プロジェクト詳細
中央福祉の会(中央地域福祉活動推進協議会)
地域の輪を広げる新たな挑戦。つながりから生まれる、暮らしやすいまちづくりとは?
隣近所で支え合い、いざというときに助け合える地域づくりを目的に発足した武蔵野市の地域福祉活動推進協議会(地域社協)。現在、地域社協は市内13エリアに分かれて活動の輪が広がっています。その中のひとつである「中央福祉の会」は、平成13年(2001年)から活動を開始し、2021年で設立20年を迎えます。
学校や福祉施設をはじめとする、地域の様々な団体と連携をとって地域づくりを推進してきました。掲げたスローガン「住み続けたい街 中町・御殿山2丁目〜だれもがより暮らしやすい地域をめざして〜」を胸に、地域(武蔵野市中町全域・御殿山2丁目)のみなさまと共に、より暮らしやすいまちづくりを目指しています。特にこの地域は、ここ最近、大型マンションの建設が相次ぎ、ファミリー層などのいわゆる「新住民」の流入が目立つ地域でもあります。
そんな中央福祉の会が催す、地域住民の交流・ふれあいの場づくりは、多岐に渡ります。
「りんどうの会」では、独り暮らしの高齢者や日中自宅に一人でいる高齢者を対象に、毎月1回サロンを開催しています。会員は約50名。社会からの孤立を防ぎ、元気に人とつながり続けられる場を提供してきました。主な活動は、季節行事のひなまつり・お花見・クリスマスなどのイベントをはじめ、中学生との交流、健康体操など、楽しみながら生活に役立つ企画に工夫を凝らしてきました。
その他にも、子育て支援として0〜3歳児とその保護者を対象に、毎月1回開催している「親子ニコニコ広場」。広報紙『中央福祉の会だより』を年4回・各5000部発行する広報活動。研修・行事活動としては、障がいについての学習・施設の見学など委員の福祉に対する知識や意識を深める研修や、地域の方に広く参加していただける事業を行っています。男性会員にも地域活動を楽しんでもらいたいという想いから「男の料理教室」も開催しています。
また東日本大震災以降は、防災に関する活動にも力を入れています。
災害時に支援を必要としている人1名に対し約2名の支援者を探しマッチングする災害時要援護者対策事業を始め、年に1度の訓練や「支援者の集い」なども実施。災害時こそ地域住民同士で助け合える環境を整えています。
多岐に渡る活動を支えているのが、手厚い運営体制です。中心となって活動を推進する運営委員は35名。その他に、広報紙の配布やりんどう会のお手伝いに来てくれる協力者が34名おり、全員ボランティアスタッフとして地域の盛り上げに貢献しています。
地域住民のつながりやネットワークを広げていきたい想いが強い、と話す運営委員の方々。会長の磯川和夫さんは「私たちの主催する活動やイベントに参加してもらうことは、自分の住んでいる地域で『こんにちは! 』と挨拶できる人が増えるということ。それは、人の幸福度や暮らしていく上での安心感につながると思うんですよね」と朗らかに話してくれました。
このような活発な取り組みをしてきた中央福祉の会ですが、現在コロナ禍により活動が大きく制限されています。特に高齢者の集う「りんどうの会」は、対面での交流ができないため、「電話作戦」と称してスタッフが月に一度、会員のみなさんへ電話で様子を伺っています。収束が見通せない中、みなさん大丈夫かな? という想いから安否確認も兼ね電話をかけてみると、電話口から聞こえる力強いしっかりした声色に、スタッフが励まされることも多くあるそうです。
また、月一回開催していた定例会も、現在は3密を避けるため人数を制限して開催しています。
こうした状況の中、これまで以上に外出する頻度が少なくなった高齢者のみなさんには、いまどのようなニーズが出てきているでしょうか。そして、りんどうの会でつながる参加者以外にも、地域に暮らす数多くの高齢者は、いまどんなことを必要としているでしょうか。
中央福祉の会は、2021年に設立20年の節目を迎えます。新住民が増える一方で、住民の高齢化も着実に進んでいます。さらにコロナ禍で、これまでの活動の参加者も運営委員も顔を合わせて集まる機会が減っていくなかで、地域のニーズが見えにくくなっている状況があります。
「若い世代にも関わってもらいたい」「孤立している高齢者に参加して欲しい」「日常での小さな困りごとを担いたい」そんな想いから、新たな活動へ足を踏み出すことも検討しています。そこで必要なのは、「住民のニーズを知り、住民に合った活動とは何か?」を見直すこと。今回のプロボノプロジェクトでは、住民が地域社協に期待していること、求められている活動を把握するため、住民へのヒアリングおよびアンケート調査を実施します。より多くの住民の方に参加してもらえる活動を通じて、これからも地域のつながりの輪を広げていきます。
