港区 東京ホームタウン大学院

オンラインで合唱や合奏を楽しむには? 「リモートコラボレーション」の可能性



新型コロナウィルスの影響で、さまざまな地域活動が自粛を余儀なくされ、活動を休止したり、大幅に縮小せざるを得ない状況に置かれています。

港区にお住まいで、港区健康づくりサポーターや、他市における介護予防の活動などに参加する中原晃治さんは、長年、ITサービス新規事業で培ってきた先進的な技術の知見を活かして、こうした状況の打開に役立つ提案ができないかと研究計画を提案しました。

中原さんの研究では、感染予防の観点から再開に向けたハードルが特に高いと考えられる、合唱や合奏、あるいは呼吸法などの活動において、すでに普及しているスマホやタブレットなどのモバイルツールを活用した「リモートコラボレーション環境整備」の可能性を模索します。

現在、急速に普及しているオンライン会議ツールでは、打ち合わせや会話は楽しむことができますが、多くの人が一緒に歌を歌ったり、手拍子を打ったりするといった動きには限界があります。そうしたなか、オンライン上でも音や動きがずれたりせず、高度な連携を可能にするアプリやソフトウェアなど「多地点リアルタイムコミュケーションを実現するツール」を、港区内の団体や公共施設などで導入する実証実験に取り組みます。合唱や合奏などの活動を行う地域団体が、だれでも簡便に、遠隔で活動できるためのしくみの提案を目指します。

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チームメンバー

代表研究者
中原晃治さん
共同研究者
松山友一さん、塩見耕平さん、向後功作さん、木村礼壮さん、槇尾茂樹さん、樋口雅宏さん、渡辺透さん、丸子和美さん、里見直樹さん、堀内信彦さん、前川和久さん

進捗率
完了
進捗状況

最終更新 2021.01.20
2020.08.22

キックオフミーティングを実施しました。

2020.09.07

実験ツールの選定と事前評価を行いました。

2020.09.07

文献・先行研究等の調査を実施しました。

2020.09.13

実験ツールによる事前セッションを行いました。

2020.09.20

調査仮説構築を実施しました。

2020.10.16

実証実験を実施しました。

2020.11.05

実験結果の分析や実験ツールの解析を行いました。

2020.11.06

中間共有会(第1回)を実施しました。

2020.11.07

2地点リモート合唱合奏の追加実験を検討しました。

2020.11.28

2地点リモート合唱合奏の追加実験を検討しました。

2020.12.03

研究成果の活用を見据え、オンラインによる地域コミュニティづくりにむけて、港区の地域コミュニティ団体と検討を開始しました。

2020.12.09

中間共有会(第2回)を実施しました。

2020.12.13

成果物の作成を開始しました。

2020.12.27

成果物が完成し、研究後のアクションについて話し合いました。

2021.01.03

オンラインによる地域コミュニティづくりの一歩として、SNSを立ち上げました。

2021.01.20

最終発表会を実施しました。

成果

地域における合唱・合奏活動「リモートコラボレーション」の実証研究 〜区民協働施設等を活用した「健康づくり及び介護予防」に資する社会参加活動の在り方と効果検証に関する調査〜

 
【研究成果サマリ】
新型コロナの影響で多種多様な地域活動の自粛を余儀なくされています。代表研究者は港区健康づくりサポーターや介護予防リーダー活動に取り組んでおり、活動を休止したり、大幅に縮小せざるを得ない地域活動の状況を目の当たりにしています。長年ITサービス業に従事し、新規事業で培ってきた先進的な技術の知見を活かして、オンラインでの地域活動をより推進するための方法について実験を通じた研究を行いました。本研究では、特に感染予防の観点から再開に向けたハードルが高い「合唱・合奏や健康呼吸法」の地域活動において、ノートパソコンやスマホ、タブレット等モバイルツールを駆使した「リモートコラボレーション環境の最適化」について仮説検証しました。現在普及しているオンライン会議ツールでは、ミーティングは殆ど問題ありませんが、一緒に歌ったり、合奏するといった活動には限界があります。そうした中、オンライン上でも音声遅延や通信ロスを低減するアプリやソフトウェアで、誰でも簡便に遠隔で活動できるための仕組みを、研究者たちが属する楽団「健康長寿楽団 みなと」を通じて実験しました。主に実験ツールとしては、無料の演奏アプリ「SYNCROOM」を採用しました。港区民間施設・民間住宅をつなぎ、度重なる実験の結果、「光回線有線LAN接続ノートパソコン」「ポケットWi-Fiタブレット」「5Gスマホ」の環境による2拠点でのリモート演奏が、音声遅延や通信ロス等ネットワーク負荷が少なく、品質の条件が最も安定しました。実験を通じ、健康づくりや介護予防を目的とした場合、リモートの演奏に参加できない方々にむけて、Zoomで当日イベントの映像配信、SNSを駆使した映像音声の録画録音のデジタル情報共有(タイムラグへのサポート等)も、リモート合唱合奏を支援する補完的な重要ツールであることがわかりました。

これらの実証結果を活用し、新たに区民協働事業による地域文化共創企画を次年度に向けて具現化する予定です。すでに本研究の活動を通じ、芝会議地域コミュニティ部会と新たな交流が生まれ、オンラインによる地域コミュニティの醸成の一助として、「リモート合唱合奏コラボレーション」のフィールド実装を推進中です。また、健康増進・介護予防・生きがいづくりとして、関わる、以下の様々な区民協働事業に本研究成果を活用することになりました。

・健康づくりサポーター(港区きらきらプラザ: 健康長寿楽団みなと)
・社会教育サークル(港区生涯学習センターばるーん: 童謡唱歌の会)
・介護予防リーダー(港区介護予防総合センターラクっちゃ: サロンAKY)
・高齢者サポーター(港区神明いきいきプラザ: ジャズボーカル講座)
・芝会議地域コミュニティ部会有志(港区区民協働スペース:はっぴい♪しば)

今後、芝地域公共施設(含芝公園等の野外会場)を活用した「リモート合唱合奏コラボレーション」を率先垂範し、子供から高齢者まで健常者も障害者も多世代の区民によるみんなと社会参加できる活動(地域文化共創イベント)の支援をしたいと考えています。

【成果物】
地域における合唱・合奏活動「リモートコラボレーション」の実証研究

【その他資料】
2021年2月21日東京ホームタウン大学発表資料


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