プロジェクト詳細
みたか・みんなの広場
NPOの横のつながりが生み出す風通しよい連携。
三鷹の市民力を感じる「みんなの広場」
みたか・みんなの広場は、三鷹市を中心に、高齢社会をテーマにさまざまな活動に取り組む団体が連携するネットワークです。高齢者が集い暮らすグループリビングを運営するNPO法人ヒューマンループ、シニアの力を生かした新事業開発を目指すNPO法人日本シニアジョブクラブなど6団体が参加しています。
活動の中心は、住宅街の中にある活動拠点の一室を借りて、月10本ほど開かれる「サロン」の企画と運営。サロンは、各団体が内容の企画と講師を担当し、「親の介護を考える相談会」「シニアの働き方を考える」など、多彩なプログラムが並びます。認知症家族のサポートをするみたか認知症家族支援の会による「みたかオレンジカフェ」は、認知症高齢者をケアする家族が集い、それぞれの経験や悩みを吐露し、お互いを励まし合う場を持ちます。少人数のアットホームな空間が、参加者を安心させ、一人ひとりが自分の言葉で話せる雰囲気を生み出しています。
「何時間でも話してあげられる。小さなグループだからできることがあるんです」「大きなホールの講演会では、参加者はただ聞く一方。みんなの広場では、そこに参加するだれもが主体になれます」「みんな参加してよかったと思って、明るい表情で帰っていきます」と、みんなの広場の運営団体は、それぞれにこの場の魅力を語ります。
各団体の代表者は、月1回の運営委員会に集まり、みんなの広場の運営のあり方について、そして、団体どうしの連携などについて、顔を合わせて情報交換していきます。
「一つひとつの団体の守備範囲は限られています。この話をどこに持って行ったらいいか、と思うようなときに役に立つ。みんなの広場のねらいはそこにあります」とは、みたか・みんなの広場の代表を務める成清一夫さん。例えば、法律に関する相談が寄せられたときには弁護士を紹介し、医療に関する専門的な相談は医師の先生につなぐ。「みんなの広場があることによって、情報交換がすごく活発にできるようになりました。」
各団体がもつ専門性やネットワークが相乗効果を生む、みたか・みんなの広場。一軒家のなかで開かれているサロンゆえ、ちょっと足を踏み入れづらいという人もいるかもしれませんが、こうした場を必要としている人はまだまだいるはず。
プロボノ1DAYチャレンジでは、みたか・みんなの広場の魅力を、近隣をはじめ三鷹市周辺に向けて発信し、新しい人がこの場を訪れることを喚起するようなチラシづくりに取り組みます。同団体が毎月作成しているプログラムでは十分に伝えきることが難しい、団体の特徴や魅力が際立つようなチラシを通じて、「こういう場を求めていた!」という人に、この団体の存在を伝えていくことを目指します。
(本記事は2015年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- みたか・みんなの広場
- 所在地
- 〒181-0033 東京都三鷹市下連雀4-5-19
- ホームページ
- http://minnannohiroba.web.fc2.com/
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
活動体験・現場視察を実施しました。
チーム内で質問事項をリストアップし、支援先団体へ送付しました。
チームメンバーが「みんなの広場」運営委員会を視察。前日にチームからお送りしていた質問について団体側より早速回答いただき、チーム内に共有しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
1DAYチャレンジ当日は、制作するチラシに使う写真も撮影で大忙し。チーム側には少し宿題が残りましたが、このあとチラシを仕上げて納品します!
支援先団体からご感想やフィードバックをいただき、チラシの最後の仕上げに取り掛かっています。
1DAY当日終了後もチーム内で検討を重ね、「みたか・みんなの広場」を紹介するチラシが完成、納品しました!
成果
これを見れば「みんなの広場」がどんな所かわかる、活動を集約したチラシが完成
「みんなの広場」は、それぞれ異なる専門分野で活動する7つの団体が集まっているからこそ、いろんなことを相談できる地域のよりどころ。プロボノチームはそれをチラシの形でどう周囲に伝えていくかにチャレンジしました。
団体の皆さんが持つ明るく温かな雰囲気も表現しようと、1DAYチャレンジ当日はチラシの“顔”となる写真撮影から始め、チームワークよく編集を進めました。当日終了後もチーム内で仕上げの作業を続け、「みんなの広場」で何ができるのか、わかりやすく紹介するチラシが完成。
チラシ納品後、団体代表の成清さんより、今回のチラシをイベントで掲示をしたり配布をしたりと、早速活用しているとのご連絡が。「こういうものが一つあると、随分心強い感じがします」とおっしゃっていただきました!
【支援のその後】
「みたか・みんなの広場」は、「今は元気、だけど今後が心配」という高齢者へのさまざまな情報提供を行っています。2018年に再び行った長期のプロボノ支援では、地域の高齢者の暮らしの状況を知るためのアンケート作成を支援。行政の調査ではあまり聞かれていない「看取り」や「在宅医療」に関する質問項目も入れました。アンケートは2019年1月から3月末まで実施し、3,000枚を配布、436人から回答を得ることができました。集計はプロボノチームの提案によってGoogleのツールを用いました。簡単に素早く出来て助かったと代表の成清一夫さんは言います。アンケートをもとに、もしもの時に何をするべきか、誰に相談すれば良いかをまとめた冊子を現在作成中であり12月には三鷹市高齢者の10%にあたる4,000部を配布予定です。高齢者問題は山積していますが、成清さんは「自分たちでできることは自分たちでやる、をモットーに今後も地道に活動を続けていきたい」と強い思いを語ってくれました。
[2019年7月、津田塾大学 森川ゼミ・伊藤(由)ゼミの協力により取材]
(団体代表・成清さんより)昨年作っていただいた、チラシを、看板に転用しました。
新しい看板のおかげで、いい感じなりました。