プロジェクト詳細
三鷹市大沢地域包括支援センター
地区住民が、本当にあったらいいなと思う居場所とは?アイデアを形にするワークショップに挑戦
三鷹市・大沢地区の美しい自然が広がる野川公園に近接する住宅地の一角。「地域住民のための多世代交流型フリースペースを作りたい」、そんなチャレンジが始まろうとしています。仮称『のがわの家』構想は、この建物を地域のための場として活用できないかと、持ち主の方が、地域包括支援センター(以下、センター)に尋ねられたことがきっかけ。センターで生活支援コーディネーターとして活動している和田さんが、ちょうどコミュニティ・スペース活用についての研修を修了されたタイミングでもあったことから、ともに、地域のための居場所づくりを模索することになりました。
大沢地区は、大規模な集合住宅はないものの、幾世代にもわたって暮らす住民から、新たに転入してきた住民、近隣の大学の学生さんたちと、じつに多様・多世代な方が住まう地域です。また、子育て支援サークルや地域福祉を目的とするネットワーク、老人会・・・とさまざまなグループが活動しています。
一方で、多様な人々・団体が存在はしていても既存の団体同士のつがなりはまだまだ少ないのが現状です。大家さんから提供いただいた大切なおうちは、みんなが一緒に集い、つながり、それぞれのネットワークやノウハウを活かしながら活動を展開する拠点となるような場所になる可能性があるのではないか。生活支援コーディネーターの和田さんは、そう考えています。
この『のがわの家(仮称)』が、大沢地区住民の「みんなの居場所」となるために。あったらいいなという居場所とは、どんな場所だろうか?
それを実現するためには、どんな資源、プロセスが必要になる?
まずは、大沢地区で活動する多様な人々や団体、ネットワークのメンバーが一同に会し、意見交換をしながら具体的なコミュニティを描いていく予定です。東京ホームタウンプロジェクトでは、その対話の場として三鷹市大沢地域包括支援センターが主催するワークショップの企画・運営等を支援していきます。
(本記事は2016年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 三鷹市大沢地域包括支援センター
- 代表者名
- 香川 卓見
- 所在地
- 〒181-0015 東京都三鷹市大沢4丁目8番8号 特別養護老人ホーム どんぐり山内
- ホームページ
- http://mitaka-donguriyama.com/service-category/chiikihokatsu-shien/
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進捗率
進捗状況
今回のプロジェクトをサポートする、東京ホームタウンプロジェクトアドバイザーの、コミュニティビジネスサポートセンター(CBS)によるヒアリングを実施しました。
高齢者地域支援連絡会の中で、地域住民の方に初めて、今回の「のがわの家(仮称)」の空き家提供についての情報を伝え、多世代交流の居場所づくりについて考える場としました。2回目のワークショップは、11月に実施予定です。
多世代交流の居場所づくり「仮称 のがわの家」の第2回地域住民との話し合いを開催。最初に物件の見学を行い、その後改めて意見交換を行いました。活発な議論が交わされ、居場所づくりの中心メンバーを集め開設準備委員会を12月に立ち上げることが決まりました。
関係者にて第2回話し合いの反省会を行い、第1回開設準備委員会に向けての具体的なプログラムや案内方法、今後の運営に関わる資金や設備等について、アドバイザーのCBSと打ち合わせを実施しました。
今後の中心メンバーとなる第1回開設準備委員会を開催し、今後の運営や地域の方々との関わり等について、真剣な議論が交わされました。
第 2 回開設準備委員会を開催し、活動を進めて行く際の各種契約や今後の運営資金、設備 などについて話し合いを行いました。
第 3 回開設準備委員会を開催し、前回のテーマであった契約・運営資金などの進捗状況報告や、今後の活動内容などについて話し合いを行いました。
第 4回開設準備委員会を開催し、これまでの進捗状況報告や今後のイベントスケジュール、 地域団体への広報・協力体制などについて話し合いを行いました。
成果
地域住民による、住民のための居場所づくりが指導。住民も行政も「地域の一員」として参加するための土台が作られ、みんなが集まる「のがわの家」開設へ。
地域住民の方から、地域の場として空き家を活用して欲しいという相談を受けた三鷹市大沢地域包括支援センター。そこから、地域住民による地域のための居場所「のがわの家」を開設するプロジェクトが始まりました。しかし、包括支援センターとして、これまでに空き屋の活用をしたことがないことや、地域の方による活動の立ち上げ支援の経験が多くはないため、一から手探りの状態でした。
そこで今回の伴走支援では、ヒアリングや打ち合わせなどを行った上で、大家さんや包括支援センター職員、市や社会福祉協議会などの関係者と共に、イメージに近い事例の現場見学を行うことからスタート。成功イメージを関係者で共有した後は、具体的な活動を進めることになりました。その時に課題となるのは、今回の事業を“行政の事業”にしないこと。地域の人による地域のための居場所づくりですから、行政も地域を構成する一員として関わることが大切です。
地域でさまざまな活動を行う方々と開催する地域支援連絡会で、今回のプロジェクトや見学結果などの情報提供から始め、活用方法を地域住民自身が中心に考えるワークショップの開催、一緒にプロジェクトの運営準備を進めてくれるか方々の募集、行政と地域の方が一緒に参加する「のがわの家開設準備委員会」の開催などを行ってきました。そこでは、住民が主体となってプロジェクトを進めるための話し合いの方法から、実際に運営を進めて行くための手続きやスケジュールなどの一連を、アドバイザーや包括支援センター、社会福祉協議会など、皆で一緒になって考えてきました。
関係者の努力の甲斐もあって、プロジェクトを進めていく中では「今回のお話は、本当に
地域の宝物」、「近くに住民が集まれる場所がないから、ぜひとも実現させてほしい」、「いろいろお手伝いしたい」そんな声がたくさん聞こえてきました。
そして現在では、地域の方と一緒に地域団体との折衝や広報活動なども行い、行政が地域の一員として関わりながら地域の居場所「のがわの家」の開設に向けて準備する、そんな形でプロジェクトが進むようになりました。今年の活動開始に向けて、活動内容、関係者の募集、運営のルールづくりの検討など、推進力をもって進み始めた「のがわの家」プロジェクトはこれからが本番です。