プロジェクト詳細
上井草 結いの会
「みんな笑顔になれるまちをつくる」。多世代を巻き込み、地域の助け合いの輪をつなぎたい!
学校やお寺、緑が多く、閑静な住宅街が広がる杉並区・井草地域。最近では保育園が充実し、子育てしやすいまちとしても注目を集めています。
井草地域では、地域活動が非常に盛んで、町会・自治会やさまざまな団体がお祭りやイベントをはじめ、魅力的な活動を展開しています。そうした団体の数々が横のつながりを持ち、助け合うことができたら、もっと大きな力になるのではないか。もっと地域の人の笑顔を増やせるのではないか。そんな思いで、2018(平成30)年から1年半の準備期間を経て、2019(令和元)年に始動したのが「上井草 結いの会」です。
現在、「上井草 結いの会」には、町会・自治会、保育園、小学校・中学校・高校、児童館、高齢者の集いの場など、15団体が参加し、民生・児童委員協議会、社会福祉協議会、地域包括支援センターが協賛団体として名を連ねています。
「参加団体同士はもちろん、地域の団体が、例えばお祭りをやろうとなったときに、モノが足りない、人が足りないなど困ったことがあれば、いつでも声をかけてもらえる。そんな存在になりたい」と、会長の塙 耕平さんは語ります。
「支え合えるようになるにはお互いを知り合うことが大切だけれど、コロナ禍で顔を合わせての総会もできておらず、本来目指す役割を果たしていくのはこれから。1年半の準備期間には、揺るがないビジョンを作ることに時間をかけてきました。それが『みんな笑顔になれるまちをつくる』。そのビジョンに向かって、まずはできることから、少しずつ地域のつながりづくりになることを始めているんです」
感染対策をしながら屋外でできる活動として始めたものの一つが、地域の児童館に通う小学生や保育園児を対象に、サツマイモを植え、育て、収穫する「親子で農業体験」。初年度は5月に苗を植え、10月に収穫をする2回だけだったそうですが、今年は土作り、畝作りから始めることに。子ども達が土を触って、ダンゴムシを見つけたりするのも貴重な経験になると、大好評だそうです。
そして、収穫したサツマイモについては、参加者が持ち帰れるほか、保育園へ配ったり、農芸高校の高校生たちがレシピを開発してYouTubeに載せたり、それを高齢者施設でのおやつレクで実際に作ってみたりと、多世代のつながりになる活動へ広がっています。
「緑が多くて、学校も多い。昔ながらの住宅街だけれど、子育て世代も増えている。そんな地域の特性や魅力を活かして、より多くの方が関わり合える活動になるようにと工夫されているんです。参加団体の連携によって、サツマイモひとつをとっても、こうした幅広い展開ができるところに、まさに“つながり”の力を感じます」
と、会の立ち上げ時からサポートしてきた地域包括支援センター ケア24上井草の渡辺さんも言葉を添えます。
少しずつ実績を作ってきた「上井草 結いの会」。今後、地域の活動がまた盛り上がりを取り戻していくときに、何か困りごとがあれば「上井草 結いの会」に相談しよう、と思ってもらえるように。「親子で農業体験」をはじめとするイベントの参加者やボランティアの担い手が増え、そこを起点に地域でのつながりが広がるように。地域の人々をつなぐ“ハブ”を目指し、今は認知を広げる時期です。
<プロボノプロジェクトの内容>
そこで、プロボノプロジェクトでは、「上井草 結いの会」の紹介パンフレットを制作します。参加団体のみなさんの思いを汲みながら、何を目指し、どんなことに取り組む会なのか、活動実績を含めて地域の方に広く知ってもらい、共感してくれる人を増やすパンフレットづくりを目指します。
(本記事は2022年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 上井草 結いの会
- 活動開始時期
- 2019/令和元年11月
- 代表者名
- 塙 耕平
- 所在地
- 〒167-0023 東京都杉並区井草5‐7‐5 ウェルド・ムール1階
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進捗率
進捗状況
オリエンテーションを実施し、チームメンバーそろっての顔合わせと、これからのプロジェクトに向けた確認を行いました。上井草のまちをよく知るメンバーから海外在住のメンバーまで、多様な経験を持った7名のチームでプロジェクトスタートです!これから2カ月間よろしくお願いします!
「上井草 結いの会」がバザー出店されたスポーツフェスティバルを見学しました。活動の様子や参加団体の関係性について理解を深めることができました。
「上井草 結いの会」のみなさんとプロボノチームの初めての顔合わせとなるキックオフミーティングを実施しました。結いの会の目指すこと、成果物に対する期待の確認を行うとともに、課題にまつわる具体的なエピソードや地域づくりへの想いを伺い、理解を深めることができました。チームは参加団体へのヒアリング準備へと進んでいきます。
上井草 結いの会主催の芋掘りイベントに参加し、参加者の様子や地域の方の声も知ることができました。
上井草 結いの会のみなさんとの打ち合わせにて、パンフレットの仮案についてご確認いただき、掲載内容の優先順位等についてご意見や思いを伺いました。
10月中旬より、上井草 結いの会所属団体の中でイベント運営に参画されている4団体の皆さんに、個別ヒアリングを実施しました。
中間提案ミーティングを実施しました。前回の打ち合わせで伺ったご要望や、参加団体からのヒアリングで得られた声を基にパンフレット案をブラッシュアップし、ご提示。その案を基に、さらに具体的な意見交換をすることができました。いよいよ制作フェーズへと進んでいきます!
成果提案ミーティングを実施しました。「結いの会」運営委員、参加団体のみなさんから多数のご意見をいただき、試行錯誤を重ねたパンフレット案について最終確認をし、パンフレット活用についてのアクションプランを提案しました。コロナ禍で対面での活動が制限されるなかではありますが、まずはできるところから、パンフレットをきっかけにコミュニケーションが広がるようご提案。「素敵なパンフレットが出来上がっただけでなく、“誰に何を伝えるか”の情報整理から、活用案までご提案いただき、本当にありがとうございました!」とのお声をいただくことができました。
成果提案時にご相談していたあしらいや、印刷時の仕様に合わせた最終の調整を完了し、成果物を納品。プロジェクト完了となりました!
成果
パンフレットが完成! 内外のコミュニケーションのきっかけに。
何を目指し、どんなことに取り組む会なのか、活動実績を含めて地域の方に広く知ってもらい、共感してくれる人を増やすため、ママボノ(育休・復職準備中のママによるプロボノ)チームがパンフレット制作に取り組みました。
制作の過程では、運営委員のみなさんはもちろん、参加団体の方々にもヒアリングを実施。みなさんのご意見を踏まえ、思いが伝わり、かつ活動内容や活用方法についても具体的なイメージがわくようなパンフレットを作成していきました。
「上井草 結いの会」の塙代表からは、「私達の活動全体を理解して作業いただいたことは、当初の期待をはるかに越えたものでした。あらためて参加団体の声も聞いていただき異なる視点も得られ、活用案のご提案も大変ありがたいです!」とのお声も頂きました。
このパンフレットが、地域のみなさんとのコミュニケーションはもちろん、参加団体のみなさんとの思いの共有のきっかけとなり、今後の活動の発展につながることを祈っています!
チームメンバー
- リーダー
- 松本さん 伊月さん
- メンバー
- 小林さん 羽田さん 中村さん 通自さん 佐々木さん