プロジェクト詳細
NPO法人 子育て未来ネット こどもと
移り住んだまちで、リラックスできる多世代交流の場を。ここでも光る、ベテランパワー。
武蔵村山市は、昭和40年代に都営村山団地の建設などにより、人口が大きく伸び、その後、一旦はゆるやかに減少に転じたこともありましたが、ここ最近は、市内での宅地開発が進み、再び人口が増加しているまちです。若い世代のファミリー層が新たに流入しており、建ったばかりの新しい住宅を随所に見かけます。
そんな武蔵村山市のなかでも、古くからの歴史を持つという神明地区にある一軒家。玄関を開けると、多くの人が、“おばあちゃんの家”という言葉を頭に思い浮かべるような、懐かしい匂いがする建物のなかで、小さな子ども連れのお母さんたちが集まる「子どもカフェみんなのおうち」が運営されています。
「地域に乳幼児のいるお母さんが集まれる場所がないことや、障がいのある子どもは、地域の子育てひろばに行ってもなかなか溶け込めないこともあったので、誰でも安心して遊べる場所をつくりたかった」と、NPO法人子育て未来ネットこどもと代表の清水彩子さんは言います。
団体が運営する事業は、大きく3つあります。ひとつは、子どもカフェ事業「みんなのおうち」。毎週、火・水・木曜日の10時から14時まで、親子が無料で利用できる場所です。お昼の時間をまたいで親子が集える場所は貴重で、それぞれがお昼ご飯を持って立ち寄ります。ふたつめは、絵本読み聞かせ事業「わくわくタイム」。第1・第3金曜日に市内の児童館で絵本の読み聞かせを行っています。もうひとつが、武蔵村山子ども食堂。第2・第4金曜日の夜に、この一軒家で開催されます。
こうした活動の随所に力を発揮しているのが、清水さんたちからすれば、人生の大先輩の世代のみなさんたちです。みんなのおうちのプログラムには、高齢者施設の人たちに来てもらって、お茶をたてるお茶会を開いたりすることもあれば、児童館で行う読み聞かせのボランティアには50代以上のみなさんたちが多く関わり、子ども食堂の調理を行うボランティアは長年の経験を持った栄養士さんたちが中心です。近隣には農家さんも多く、野菜の差し入れをいただくこともあります。
親子のリラックスのための場として生まれた「みんなのおうち」のまわりには、世代を超えたさまざまな人の新しいつながりがどんどん生まれているのです。
「みんなのおうちを、もっとたくさんの人に知ってもらい、利用してほしい」という清水さんの思いを受けて、東京ホームタウンプロジェクトでは、団体パンフレットのリニューアルを行います。3つの事業の内容を紹介しながら、「みんなのおうち」やスタッフのみなさんの雰囲気を伝えるとともに、この場を支えるボランティアとして、さらにさまざまな経験や特技を持った多世代の人たちが関われるような入口となるパンフレットづくりを目指します。
(本記事は2017年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- NPO法人 子育て未来ネット こどもと
- 活動開始時期
- 2014/平成26年
- 代表者名
- 清水 彩子さん
- 所在地
- 〒208-0002 東京都武蔵村山市神明4-17-1
- ホームページ
- http://kodomoto-m.jimdo.com
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進捗率
進捗状況
子育て未来ネットこどもと さんの活動拠点にてヒアリングを実施しました。
事前オリエンテーションを実施しました。
インターネット調査を実施しました。
質問事項のリストアップを実施しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
成果物の納品を実施しました。
成果
「おばあちゃんの一軒家」のような温かい雰囲気が伝わるパンフレットを作成。
プロボノワーカーのみなさんは事前にデザイン案やチラシに掲載する情報の整理などを積極的に分担して行ってきました。1DAYチャレンジ当日は、そのデザイン案を支援先団体のみなさんに見ていただき、パンフレットに入れる写真や情報についての検討、確認などを行いました。団体の活動拠点が持つ「おばあちゃんの一軒家」のような温かい雰囲気を伝えられるデザインに仕上がりました。チラシの表面では団体の概要を、裏面では3つある事業のそれぞれの詳細を、写真やかわいいイラストを用いてわかりやすく説明しています。今後、団体側で内容を更新しながら長く活用いただけるよう、写真や文言の差し替えも可能なソフトで作成。1DAY当日を終えた後も、団体の方に喜んでいただけるよう、メンバーも納得がいくまで言葉の一つひとつを吟味して仕上げ、最終データを納品しました。
【支援のその後】
プロボノプロジェクトにより団体紹介のパンフレットを作成し、児童館や市役所に置くことで活用しています。このパンフレットで団体の活動について説明がしやすくなりました。さらに名刺サイズの団体紹介カードを作成することによって、スマホなどに入れて気軽に関係者が団体について紹介できるようにしたいと現在考えています。また今後は子どもカフェ事業に特化したパンフレットの作成も目指しています。施設の整備が必要と感じてもいますが、業者に委託するとコストがかかりるため、現在は地域の年配の方に修理などを頼んでいますが、どこまでボランティアで進めることができるかが課題となっています。
[2019年7月、津田塾大学 森川ゼミ・伊藤(由)ゼミの協力により取材]
チームメンバー
- メンバー
- 大森さん 北澤さん 富川さん 富吉さん 平塚さん