プロジェクト詳細
フルーツバスケット
地域の子どもや高齢者がごちゃまぜであそび、お互いを思いやる場を作りたい!
「高齢者も子どもも、お互いに“何かをしてあげる”のではなく、ただ一緒にあそぶだけでも、それぞれの理解につながっていくんです」と語るのは、フルーツバスケット代表の守隨(しゅずい)さん。長年音楽に関わる仕事に携わり、子どもに向けたリトミック、保育士としての経験を持つほか、介護施設でのボランティア歴も20年近くになります。
そんな守隨さんが2018年(平成30年)6月に立ち上げたフルーツバスケットは、子どもと高齢者が「あそび」を通してコミュニケ―ションを育み、相互理解をしていく場を提供するために活動をしています。団体名には、高齢者や子ども、スタッフも含め“みんなごちゃまぜ”という願いが込められているのだとか。
「保育園ではよく、敬老の日などに介護老人保健施設などへの慰問を行います。幼児クラスの子を中心に、歌や手あそびを披露したり、折り紙のプレゼントをしたりする行事です。ただ、高齢者は喜んだとしても、子どもたちは高齢者との関わりをどう感じているのだろう? “行ってきた”だけの経験で終わっていないか? と、ずっと疑問を感じていました」
そこで、守隨さんは、子ども、高齢者、スタッフというそれぞれの枠組みの中でコミュニケーションをするのではなく、みんなが同列になれるような関わり方ができないだろうかと、フルーツバスケットの活動を始めました。
実はさらに、おもちゃを扱うミュージアムでのボランティア経験と「おもちゃコンサルタント」の資格も持っている守隨さん。子どもと高齢者を対象とし、懐かしいものや科学体験ができるもの、手作り・木製などといった多様なおもちゃを活用して、世代間のコミュニケーションをはかる「あそびのひろば」を現在の主な活動としています。
また、子どもたち向けのおもちゃに関わるワークショップや地域の高齢者向けの歌のレクレーションも開催。武蔵小金井にある介護老人保健施設 小金井あんず苑(以下、あんず苑)内をメインの拠点として定期的にイベントを実施しているほか、公民館などの公共の施設も活用しながら、あんず苑の入所者にとどまらず、地域の人々が多世代で空間を共有できる場づくりに挑戦しています。
現在、手作りしているイベントのチラシには、オリジナルキャラクターである雲の子「いたずらくもっち」が描かれています。「くもっちが後ろからソーっと寄ってきて、ぞうさんがいたらバナナの雨を降らす。小鳥がいたらサクランボの雨を降らす。そんな絵本を作ってストーリー設定もしています」と守隨さん。
現状の集客手段は、このチラシと口コミのみ。保育園や公共の施設への配布、掲示が主です。
これまでも、より多くの人に参加してもらうため、チラシの作り方や配布方法、イベントの開催場所・時間を模索してきましたが、やはり本来届いて欲しい、お子さんとその保護者、そして地域で暮らす高齢者の方の参加がまだまだ少ないことに頭を悩ませているそうです。
また現在は、守隨さんの他、活動をサポートしてくれる4名のメンバーのみで運用していますが、それらのメンバーも遠方から来てくれる仲間とあんず苑のスタッフのボランティアに頼っている状況です。
「この地域の方で、活動に対して共感して、ちょっと手伝いに来てもらえる方がもっと増えると嬉しいです。例えば専業主婦の方、ご高齢の方でも、実は折り紙や昔のあそびが得意なんていう場合があります。参加者に『一緒にやってみない?』と声をかけていただくだけでいいんです。自分の好きな分野を活かして一緒に楽しみながら、少しサポートするだけ。まずは、ぜひイベントに来てみてほしいです。」
活動の趣旨に魅力を感じ、または共感し、参加してくれる人をもっと増やしたい。そのために、高齢者や子育て中の方、そして地域で暮らす誰もが気軽に参加できる、ひらけた場所である事を伝えるには――。
今回のプロジェクトでは、チラシ制作を通して、イベント参加者、サポーターを集めるための効果的な呼びかけ方法を共に検討していきます。
(本記事は2019年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- フルーツバスケット
- 活動開始時期
- 2018/平成30年6月
- 代表者名
- 守随 邦子
- 所在地
- 〒184-0013 東京都小金井市前原町5丁目3−24 小金井あんず苑
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
インターネット調査を実施しました。
活動体験・現場視察を実施しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。本日のワークはひとまずここで終了。新宿に移動し、全チームが集合しての成果報告会にて、本日の成果を発表。1日の労を互いに讃えあいました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
成果物の納品を実施しました。
成果
もっと多くの人に参加してもらいたい! 活動の魅力を伝える、新たなチラシを提案
赤ちゃんからお年寄りまで世代を超えて交流できる「あそびの広場」の魅力を伝えるため、今回、実際に子育て真っ只中のママたちから成るチームで支援を行いました。
完成したチラシは、活動に対する団体の思いや具体的な活動内容がコンパクトにまとめられ、世代を問わずその魅力を感じ、参加意欲を掻き立てられるとともに、ボランティアとしての関わりについても発信するものになりました。
団体の方からも大変満足頂き、「今までうまく呼びかけることができていなかった方へのアピールができるようになる」「今後の方向への示唆も得られました」といった言葉を頂きました。
チームメンバー
- メンバー
- 佐藤さん 鈴木さん 関口さん 玉置さん 平出さん