プロジェクト詳細
社会的孤立をふせぐ支援のあり方とは? LINEコミュニティの可能性を調査
長引くコロナ禍で、不要不急の外出を避けることが呼びかけられ、直接人と会って交流する機会が減りました。とくに、高齢者の生活は様変わりし、これまで孤立していなかった人も、ご近所づきあいや町内会などの活動が縮小し、人や地域社会と関わりが減ったことで、社会的孤立に陥りやすい状態にあると言われています。社会的孤立に問題意識をもった池田さんは、家に居ながら、人目を気にせずアクセスできるSNSを、高齢者はじめあらゆる世代のもっと多くの人が、孤立を防ぐ方法として活用できるのではないかと考えました。
今回は、高齢者の中でも利用が広がっているLINEにフォーカスして、LINEを活用した社会的孤立をふせぐ支援のあり方と可能性について調査研究を行います。具体的には、すでにLINEを使った支援活動事例の情報収集・整理を行うとともに、まだLINEを使った取り組みを行っていない都内の地域団体等へヒアリング調査を行い、高齢者のLINE活用の可能性・ニーズをあきらかにすることをめざします。
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進捗率
進捗状況


オリエンテーション・キックオフを実施しました。チームに分かれてメンバーと顔合わせを行い、チーム活動の開始にあたってプロジェクトの進め方のポイントを確認する機会です。いよいよプロジェクトがスタートします。

9/25にリアルキックオフミーティングを行いました。台風接近でギリギリまでどうなるかわかりませんでしたが、当日は最高な天気の中、チームの仲間全員がリアルで集合し、和気藹々ミーティングを開催する事が出来ました。これからの4ヵ月、益々楽しみです!

都内の高齢者クラブのイベントを見学し、高齢者の方々のコミュニティの在り方を学びました。
都内の高齢者クラブのイベントを見学しました。
LINEの利用状況について、身近な70代の方にヒアリングを行いました。
高齢者のSNS利用実態について、企業ヒアリングを行いました。
LINEを使った見守りサービスを提供している地域団体にヒアリングを行いました。
多世代でにぎわう地域の居場所を見学し、ご高齢の利用者にLINEの活用状況についてヒアリングしました。
高齢者のSNS活用支援で、先進的な取り組みをしている自治体にヒアリングをしました。
中間共有会を実施しました。

チームメンバーそれぞれで既存のオープンチャットルームに参加し、当事者としてオープンチャットの感想や可能性について議論しました。
高齢者向けのスマホ講座を実施した区内の社会福祉協議会にヒアリングを行い、先行事例を調査しました。
中間共有会でのアドバイスや、メンバー自身によるオープンチャットの実践を通じて、チームの方向性を再検討しました。
チームメンバーそれぞれがオープンチャットを実際に使い、高齢者が参加しているルームに参加しました。調査から得た気づきをチームで議論し、整理しました。
チームミーティングで、最終成果物の内容を決定しました。
研究成果物を納品しました。
成果
LINEの「オープンチャット」機能に着目し、シニア層のLINEコミュニティの可能性を調査
【成果物】
●研究レポート「シニア層のLINEコミュニティの可能性 〜気軽に参加できる居場所的空間『オープンチャット』〜」
●シニア向け オープンチャットスタートガイド
コロナ禍で、シニア層がリアルにつながれる居場所が減少し、社会的孤立孤独問題も深刻化する中、少しでもこの問題を解決できる施策(居場所)はないかと問題意識を持ちました。スマホとインターネットの接続さえあれば、どこからでも、いつでも気軽にアクセスできる SNS を使って、バーチャル空間でのコミュニティが心の拠り所になりうるのではないかと考えました。
そこで SNS の中でも利用率が全世代で圧倒的に高い LINE に着目し、LINE 機能の中でも、管理者がいて、匿名で人と交流ができるオープンチャットがもつシニア世代の LINE コミュニティの可能性について調査しました。
1)ヒアリング調査
オープンチャットを含む LINE を使ったシニア向けスマホ講座を実施する自治体や社会福祉協議会5 団体や、サービス提供企業にヒアリング調査を行いました。また、LINE を利用する 70 代のシニア女性にオープンチャットを利用してもらい、利用時の実態や課題の把握、シニア向けオープンチャットの可能性等についてヒアリングしました。
2)実例調査
研究メンバー全員が現存オープンチャットトーク 18 ルームに参加し、シニア世代の居場所になりそうな 2 ルームを選定し、参加者目線と管理者目線で調査・分析しました。
調査の結果から、オープンチャットがシニア層のバーチャルコミュニティとして機能する可能性を見出すとともに、居場所になり得るようなトークルームにするには、管理のあり方が要である結論に至りました。
チームメンバー
- 実践研究リーダー
- 池田さん
- 共同研究メンバー
- 利田さん、別府さん、三塚さん