プロジェクト詳細
しばさき彩ステーション
「SOSに気づける・話せる」そんな地域の力を生む発信拠点としてのネクストステップへ。
「ここを開けてから、ちょうど1年が経ちました。あっという間だったけど、延べ3200人も来てくれたんです。」
「しばさき彩ステーション」は、前身となった認知症カフェの活動から、もっと多世代ごちゃまぜで地域の活動を考えられるような拠点をつくることを目指して、空き家を改装したコミュニティスペースとして2019年(令和元年)8月に開設。地域の新たなつながりづくりを実現させてきました。
コロナ禍となる2月までは、カフェやランチ会、体操など、地域の誰かが企画を持ってきたり、そこに訪れた人に提案してみたり、つながりの連鎖からイベントが生まれ、地域住民が活発に出入りする場となっていました。昨年度の東京ホームタウンプロジェクトで制作したウェブサイトを見て足を運んだという方も多いそうです。
そして、コロナ禍となりこれまでのような活動ができなくなってからも、高齢の方にはお手紙を持ってご自宅を回ったり、地域の方々の「何か出来ることがあるかな?」の声から休校で行き場のなくなった子どもたちに向けて感染対策のうえ居場所として開放したりと、臨機応変に活動を続けてきました。この間に、若いお母さんたちも訪れてくれるようになり、新しい人とつながることができたと代表の大木さんはいいます。
「最初は認知症のことが気になり、活動を始めました。でも認知症になる人がどんどん増えていく中、ともに同じ地域を暮らしやすくするには地域でつながっていくしかない。そのためにもつながりを強めることと、多世代でのつながりづくりをしていかなければと感じました。よい地域で、子育てもできて、高齢者とも接しながら、自分も暮らしていけるというのがいいのかなと。単純にSOSを発信している人が直接来られる場をつくるわけではなく、周りの人達が、そういう人に気づける、どうしたらいいのだろうと相談できる、それが地域の力であり、そういうことを発信していける場になればと思うんです。」
大木さんをはじめとした地域のみなさんの共感の思いは、ここに訪れた人々からさらに次の人へとどんどん広がってきています。
そんなしばさき彩ステーションは、次のステップとして、まだ使用していない民家の2階のスペースを整備し、コロナ禍でよりニーズも高まったWi-fiやエアコンも設置することで、より多くの人が集いやすい場にしたいと考えています。
これまで地域のボランティアの方々でつくるワンコインランチの売り上げを水道光熱費に充ててやりくりをしていましたが、コロナ禍でランチ提供も難しくなってしまいました。
そこで、次のステップへと進むための方法として、クラウドファンディングなどを利用した呼びかけを行いたいと検討しています。併せて、柴崎駅周辺のこの地域には企業などもあり、同じ地域に集う仲間として、事業所などとの関わりの幅を増やしていきたいとも考えています。
しばさき彩ステーションが地域のハブになり、地域全体をいきいきとさせるために。今回プロボノプロジェクトでは「営業資料」を作成し、現在、そして今後の活動のビジョンや地域の利用者の声を周囲に伝えやすくし、新たな仲間と協力者を増やしてして行くことを目指します。
(本記事は2020年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- しばさき彩ステーション
- 活動開始時期
- 2019/平成31年7月
- 代表者名
- 大木 智恵子
- 所在地
- 〒182-0014 東京都調布市柴崎1−64−9
- ホームページ
- http://shibasaki-irodori-station.jimdofree.com
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進捗率
進捗状況
東京の全10チームがオンラインで集合し、オリエンテーションを実施しました。プロジェクトの説明を聞いた後、チームに分かれ、自己紹介と共にプロジェクトの進め方について検討をしました。
オリエンテーションを実施しました。
支援先団体とママボノチームの顔合わせである「キックオフミーティング」を実施しました。10日前のオリエテーションから今日までの間に団体への確認事項や質問などを整え、プロジェクトスタートのための確認を行いました。いよいよプロジェクトが本格的にスタートします。
支援先団体および関係者の方々へのヒアリングを行いました。
ステークホルダーの方々へヒアリングを行いました
中間提案を実施しました。
支援先団体に訪問し、営業資料草案に関するフィードバックをいただきました。
最終提案ミーティングを行いました。成果物について合意し、今後に向けたアクションプランも確認しました。
東京エリアで実施をしたママボノ10チームの成果報告会をオンラインで実施しました。2か月のプロジェクトを各チーム5分で発表するという短い時間ではありましたが、支援先の紹介、プロジェクト概要、成果物の紹介など、各チームとても簡潔でわかりやすいプレゼンをしました。後半は、チームごとにブレイクアウトセッションに分かれて、メンバー同士のフィードバックを行いました。事前にメッセージを入れて用意をしたメッセージボードを見ながら、お互いへのコメントを送り合いました。
成果
団体が実際に活用できることにこだわった資料を作成。地域の居場所の意義が伝わる成果物が完成。
地域の人々の交流を生み出すしばさき彩ステーション。まずはプロボノチームが、丁寧な関係者ヒアリングを通じて、地域の居場所の意義や必要性に関する理解を深めるところからスタートしました。
成果物作成の過程では、団体とチームが向き合って熱い議論を重ねました。結果、団体の使いやすさも考慮しながら、できるかぎりシンプルで、写真を使って視覚的に伝えられる営業資料が完成。また、提案相手に応じて使い分けができるよう、手に取りやすい営業用のチラシも1枚作成しました。そのほか、資金調達という課題解決のために、資金調達手法に関するアイデア提案も行いました。
団体からは「リモートでここまでしていただけるとは思わなかった。すごく満足しています。皆さまありがとうございました」との言葉もいただき、団体もプロボノチームも双方気持ちよく終わることのできたプロジェクトになりました。
チームメンバー
- リーダー
- 菊さん 近藤さん
- メンバー
- 坪井さん 難波さん 米岡さん 吉田さん