2025年の東京をつくる 東京ホームタウンSTORY

東京ライフシフト

【レポート】東京ホームタウン入門講座「ライフシフト入門」

東京ホームタウン入門講座「ライフシフト入門」
2021年6月30日 オンライン開催
2021年8月25日

-登壇者-

白井 啓子さん
-東京ホームタウン大学院 代表研究者/企業勤務/地域活動・地域活動研究会実践中

岩木 徹さん
-プロボノワーカー/企業勤務/キャリアコンサルタント/コミュニティ活動実践中

早田 優子さん
-プロボノワーカー(長期ネットワーク型支援)/企業勤務

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東京ホームタウンプロジェクトでは、6月30日、7月7日の2回にわたり、東京ホームタウン入門講座「ライフシフト入門」「地域包括ケア入門」をオンラインにて開催しました。人生100年時代を楽しく豊かに生き抜くために、会社だけではなく、地域や社会でも役割や経験を積んでいくライフキャリアに関心が高まるなか、「東京のまちとつながる新しい暮らし方」について考えていく、“東京の地域社会への入門講座”です。

「東京ホームタウンプロジェクト」でのプロボノや研究の経験を活用し、地域に関わる実践者の方々にお話を伺った「ライフシフト入門」の模様をご紹介します。

⇁「地域包括ケア入門」の開催レポートはこちら

<目次>

1.東京ホームタウンプロジェクトとは? 東京ホームタウン入門講座の目的
2.ライフシフト入門
3.登壇者トーク ~さまざまなライフシフト~(ゲスト:白井啓子さん)
4.登壇者トーク ~プロボノと地域参加~(ゲスト:岩木徹さん・早田優子さん)
5.ワーク

 

1.東京ホームタウンプロジェクトとは? 東京ホームタウン入門講座の目的

(東京ホームタウンプロジェクト事務局より)

事務局:
東京ホームタウンプロジェクトでは、“いくつになっても、いきいきと暮らせるまちをつくる” ために、東京の強みである活発な企業活動、豊富な経験・知識を持った人たちの力を活かし、地域の多様な主体が力を合わせることで高齢化に対応した地域づくりに挑戦しています。
その特徴のひとつ、「プロボノ」とは、社会的・公共的な目的のために、職業上のスキルや専門知識を活かしたボランティア活動のこと。活動を通じて自分のスキルを棚卸しし、その有効性を実感する機会にもなることから、ライフシフト活動のひとつとしても今注目を高めています。
実際、プロボノ参加者からは、「東京ホームタウンプロジェクトで、自分の興味とマッチする団体さんの活動に出会えた」「人生の選択肢を増やせた」「よりよい社会のために自分にもできることを知れた」「地域の多様な人達との協働から得たコミュニケーションスキルが、本業でのキャリアチェンジにつながった」など、ライフシフトに対して、さまざまな発見があったという声が上がっています。

そこで、ライフシフトを実践している経験者の実体験を聞き、ライフキャリアの視点から地域との関わりを考える「ライフシフト入門」と、「地域包括ケアシステム」への理解を通じて超高齢化が加速する地域の現状のリアルを知り、地域の視点からライフキャリアとの関わりを考える「地域包括ケア入門」。この二つの視点を得ることによって、生き方・暮らし方を振り返ったり、考えたりする機会にしていただければと、本講座を企画しました。

 

2.ライフシフト入門

(認定NPO法人サービスグラント 代表理事 嵯峨生馬より)

嵯峨:
ここからは、「ライフシフト」の考え方について、お話しさせていただきます。

人生100年時代とも言われる長寿社会を迎えるにあたり、ライフステージ観が変わると言われています。これまでは、「ファーストキャリア=仕事」を終えた後に「セカンドキャリア=老後」があるというように、第一の人生と第二の人生をはっきり分ける考え方が主流でした。しかし、これからは老後が非常に長くなるにあたって、「マルチステージ型の人生」「パラレルキャリア」「ライフシフト」というように、現役のうちからいろいろな場とのつながりを持ち、副業や地域活動、個人での仕事などを組み合わせながら、ポートフォリオのように人生を考えていくのがよいのではないかと言われるようになってきました。人間関係においても、趣味や地域活動など、会社以外のつながりを早い時期から作ることによって、より暮らしが豊かになると考えられます。

 

また、「高齢者像」というものも、大きく変化しているんですね。1992年と2002年を比べると、年代ごとの歩行スピードが上がっており、身体機能としても若返っていることが分かっています(※1)。
では、その若さの秘訣は何かというと、「人とのつながり」だということも明らかにされています(※2)。身体活動や文化活動、ボランティア・地域活動をしている人としていない人を比較すると、フレイル(心身の虚弱)のリスクが大きく異なるのはもちろん、運動習慣があって人とのつながりがない人よりも、人とのつながりがあって運動習慣がない人の方が、フレイルのリスクがぐっと低くなるというのです。

そうしたなかで、人生100年時代においては「無形資産」が重要だとも言われています。「無形資産」とは、いわゆる“仕事力”とも言える所得を得るための「生産性資産」、人とのつながりで心身の健康を維持する「活力資産」、変化に柔軟に向き合い対応できる「変身資産」の三つを指し、臨機応変に何かあっても楽しもうというライフスタイルが大切だということです。
この「無形資産」は老後、退職後のためだけでなく、ビジネスにも生きると考えられています。2020年に世界経済フォーラムがビジネスに求められる能力を挙げたなかには「創造性」や「共感知性(人の気持ちが分かる)」、「認知の柔軟性(状況を受け入れる力)」が含まれ、これらはまさに、地域活動においても求められ、磨かれる能力でもあるんですね。地域活動への参加は、ご自身の将来のためだけでなく、ビジネスにも役立つのではないでしょうか。
今回の講座をきっかけに、次の一歩の選択肢として、地域活動やNPO・ボランティア、高齢者福祉の分野についても、ぜひ考えていただければうれしいです。

※1:鈴木隆雄他「日本人高齢者における身体機能の縦断的・横断的変化に関する研究」 (第53巻第4号「厚生の指標」2006年4月p1-10)
※2:資料:東京大学 高齢社会総合研究機構 飯島勝矢教授
参照記事:https://hometown.metro.tokyo.jp/post_story/event20190223_01/
※3:世界経済フォーラム「仕事の未来」報告書


東京ホームタウンプロジェクトの支援先、参加者、協力団体などをご紹介します。

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