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    地域づくりの台本

    こまじいのうち(文京区)

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    「こまじいのうち」のご紹介

    「こまじいのうち」には、居場所づくりのお手本として、多くのメディアの取材や、福祉業界の団体からの視察が来ています。

    なぜ注目を受けるのかというと、ここが、地域のこどもから高齢者まで、月に300人、年間4000人を超える人が訪れる「居場所」として機能しているからです。ここでうまれた関係は、「こまじいのうち」を出ても続き、地域での暮らしに楽しさや安心感を与えています。

    ここでは、そんな「こまじいのうち」の概要をご紹介します。

    【概要】

    「こまじいのうち」は、文京区駒込の一戸建てや低中層の集合住宅が集まる閑静な住宅街にある、庭付き2階建ての一軒家を使った「居場所」です。

    文京区は、5年以上住み続けている人が約7割(平成27年文京区による世論調査)で、治安の良さからファミリー層にも人気のある地域です。また、周辺は大学や、六義園・寺社があり住民以外の出入りも多いです。

    玄関扉を開き、中を覗くと、いつでも「おいでおいで」と呼んでくれる。そんな少し懐かしさのある、「こまじいのうち」は、「みんなのための居場所」です。

    駒込地区町会連合会が主催となり、現在はNPO法人居場所コムとこの居場所事業を運営しています。

    そして、文京区社会福祉協議会が立ち上げ当初から寄り添い、円滑な運営のサポートをしています。

    いつでも門扉が開き、必ず誰かスタッフがいます。 中の様子を覗くことができるのは、初めて来る方には安心ですね。
    いつでも門扉が開き、必ず誰かスタッフがいます。
    中の様子を覗くことができるのは、初めて来る方には安心ですね。

    名 称 こまじいのうち
    所在地 文京区本駒込5-11-4
    ミッション みんなの居場所というリアルな場所を通して、地域の人たちの顔が見える地域コミュニティづくりを進めていくこと。 (NPO法人居場所コムHPより)
    設立時期 2013年10月1日(オープニングセレモニー)
    開所時間 火~金 10:00~15:00 ※土曜日は学習支援プログラムのため貸切 ※第2月曜日は小さい子ども向けプロブラム有
    運営資金 ・「地域の底力発展事業助成」(東京都の町会向け助成金)を、毎年町会連合で合意形成の上申請、取得。
    ・駒込地区12町会からの協賛金 ・利用料(プログラムごと100円~300円) ・「ふれあいいきいきサロン事業助成」
    (文京区社会福祉協議会)

    ※掲載内容は、2019年1月時点のものです。

    【立ち上げ】

    2013年4月。「空き家を居場所として活用したい」という文京区の地域活動センター担当者の思いと、「昔の、自然に人が集まり行き交う環境が懐かしい」という駒込町会のみなさんの思いが出会いました。

    そして、オーナーの秋元さんの家という「場」との出会いから、「こまじいのうち」はスタートします。

    [運営体制]

    年に3回実行委員会を開催して、「こまじいのうち」全体の活動状況を共有し、課題を検討しています。実行委員会のメンバーは、運営の核を担う「コアスタッフ」のほか、「プログラム担当」などから構成されます。

    目的

    運営について、協力者と、理念やミッション・趣旨の合意を図る。
     →立ち上げ当初から多くの人を巻き込み、「私たちの居場所」という感覚を共有。

    メンバー
    • 駒込地区町会連合会【主催】
    • NPO法人居場所コム【共催】
    • 社会福祉協議会【運営パートナー】
    • 民生委員
    • ボランティア(地域でテーマ型の活動をしている団体)
    • 居場所づくりの専門家(大学教授)
    • 行政(地域活動センター) 等
    活動方針

    対象者:「高齢者・青少年・子育て中の世代」
    コンセプト:「誰でも、気軽に立ち寄れる居場所」

     

    [プログラム]

    1.コンセプトに沿ったプログラム (主催者:「こまじいのうち」スタッフ)

     ・カフェこま
     「誰のため」「何をする」は決めていません。
     参加者は自由に来て、自由に過ごすことができます。

    2.対象者に合わせたプログラム (主催者:テーマ型活動をしている団体)

    • 高齢者→囲碁・麻雀
    • 青少年→てらまっち(学習支援)
    • 子育て中世代→ゆる育カフェ

    ≪こまじいのうちではこうして多世代交流がうまれました≫

    別世代向けのプログラムが、同じ時間に隣り合ったスペースで開催されることで、多世代が同じタイミングに同じ空間で過ごすことになります。すると、自然に参加者同士が混ざり合って、交流や助け合いがうまれるようになりました。

    [「こまじいのうち」を知ってもらうために]

    バザー

    何をやっているかわからない空間に、足を踏み入れるのはハードルが高いこと。
    ハードルを下げるため、バザーを開き、「居場所」とはどんな空間か知ってもらう機会をつくりました。

    広報方法(チラシ)

    印刷は地域活動センターが担当しています。

    -主な掲示場所-
    回覧板・掲示板・東京新聞の折り込み(近隣エリアのみ)
    社会福祉協議会(「サロン」として一覧に掲載)

    ≪立ち上げ時のポイント:スモールスタート≫

    徐々に開放時間や、スタッフの人数などを広げるよう調整していくことにした。

     (当初) 毎週火曜日、隔週水曜

        – 地域住民からのニーズを受ける
        – 人手が確保できる

     (現在) 火曜~金曜 毎日10時-15時

    スタッフの声

    『この場所で、数えきれないほど多くの方々と出会い、その度に一生の財産となる沢山の思い出が生まれました。僕にとって、こまじいは第2の我が家です。』――学生スタッフ代表・畠山さん

    『みんなが家族のようにあたたかくて、笑顔がいっぱいの「こまじいのうち」。安心して暮らせる地域、信頼出来る人が出来たと思えたのは、「こまじいのうち」と出会ったおかげです。』――ボランティアコーディネーター、近藤さん

    ※冊子「こまじいのうち みんなの居場所。」抜粋

     

    取材記事・評価・表彰等

    • 2018年度「地域福祉優秀実践賞」
    • 社会福祉協議会からの視察(板橋区・狭山市等)
    • 「婦人公論」(中央公論社)
    • 大学生の訪問(大妻女子大学・武蔵野大学等)

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