プロジェクト詳細
いにしえの会
古武術の知恵を日常に──互いに学び合い、高め合う組織を目指して。
「いにしえの会」は、2014年(平成26年)に行われた東京藝術大学(台東区)や文京区の地域連携講座「文京アカデミア」をきっかけに、講師と一般市民の受講生で結成された任意団体です。参加者が主体的に会を運営し、古武術の知恵を生かしたトレーニングを通して日常生活での身体の使い方を学び合う場となっています。“お互いに学び合っていく”という環境を大切に、活動を展開してきました。
定例の稽古会で講師を務める林さんは、筑波大学で身体づくりについて学んだ後、東京医科歯科大学や東京藝術大学で非常勤講師として健康・身体教育に従事。ベンチャー企業ではトップアスリートへの食事サポート活動や健康マネジメントに加え、競技生活後のキャリア選択へアドバイスも行っています。「いにしえの会」発足をきっかけに、広く一般の方々を対象とする地域での身体教育活動にも意義を感じ尽力してきました。
当初は6人の参加者で発足した「いにしえの会」。公開講座や参加者の口コミを通して自由で主体的な活動に惹かれた参加者が増えていき、発足から7年を迎える今では20名が登録しています。メンバー構成は30〜70代を中心に、男女比は4対6と、女性が積極的に参加されているのも特徴です。
月に2回、会場を借りて定例の稽古会を実施する他に、外部講師を招へいした稽古会をしたり、他県の団体の活動場所に出向いての合同稽古・交流会などを実施したりと、広がりを持った活動を意識してきました。コロナ禍では施設の利用が制限されたこともあり、オンラインのWEB会議ツールを活用して活動し、少人数での稽古会を開催するなどしています。
そんな「いにしえの会」には、古武術の文化的な側面に魅力を感じて参加されるようなメンバーも多いと言います。単にフィットネス、運動としてではなく、もっと本質的な体の使い方や芸術活動と身体活動の関連性など、技能的・技術的な身体のメカニズムに関心を持って活動している方が多いようです。イベント等で古武術を一度体験した方からは、その面白さや魅力に対して非常に良い感想を頂くことが多いそうで、「今後は健康疫学の視点から、効果のエビデンスを明示することもしていきたい」と、林さんは学術的調査も進められないかと検討しています。
また、講師から参加者への一方通行の指導ではなく、参加者同士が互いに気付きを共有し合い、学び合うことを大切にしてきました。「教える側に回って活躍していただけるような、上達している方が増えてきました」と林さん。参加者同士の学び合いからさらに発展させ、新たな参加者を取り込み、地域に根ざした活動に発展させていくことが出来るのではないか。
伝承され、培われてきた日本古来の古武術の力を、もっと親しみやすいものとして発展させていくために、「いにしえの会」は新たなステージへと進んでいきます。
<プロボノプロジェクトの内容>
「体験してみると分かる」古武術の魅力を、地域の高齢者の方々などもっと多くの方に届け、地域のみなさんの健康に役立ててもらうためには、どうしたらよいか。今回のプロジェクトでは、「事業戦略検討ワークショップ」を実施。「いにしえの会」のメンバーのみなさんと共に、活動の魅力や意義を再度整理し、地域のニーズを知ったうえで今後の展開を検討できるよう、ワークショップのサポートを行います。
(本記事は2021年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- いにしえの会
- 活動開始時期
- 2014/平成26年10月
- 代表者名
- 林 久仁則
- 所在地
- 〒113-0033 東京都文京区本郷7-1-2 文京総合体育館(主な活動場所)
- ホームページ
- https://inishie.info/wp/
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションの中で、チームミーティングを行いました。
全10チーム合同で事前オリエンテーションを実施しました。オンラインでチームメンバーの顔合わせを行い、支援先団体の事前情報の確認や、本番当日までの準備の進め方などについて話し合いました。
「ライフシフトセミナー&チームビルディング」に参加した後に、チームミーティングを行いました。
プロボノチームから団体へヒアリングを行いました。活動の理解を深めるため組織体制や活動内容を聞き、現状の課題や本番当日について意見を重ねました。
団体活動の稽古にプロボノチームが体験参加をしました。また、参加していた会員からヒアリングを行いました。
本番当日のワークショップに向けて、チームミーティングを行いました。
ワークショップ内容について、団体とミーティングを行いました。
ワークショップの運営について、チームミーティングを行いました。
週末のプロボノチャレンジ本番に向けて、チームミーティングを行いました。
いよいよ午後に始まるワークショップ。直前の確認と準備のため、チームミーティングを行いました。
プロボノチャレンジ本番を迎えました。「いにしえの会」のメンバー7名と、プロボノチーム5名で、活動の魅力や意義を再度整理し、会員のみなさんの意見をくみ取りながら、今後の展開を検討できるよう、ワークショップを行いました。
(集合写真撮影時のみマスクを外しています。)
会の現状や次のステップ等について、参加した会のみなさんが各自考えて付箋に書き、「なぜ、そのように考えたか」を発表しながら、テーマごとに意見交換を行い、最後はアクションプランについて話し合いました。プロボノチームは当日のワークショップの企画と運営を担いました。また、ワークショップの内容をまとめた資料を成果物として納品します。
プロボノチャレンジに取り組んだ全10チームがオンライン上で集まり、成果報告会を実施しました。
最終納品を実施して、プロボノチャレンジ完了です!
成果
今後の活動に向けた、アクションプランを整理
プロボノチャレンジ本番当日の事業戦略検討ワークショップの実施結果と、アクションプランのための情報提供を成果物として納品しました。
本番当日を迎えるにあたり、プロボノチームは約一ヵ月の準備活動を行いました。リモートツールを活用しながらの団体ヒアリングや、提供された団体情報の分析、実際の活動も体験参加して魅力を自ら体感。そして会員向けアンケートを16名に対して実施して、結果を分析しました。
そうした一次情報をもとにワークショップの設計を行い、会員と共に、会の活動の課題整理と今後の方向性を探りました。参加した会員の一人一人の意見を付箋やホワイトボードにまとめながら、他の会員の意見について感じたこともディスカッションしていくことで、それぞれの思いも確認。
そのようにして会員自らが考え発言したものを整理していき、課題と検討事項、今後の方向性が見えてきました。
プロボノ活動とワークショップの結果をまとめた資料と、次のアクションに向けた情報をもとに、団体は互いに学び合い、高め合う組織を目指していきます。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー
- 飯島さん
- メンバー
- 赤松さん 佐伯さん 知野見さん 坂元さん