プロジェクト詳細
境南地域社協(境南地域福祉活動推進協議会)
いざというときに助け合いができる町に。地域の活動をみんなで分け合う“求人情報”をつくろう
新宿駅から電車で約20分、都心から離れるにつれて次第に緑が多くなってきたころ、武蔵境駅に到着します。その南に広がる境南町には1丁目から5丁目に約15,000人が暮らしています。
「このまちの最大の課題は町会・自治会がないということ。何をやるにも地域の人がつながれるネットワークの基盤がありません。そこで、日常生活でのちょっとした困りごとがあった時や地震や集中豪雨などのいざというときの助け合い、子どもから高齢者、障害者まで誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指してスタートした住民組織が地域福祉活動推進協議会(以下「地域社協」)の原点。地域の福祉も、住民同士のネットワーク作りも担っている地域社協の活動をみんなに分かってもらいたい。地域、社会貢献活動に誇りをもって参加できる人を増やしたい」
地域社協会長職2年目の田辺さんは熱を持って語ります。
武蔵野市では、地縁組織として一番に思い浮かぶ町内会がありません。それに代わる、概ね小学校区を活動エリアとして、現在13の地域社協があり、住民や地域活動団体などの会員を中心に地域の重点課題と活動計画を設定した上で、多岐にわたる活動を展開しています。
境南町1丁目から5丁目を担当する境南地域社協の会員は現在58名。各丁目ごとの活動を行っているのが特徴で、5つの丁目それぞれにおいて、ミニコンサート、各種講習会、ひな祭り昼食会、防災訓練など年間4〜5回のイベントを通じて地域の人が集まる機会を作っています。
その他月に1度、高齢者を対象とした居場所事業「おしゃべりサロン」の月1回の運営や、災害時要援護者対策事業に全面的に協力しています。(災害時にご近所の住民(支援者)が、事前に登録を受けた高齢者や障がい者など(要支援者)の安否を確認する武蔵野市の事業。)
加えて、2018(平成30)年10月からは0〜3歳の子どもと親を対象とした子育て支援事業「くまのこひろば」も新たにスタート。「過去20数年間は主に高齢者向けの福祉がメインでしたが、くまのこひろばを始めたことで活動の幅が広がりました。ようやく子どもから大人までパイプがつながったと思います」と、副会長の阿部さんは語ります。
その他月1回から年1回まで頻度は様々ですが他団体が主催する防災訓練や防犯パトロールへの参加、地域各施設のイベント手伝い(高齢者施設・子ども施設)、放課後に小学生児童にお裁縫の基礎を伝授する「お裁縫検定」の開催など、境南地域社協として関わっている地域の取り組みはたくさんあります。
これら多岐にわたる地域の仕事は境南地域社協の会員が引き受けていますが、会員58名の大半は、民生委員や他の地域活動、NPO活動、老人クラブや医師会、学校などで、すでに他の役割も兼務しています。結果的に6名の役員を中心とした限られたメンバーが地域を支えるべく1年中奔走しているのが実情です。
「地域福祉を充実させ、誰もが暮らしやすいまちづくりが地域社協の目的です。そのために障がい者、外国人の方にも目を向けて行きたい。高齢者の一人暮らしやマンションが増えて隣近所の関係が希薄になっていること、災害時の支援対策、子どもの居場所が少ないことなど、さまざまな課題の解決にあたって境南地域社協の活動はとても必要だと思っています。
しかしながら、それを支えている地域社協の認知度は本当に低く、一生懸命やっていても、ほとんどの人には知られていないのが現状です。住民に活動を“見える化”して、より多くの人に地域社協の担い手側になってもらいたいと願っています」と田辺さん。
今回のプロジェクトでは、地域社協の限られたメンバーに集中している多岐にわたる取り組みを見える化し、住民の方にも気軽に参加・協力いただける活動内容をピックアップ。地域社協の“まちを支える活動”を具体的かつ魅力的に紹介しながら、参加・協力する人を増やすための「まちを支える求人情報」のチラシ作成に取り組みます。
チラシを見た地域住民が、気軽に地域活動に入っていくきっかけを作ることで、顔がつながり、いざという時に対応できる地域の底力につながることをイメージしながら、まちを支える仕事の特徴や面白さを伝え、新しい出会いのきっかけにもなる楽しい情報発信の在り方を検討していきます。
(本記事は2019年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 境南地域社協(境南地域福祉活動推進協議会)
- 活動開始時期
- 1995/平成7年10月
- 代表者名
- 田辺 安輝子
- 所在地
- 〒180-0023 東京都武蔵野市 境南町5-1-4
- 解決したい課題別に探す
- カテゴリ別に探す
- 支援内容別に探す
- 地域別に探す
- プログラム別に探す
その他のプロジェクト
-
台東区 プロボノチャレンジ|マニュアル作成高齢者のITリテラシー向上を目指し、会の運営マニュアル整備で活動をよりアクティブに
-
東京都全域 プロボノチャレンジ|クラウド活用シニアにもっと笑いを! 人生100年時代、活躍はまだまだ広がる
-
新宿区 プロボノチャレンジ|印刷物新宿区4000人のシニアが集う高齢者クラブ。その魅力を伝える会話のきっかけをつくる!
-
瑞穂町 プロボノチャレンジ|印刷物たとえ小さなことでも、近所で困っている方の力になりたい。想いを実現していける仲間と共に!
-
東大和市 プロボノチャレンジ|印刷物地域づくりを私たちで終わらせてはもったいない!歴史・風土と共に、次世代に受け継ぐために
-
東京都全域 課題整理ワークショップ組織運営の悩みを引き出し・解決の糸口をアドバイス『プロボノ相談会』
進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
活動体験・現場視察を実施しました。
質問事項のリストアップを実施しました。
団体様から質問への回答が届きました
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。本日のワークはひとまずここで終了。新宿に移動し、全チームが集合しての成果報告会にて、本日の成果を発表。1日の労を互いに讃えあいました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
成果物の納品を実施しました。
成果
活動の魅力が伝わる「地域に関ってみようかな」と思えるようなチラシが完成
高齢化に伴うスタッフ不足と担い手不足、市民への認知度不足という課題を解決するために、現役世代を中心とした人材確保を目的にチラシを作成しました。
主要メンバーへのヒアリングを通してコンセプトを「一緒に町をつくりましょう」に絞り込み、現役世代に訴求するポイントを「地域のために何でもできる!」「好きなことを地域と共に!」「スキルを活かせる!」の三項目に決定。このポイントに合わせた現在の活動の写真素材をいただいて魅力的に映るように情報編集しました。
団体代表の田辺さんは「こんな素敵なチラシが一日で完成するのを目の当たりにして、異次元の世界を見ているようでした」と、成果物のクオリティの高さとスピードに驚いていらっしゃいました。
チームメンバー
- メンバー
- 稲見さん 佐藤さん 高橋さん 田中さん