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    プロジェクト詳細

    八王子市 1DAY|課題整理ワークショップ

    NPO法人 めじろむつみクラブ

    はりあいも生まれる有償ボランティア。
    身近な地域の助け合いを次世代の仲間へとつなぐ。



    1967年に開業した京王電鉄高尾線の「めじろ台」駅。周辺は一戸建ての家屋が連なる、閑静な住宅街です。開業当時は働き盛りの世代が多く暮らしていたこの地域も、40年以上を経て高齢化が進んでいます。

    めじろむつみクラブ(MMC)は2002年、地域の老人会の有志が、結成30年を記念して「ボランティア活動をはじめよう」と立ち上げた団体です。理事長は93歳を迎え、今、主に活動しているのは、第二世代の会員です。

    健康講演会や落語会などの文化交流、趣味の作品展の開催などの地域交流も行っていますが、活動のメインは有償ボランティアによる「生活支援事業」です。植木の剪定(せんてい)、草取り、家屋の片づけ、ちょっとした工事などの力仕事が1時間1000円、軽作業が1時間400円ほど。業者の半額程度の料金で依頼できます。
    作業前にはきちんとした見積もりが届き、発注から2週間ほどで着手可能。植木の剪定なら枝、草取りなら草のごみの処分というように、後始末までしてもらえます。

    ボランティアは、当初は無償で行っていました。ところが、無償だと気が引けてしまう、お金が介在したほうが気軽に頼めるという人が多いことがわかりました。引き受ける側にも「仕事」という意識が生まれ、責任感、はりあいが出てきます。

    こうして誕生した「元気な高齢者が、手助けの必要な高齢者を助ける」を理念とした、有償ボランティアの仕組み。サービスを受けたい人も、行いたい人もMMCの会員になり、その数は現在157人。うち15人が仕事の提供を、残る人が依頼する側です。
    「『頼みごとをしたくても、知らない人が家に来ることに抵抗がある。MMCに頼めば、めじろ台のご近所さんが作業をしてくれるので安心』と言ってくれる人や、『来てくれた人との世間話が楽しい』という感想もありました」と理事・事務局長の東(あずま)さん。

    地域には不在地主、空き家といった課題があり、空き家の持ち主から町会経由で、MMCに草取りや片付けの依頼が来ることもあります。こうした仕事は今後増えていくかもしれません。

    活動は順調ですが、会員の年齢がどんどん上がっており、中心メンバーも70代。そろそろ、第三世代ともいえる次の世代に引き継いでいきたいのですが、60代、50代の新規加入者がなかなか増えません。生活支援事業にしても「植木の剪定などのほかにも、地域の見えない困りごとがあるのではないか」といった指摘もあります。
    MMCではプロジェクトチームを作って課題を挙げるところまでは行い、活動内容や組織運営でたくさんの課題は見えたものの、どこを優先して手を付ければいいのかには、迷いがあります。新規会員募集にも、より効果的な方法があるかもしれません。「外部の目で、MMCの課題と強みを一緒に整理してほしい」と東さん。

    地域の中で、元気な人が困っている人を手伝う。めじろ台に根付いた助け合いのシステムが、これからも円滑に進むためのアイデアが必要です。

    (本記事は2016年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)

    団体基本情報

    団体名
    NPO法人 めじろむつみクラブ
    所在地
    〒193-0833 東京都八王子市めじろ台2-37-12

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    進捗率
    完了
    進捗状況

    最終更新 2016.07.31
    2016.07.09

    事前オリエンテーションを実施しました。

    2016.07.15

    現在チームは、事前調査の真っ最中。MMCの活動そのものの情報整理、他の類似団体の調査、めじろ台の地域特性などを各メンバーが分担して進めています。

    2016.07.20

    チームメンバーそれぞれが質問事項をリストアップし、取りまとめて団体へ送付しました。

    2016.07.30

    当日オリエンテーションを実施しました。

    2016.07.30

    プロボノワークを実施しました。

    2016.07.30

    成果物の提案を実施しました。

    2016.07.30

    成果物の納品を実施しました。

    2016.07.31

    支援先からのフィードバックを実施しました。

    成果

    プロジェクトを通じ、団体の本来の活動価値を再認識。新規参加者募集の道筋が具体化すると共に、団体内部の意見共有の機会に。

    地域で困りごとを抱える高齢者をサポートする有償ボランティアの担い手として、50代、60代の新しい参加者の輪を広げるためにはどうすればいいか、という課題を中心に、プロボノチームでは、現状の会員募集に向けた広報活動や、参加の流れなどについてヒアリングを行いました。

    その中から、金銭的なメリットだけでなく、人の役に立つ喜びや仲間ができる楽しさ、また、そのような“生きがいのある楽しい日常”を創出するという、めじろむつみクラブ本来の価値を発信することを、より前面に打ち出すことなどを提案しました。

    団体からは、団体内部で「議論がかみ合ってきた」という反応や、「ぜひパンフレットを作る参考にしたい」といった声が聞かれるなど、プロボノチームからの提案を具体的に活用していくことになりそうです。

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