(本記事は2020年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 中央福祉の会(中央地域福祉活動推進協議会)
- 活動開始時期
- 2001/平成13年4月
- 代表者名
- 磯川 和夫
- 所在地
- 〒180-0006 東京都武蔵野市中町3−5−17 中央コミュニティセンター内
- ホームページ
- http://www.shakyou.or.jp/chiikishakyou_1.html
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進捗率
進捗状況
東京の全10チームがオンラインで集合し、オリエンテーションを実施しました。プロジェクトの説明を聞いた後、チームに分かれ、自己紹介と共にプロジェクトの進め方について検討をしました。
オリエンテーションを実施しました。
支援先団体とママボノチームの顔合わせである「キックオフミーティング」を実施しました。10日前のオリエテーションから今日までの間に団体への確認事項や質問などを整え、プロジェクトスタートのための確認を行いました。いよいよプロジェクトが本格的にスタートします。
支援先の方にも同席いただき、オンラインでミーティングおよびヒアリングを行いました。事前に提案した住民アンケートと掲示用チラシの項目・内容についての確認、ヒアリング実施対象者についての確認、中央福祉の会の今までの活動や地域の団体や活動についてのヒアリングを実施しました。
チームが作成したアンケートを、支援先団体側で印刷、配布をスタートしました。
回収できたアンケート結果の第1弾を、支援先の方から送っていただきました。
ヒアリングを行いました。
ヒアリングを行いました。
ヒアリングを行いました。
チームミーティングを実施ました。
中間提案を実施し、これまでの調査の報告、今後の予定などの確認をしました。
成果提案ミーティングを実施しました。中間提案以降、主にLineでのやりとりで資料の最終化を進めました。成果提案ミーティングでは、調査報告をベースに、今後の中央福祉の会の活動についてのご提案をしました。支援先の方からは、「自分たちではできない緻密な調査をしていただいた」と、喜びの声をいただきました。
報告に対するフィードバックと承認を実施しました。
東京エリアで実施をしたママボノ10チームの成果報告会をオンラインで実施しました。2か月のプロジェクトを各チーム5分で発表するという短い時間ではありましたが、支援先の紹介、プロジェクト概要、成果物の紹介など、各チームとても簡潔でわかりやすいプレゼンをしました。後半は、チームごとにブレイクアウトセッションに分かれて、メンバー同士のフィードバックを行いました。事前にメッセージを入れて用意をしたメッセージボードを見ながら、お互いへのコメントを送り合いました。
成果
設立20周年の節目に向け、地域環境の変化に応じた住民のニーズを把握。
武蔵野市中町・御殿山二丁目地域住民の「地域のつながり」への考え、および暮らしの中の不安・困り事を集め、中央福祉の会へのニーズを明らかにするためのアンケート調査を実施しました。
アンケートはポスティング・手渡し等で実施。10日間という期間ながらも、配布数の56%にのぼる252件もの回答をいただきました。
チームメンバーは、周辺地域の類似サービス等の外部要因も調査し、またヒアリング結果も踏まえてアンケートを分析。今後中央福祉の会として望ましいと思われる活動の方向性について提案しました。会の担当者からは、「私共の会だけでは到底成し得ないものだったと思う。プロジェクトを通して運営を見直す機会を得て、今後の活動に必要な様々なヒントを頂いた。楽しいプロジェクトでした。」とコメントを頂きました。
【支援のその後】
2021年5月、「中央福祉の会」のパンフレットが完成!
20周年を迎えるにあたり、「地域の方に活動を知ってもらうためのパンフレットを制作したい」という思いがきっかけとなり、プロボノプログラムに応募された「中央福祉の会」の皆さん。プロジェクトで実施したアンケート結果を参考にしながら、地域の方に伝えたいメッセージや、中央福祉の会の活動内容を分かりやすく伝えるパンフレットを制作されました。パンフレットは広報紙の配布先である約5000カ所に加え、近隣の小・中学校でも配布されたそうです。プロボノチームとの窓口を務めてくださった今村さんからは、「見直してみると、ママボノチームの皆様から頂いたヒントや言葉をちりばめさせていただいたんだなと感謝の気持ちでいっぱいです」とうれしいお言葉も頂いています。
また、アンケートを通じてオンラインでの情報発信の重要性を感じられ、Twitterの公式アカウントも開設。地域の輪を広げる新たな挑戦は続いていきます。
チームメンバー
- リーダー
- 栗原さん 熊谷さん
- メンバー
- 上野さん 宇田川さん 前田さん 薮野さん