プロジェクト詳細
ITボランティア虹の会
高齢者のITリテラシー向上を目指し、会の運営マニュアル整備で活動をよりアクティブに
事前オリエンテーション:9月30日(土)14時~17時@オンライン
ヒアリング会:10月14日(土)13時30分~16時30分(最長)@台東区生涯学習センター(中央図書館)
提案会:日程・開催方法は支援先団体とプロボノチームで調整
成果発表会:11月4日(土)10時~12時@オンライン
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「ワクチン接種の予約をしたいんだけど、やり方がわからないんだよ!」コロナ禍で、代表の中村さんに寄せられた地域の高齢者のぼやきにも似た会話から、ITボランティア虹の会の活動は再始動しました。
ITボランティア虹の会は平成14(2002)年から約20年にわたり、台東区内の高齢者のパソコン支援を中心に活動を行っていましたが、コロナ禍で参加者も少なくなってきて、活動の中止も検討しようかという時でした。
しかし、スマートフォンやパソコン等のIT機器やネットサービスが普及し、行政手続きや決済など、社会インフラもデジタル活用が不可欠となる一方で、そういった変化に取り残される高齢者層も増加し、デジタル格差はより切迫した社会課題となってきました。そんな時に、冒頭の声が中村さんに寄せられたのです。
そこでITボランティア虹の会は、区内の別団体と協働するかたちでスマホ支援を軸に活動を再開することにしました。
令和3(2021)年10月から再開した「初心者向けスマートフォン・パソコン相談会」は22回継続実施しており(令和5(2023)年8月現在)、延べ270名が参加され、参加者からは非常に高い評価を得ています。高い満足度の大きな理由は、基本的に1対1で行う支援スタイルです。
ITボランティア虹の会は、通信キャリアや公共施設主催の講座等では高齢者の方々の個別の悩みには対応しきることが難しいと感じており、過去の20年間の経験から、継続的に丁寧に寄り添う事が一番定着化する早道であると確信しています。そのため、高齢者層の個々の悩みにOne to Oneで寄り添い、誰も取り残されない快適な地域社会を実現することを目指しているのです。
活動再開にあたり、従来のパソコン中心ではなく、スマートフォンにも対応するため、既存メンバーに加えて、ボランティアの情報サイト等で新規メンバーを募集。また、昨年秋に実施した「ITボランティア体験講座」では、地域におけるITを活用したボランティアの体験およびワークショップを開催し、ボランティアメンバーも増えてきました。
一方、それぞれ背景も年代も異なるメンバーが集っているため、その良さは多々ありますが、多様なメンバーがいかに楽しく継続的に参加できる活動にしていくか、ということも重要な課題となってきています。
また、ボランティア経験のあるメンバーが少ないため、会の運営の全体像や活動指針を的確に共有する資料が未整備となっています。こうした資料を整えることで、新規ボランティアメンバーが加入した際に中村さん以外のメンバーがオリエンテーションをできるようになることが理想です。また、ビジョンが明文化されることで、ゆくゆくは資金運営、人材の配置の優先順位などを明確に進められるようにしていきたいとも考えています。
<プロボノプロジェクトの内容>
そこで、プロジェクトでは新規ボランティアメンバーに団体の活動目的や、活動概要等を分かりやすく伝える運営マニュアルを作成します。また、マニュアル作成を通じて、ワークショップ形式でメンバーのみなさんの声を吸い上げる機会とし、モチベーションや結束力の強化を目指すと同時に、より楽しく継続的に活動できる団体の在り方を共有できるツールとすることで、ITボランティア虹の会の活動のさらなる拡大を応援します。
団体基本情報
- 団体名
- ITボランティア虹の会
- 活動開始時期
- 2002/平成14年8月
- 代表者名
- 中村 晃久
- 所在地
- 〒110-0013 東京都台東区入谷2-16-1
- ホームページ
- http://niji23.html.xdomain.jp
- 解決したい課題別に探す
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- 支援内容別に探す
- 地域別に探す
- プログラム別に探す
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進捗率
進捗状況
オリエンテーションを実施しました。チームのミーティングでは今回のプロジェクトへの意気込みや今後の進め方について話し合いを行いました。いよいよプロジェクトのスタートです。これから1カ月、楽しみながらも真摯に団体さまの課題に取り組んでいきます!
活動現場の見学後、団体の代表の方々とヒアリングを実施しました。活動の様子を伺い、より活動に対しての理解が進んだ上でのヒアリングとなり、団体さんの課題やこれからの方向性を聞くことが出来ました。
ヒアリング会での情報をまとめて提案に向けての検討を行いました。
成果物の納品を実施しました。
提案会を実施しました。プロボノチームで検討した内容を団体の皆さまに確認し、感想をいただきました。
プロボノチャレンジの1ヶ月の成果の発表です。初めて出会ったプロボノチームのメンバーが、これまた初めて会う団体の皆さまの課題を解決していくプロボノチャレンジ!それぞれのチームの成果を発表する成果発表会が無事終了しました。みなさん、1ヶ月間、本当にお疲れさまでした。
成果
会の活動をアクティブに!活動理念や活動方針、行動指針を提案し、運営マニュアルを整理!!
ITボランティア虹の会は、ITは人間相互の情報交換のコミュニケーションツールであると考え、このITを有効利用する者、利用できない者の情報格差が日々大きくなる情勢に、将来の社会に対しての危惧を抱いてきました。そこでできるだけ多くの人に格差是正を働きかける活動を続けてきました。
コロナ禍を境に、活動内容はパソコン中心からスマートフォンに対応するようになり、それに伴い既存のボランティアメンバーに加えて、新たなメンバーも増えてきました。
最初は、新しいボランティアメンバーのために、会の運営の全体像や活動方針を共有する運営マニュアルの作成を想定していましたが、プロボノメンバーが実際の活動を体験し、会のメンバーの人たちと話をすることで、現状の会の意義や課題がいろいろと見えてきました。
今までの活動を振り返りながら、会の本当に目指すところは何なのかをプロボノワーカーと会の人たちとのミーティングを通じて検討を重ねていきました。
そして、今まで大切にしてきた理念を踏まえながら、多くの人にわかりやすく伝わりやすいように「活動理念」「活動方針」「行動指針」を提案しました。また、現状あるマニュアルを一覧にし運営マニュアルとして整理しました。
代表の方からは、提案された理念や方針・指針をさらにブラシュアップしながら、よりアクティブな活動ができるように運営をしていきたいとの思いをお話しいただきました。またインタビューにご協力いただいたメンバーの方々からも、今まであまり話したことのない想いや考えが聞けて良かったとの感想をいただきました。
チームメンバー
- プロジェクトマネージャー
- 長澤さん
- チームメンバー
- 小櫃さん 石山さん