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    地域づくりの台本

    また明日(小金井市)

    ページ:3 / 7

    「また明日」への想い

    「また明日」には礎となる森田夫妻の想いがあります。そんな想いがあるからこそ、子どもからお年寄りまで誰もが居心地のよい、温かい居場所が存在します。
    ここでは、インタビューを通して分かった森田夫妻の想いを紹介します。

     

     

     

     

     

     

    ◀︎森田和道・眞希夫妻

     

    今、この瞬間を生きる

    ――私たちは普段、先回りしたり、焦りの気持ちを持ちながら生活していないだろうか。子どもやお年寄りはもっと痛切に感じているのではないか。「また明日」は、スケジュールを重視しないため、プログラムがなく、そのための準備もない。次の予定もあえて作らない。子どもたちが散歩に行くときに、寄り道をして目的地につかないこともある。てんとう虫がいたら子どもたちは見たいし、私たちも一緒に味わえばいい。

    ――スタッフには先回りをしないように伝えている。子どもやお年寄りと言葉を交わしているとき、それ以上に大切なことは他にない。「今」という時間を十分に味わい、「今」を先のために使わず、「今」を楽しむ。――スタッフには先回りをしないように伝えている。子どもやお年寄りと言葉を交わしているとき、それ以上に大切なことは他にない。「今」という時間を十分に味わい、「今」を先のために使わず、「今」を楽しむ。

    待つことの先にあるもの

    ――現代に生きる私たちは待つことがとても苦手である。スタッフはニーズに気づいても働きかけず、利用者同士の関わりが自然発生的に生まれるのをグッと待つ。そうすると、年上の子が年下の子に対して優しく手を差し伸べたり、おばあちゃんが泣いている子どもをあやしたりといった日常が生まれる。
    皆、目の前にいる相手のためだけに自分ができることを行動にする。

    ――個々がもっている力を思う存分発揮してもらうためにスタッフがいる。これから起こることを予測したうえで待つことができてこそ、プロフェッショナルであり、待つことで素敵な光景を見ることができるのである。

    唯一のルール

    ――プログラムもなければテレビもない「また明日」での唯一のルール、それは“挨拶をすること”。
    「また明日」の中だけではなく、外で誰かとすれ違ったときにも必ず挨拶をする。挨拶を交わした人と次に会ったら、自然と会話が生まれ、さらにプラスのやりとりへとつながっていく。挨拶はお金もかからず、とてもいい気持ちになる。

    普段着の専門家であれ

    ――仕事然として「どうぞご相談ください。」と言われても、打ち解けて本音で話すのはなかなか難しい。お茶を飲みながらの雑談に悩みごとの核心があるものだし、専門家だからこそ、気さくで話しやすい雰囲気をまとっている必要がある。各分野に精通している専門家と繋がっておくことも肝要だ。専門家なら誰でもいい訳ではなく、“私が信頼している〇〇さん”に繋ぐことで、より細やかなケアを提供できる。

    「居場所」を作るとは

    ――居場所というのは、場所を作ることではない。心を寄せ合うことが大切である。福祉の援助が必要だと思われているお年寄りや子ども達であっても、心を寄せ合うことはできる。心を寄せ合う空間であれば、どんな場所であっても「居場所」であり、「寄り合い所」なのである。

     

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