba

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チームメンバー

プロジェクトマネージャー
大羽さん
マーケッター
濱多さん
コピーライター
富田さん
グラフィックデザイナー
藤原さん
アカウントディレクター
井上さん

進捗率
完了
進捗状況

最終更新 2016.02.29
2015.06.09

文京区社会福祉協議会で、「風のやすみば」への事務局によるヒアリングを実施しました。

2015.07.09

風のやすみば代表の加藤さんに事務局にお越しいただき、プロジェクト準備説明会を開催しました。

2015.09.18

いよいよ団体の皆様との顔合わせとなるキックオフミーティング。総勢10名でお出迎えいただきました!

2015.10.16

活動現場見学・体験を実施しました。

2015.10.16

ヒアリング以外の調査を実施しました。

2015.10.23

カフェ風のやすみばでカフェの関係者のお二人にヒアリングです。

2015.11.18

いよいよマーケティング戦略提案。皆さん真剣な表情で提案を聞いてくださっています(^^

2015.11.25

提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2015.11.26

マーケティング戦略提案に無事OKをいただきました。いよいよ制作パートの始まりです!

2015.12.11

制作プラン策定に向けてチームでミーティング中。順調です!

2015.12.20

制作プラン提案無事終了! 制作作業に向けて着々と進行しています。

2015.12.24

制作プラン提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2016.01.15

テキスト素材作成(NPO側作業)を実施しました。

2016.01.16

基礎クリエイティブ制作を実施しました。

2016.01.20

クリエイティブ提案無事終了(^^ 順調です!!

2016.01.26

提案に対するフィードバックと承認を実施しました。

2016.02.17

制作ワークショップ(素材確認)を実施しました。

2016.02.28

制作作業・最終化を実施しました。

2016.02.29

プロジェクト無事終了!納品後、カフェで打ち上げをしました。初めてカフェにうかがった時から今日までをみんなで振り返り、大いに盛り上がりました(^^

成果

団体のさまざまな活動内容が一目でわかり、カフェの温かみが伝わるパンフレットが完成。

「風のやすみば」は、コミュニティカフェの運営の他にも、さまざまな活動を行っていますが、これまでは活動を紹介するツールがありませんでした。
今回のプロボノプロジェクトでは、その中でも、「コミュニティカフェ」、「なんでも屋さん」の活動を中心に、受け取った人が一目で活動内容のわかるパンフレットの制作に取り組みました。

プロジェクト期間中、ヒアリングや現場見学などを通じて触れてきたカフェやスタッフの皆さんの、明るくそして温かい雰囲気が伝わるよう、プロボノチーム一丸となってデザインやキャッチコピーに細心の注意を払い、団体の皆さんにも納得いただける素晴らしいパンフレットが完成。

納品後、団体代表の加藤さんから、「パンフレットを見て来ました」という新しいお客様や問い合わせが増えた、との嬉しい報告をいただきました。


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