プロジェクト詳細
調和SHC倶楽部
地域に根差した総合型スポーツ・文化クラブが、さらなる地域貢献と運営強化のためにできること
調布市の東側、京王線柴崎駅からほど近い住宅街に広がる、大きなグラウンドやテニスコート、そして体育館。この素晴らしい環境を拠点に持つ総合型地域スポーツ・文化クラブが、「調和SHC倶楽部」です。
SHCはそれぞれ、「Sports(スポーツ)」、「Health(健康)」、「Culture(文化)」の頭文字。「スポーツ」は剣道、卓球、小学生バスケットボールやバドミントン、「健康」は体操やヨガ、シェイプボクシング、「文化」は英会話をはじめ、ゴスペル、俳句、ダンス、書道など、合計51のさまざまな教室・サークルが開かれ、子どもからシニアまで約1,100人の会員が集っています。
調布市で行われる大きなイベントには、調和SHC倶楽部で日々練習に励むサークルがたびたび出演。毎年の「調布よさこい」への参加のほか、味の素スタジアムで開会式が行われた2019年ラグビーW杯の時には、都や市の依頼を受け、調布駅前広場でフラダンスやよさこいを披露するなど、地域を華やかに盛り上げています。
また、毎年調和小学校で行われる「地域運動会」を主体的に運営しているのも調和SHC倶楽部です。例年800人もの参加があり、市長も挨拶に訪れ、たくさんの屋台も出て賑わうこの運動会について、調和SHC倶楽部 事務局長の三浦さんは、
「まさに地域の共同体そのものを体現したような運動会。市の地域運動会のなかでも、ここが一番盛り上がるんじゃないかな」
と胸を張ります。独自のイベントとしては、毎年春の「調和SHCフェスタ」もあり、文化系サークルは体育館のステージでダンス等を披露したり、書道や絵画を展示したり、スポーツ系は運動場で体験会を行うなど、活動成果の発表や住民同士の交流の機会にもなっています。
こうしたイベントの多くはコロナ禍で中止を余儀なくされていますが、通常の教室・サークルは、感染対策を徹底し、数や定員を減らしながらも開催を続けています。それができるのも、感染予防に対するスタッフの知識と経験を積み重ね、ノウハウや対応力を磨いてきたからこそ。特にシニアのフレイル予防などは他所では開催ができないところも多く、利用者からも「調和SHC倶楽部なら安心」と支持されています。
調和SHC倶楽部では、入会金1,100円、年会費5,400円を払えば、どのサークルでも自由に参加できることも特徴のひとつです。そのため、例えば、最初は俳句だけで始めたシニアの方が、健康体操や卓球、グラウンドゴルフにも通うようになるなど、一人で二つ以上のサークルに参加する人が多いといいます。
すると、シニア世代の健康維持に好影響なのはもちろん、会員同士の横のつながりも生まれていきます。「最近参加がないな」と連絡をとってみると「風邪ひいて寝込んでいたんだよ」と様子が分かったり…と、自然と“見守り”をし合える関係性もつくられているのです。
このように、趣味や健康づくりを起点とした“地域のつながりの場”ともなっている調和SHC倶楽部ですが、2022(令和4)年には20周年を迎えるにあたり、さらなる地域貢献と運営強化をしたいと考えています。
例えば、シニアのフレイル予防はまだまだ地域にニーズがあるようです。実験的に取り組みを始めた「シニア転倒予防体操」には、近隣から15人が参加しています。告知に新聞折込を行ったところ、受付開始とともにすぐに定員まで埋まり、キャンセル待ちが出るほどの手応えを感じたそうです。しかも、参加者の大半は調和SHC倶楽部の会員でない新規参加者で、スポーツや健康づくりに対する住民の潜在的なニーズは大きそうだと感じています。また、こうしたニーズを、持続可能な運営を可能にするための安定的な収入につなげる施策も検討しています。
<プロボノプロジェクトの内容>
プロボノプロジェクトでは、今後の事業計画策定に向けた「マーケティング基礎調査」を行います。地域性や会員の年齢構成、事業の収益構造を確認のうえ、すでに会員となって関わりがある地域住民はもちろん、まだ会員でない地域住民、特にシニア世代を対象に、調和SHC倶楽部が評価されている点、期待されている点、今後の活動に対するニーズなどを調査し、今後地域貢献として必要なもの、継続的な事業として可能性があるものを整理・提案していきます。
(本記事は2021年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 調和SHC倶楽部
- 活動開始時期
- 2002/平成14年9月
- 代表者名
- 鈴木るい子
- 所在地
- 〒182-0007 東京都調布市菊野台3-27-40
- ホームページ
- http://npo-chowashc.jp/healthindex.html
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進捗率
進捗状況
チームの初めての顔合わせであるオリエンテーションを実施しました。自己紹介をし相互理解をするとともに、プロジェクトの内容について理解を深めました。各種連絡ツールも設定し、いよいよプロジェクトスタートです!
活動現場見学を実施し、施設を案内いただきながら、団体の活動への理解を深めました。キックオフに向けて、情報や打ち合わせる内容を整理していきます。
キックオフミーティングを実施しました。団体の活動概要、課題の確認と共に、現状についてさまざまな角度からお話を伺いました。調和SHC倶楽部さんならではの強みや可能性も感じられたなかで、ここから具体的な調査を進めていきます。
調布市の方への個別ヒアリングを実施しました。
調和SHC倶楽部のみなさんと進捗共有ミーティングを実施しました。これまでの調査概要を共有しながら、団体さんが過去に行った調査や取り組みについてもあらためて伺い、今後の調査・提案の方向性について確認しました。
非会員の方にご協力いただき、個別ヒアリングを実施しました。
地域包括支援センターの方への個別ヒアリングを実施しました。
非会員の方にご協力いただき、個別ヒアリングを実施しました。
自治会関係者の方への個別ヒアリングを実施しました。
収集した情報のまとめと分析を実施しました。
会員の方への個別ヒアリングを実施しました。
中間提案ミーティングを実施しました。ヒアリングの進捗とSWOT分析の途中経過について説明し、現在の体験会参加者への勧誘のフローや、事業拡大の可能性などについて提案に向けての質問を重ねました。ここからはクロスSWOT分析の手法を活用し、施策につながる提案を目指していきます。
会員の方への個別ヒアリングを実施しました。
個別ヒアリングを実施しました。
成果提案ミーティングを実施しました。成果物では、ヒアリングを基に、会員・非会員が認知から入会を検討し、活動を継続していく際にどのように感じ、行動したかを整理。また、地域・事業・競合からの観点で調和SHC倶楽部の強みを整理し、今後の具体的な施策を提案しました。団体さんからも、情報発信や企画においてぜひ早速活用していきたい!というお声を頂きました。
提案に対する回答と承認を実施しました。
東京・横浜エリア13プロジェクトのママボノ成果報告会を実施しました。前半には各プロジェクトの概要を報告。どのプロジェクトも、団体に寄り添った丁寧で具体的な成果物をご提案した様子を聞くことができました。
後半は、チーム内でのメンバー同士のフィードバックとして、メンバーそれぞれの活躍、素晴らしかった点についてコメントを寄せ合い、懸命に取り組んでくださったからこその温かな涙も見られました。チームの皆さま、支援先の皆さま、お疲れ様でした!ありがとうございました!
成果
地域のニーズや倶楽部の強みを分析。新規施策も提案
今後の事業計画策定に向けた「マーケティング基礎調査」を実施しました。
まずは地域性や会員の年齢構成、事業の収益構造を整理し、調査ターゲットを10-20年後の会員のボリュームゾーンとなる「50代60代で、労働参加もしている比較的健康で活動的な人」と設定。会員のみでなく、非会員や市役所、自治会、地域包括支援センター、社会福祉協議会等の関係者にもヒアリングを実施し、ニーズや課題を明らかにしました。
それらをもとに、現在の施設の稼働状況や競合施設・サービスも踏まえて、調和SHC倶楽部の強みを分析。今後の施策の方向性と、具体的な施策案も提案しました。
団体さんからも、情報発信や企画においてぜひ早速活用していきたい!というお声を頂きました。
チームメンバー
- リーダー
- 小林さん 羽藤さん
- メンバー
- 柴田さん 塚本さん 松田さん 丸山さん