プロジェクト詳細
なかの生涯学習サポーターの会
「社会教育といえば中野区」の誇りを胸に。生涯学習を地域に活かすサポーターの育成を!
中野区教育委員会が主催していた「生涯学習サポーター養成講座」修了生23名にて2007年に発足したのが、「なかの生涯学習サポーターの会」です。
主催する「生涯学習サポーター養成講座」を通じて、地域活動をサポートする人材を育成するほか、区民参加のイベントや講座の開催、区民の生涯学習情報の展示・掲示、区民の生涯学習活動情報の発信としてなかのZEROの生涯学習サイト「まなVIVAネット」での活動団体紹介等も実施。発足時から、行政・指定管理者との三者協働で活動しています。
中野区は、「社会教育といえば中野区」と言われた時代もあったほど、生涯学習に力を入れている地域です。中でも、中野区教育委員会が主催する「生涯学習大学」は、47年の歴史を持ちます。学校教育法等で定める正規の大学ではありませんが、区民の55歳~82歳に向けた大学で、1学年150〜200名ほど。授業料は年間5000円、3年間の進級制と、他の地域で開催されている生涯学習と比べても手厚いカリキュラムが組まれています。
さらに、中野区教育委員会は生涯学習に関心がある区民に向けて「生涯学習サポーター養成講座」を主催していましたが5年間で終了。その後、講座を引き継ぎ、学びの場を提供し続けてきたのが「なかの生涯学習サポーターの会」でした。
自分自身の生涯学習のみで終わらせるのではなく「地域づくりにつながる生涯学習サポーターの育成に力を入れていきたい」と話すのは代表の道林京子さん。地域の人たちと一緒に学ぶ姿勢を、大事にしてきたいといいます。その言葉通り、生涯学習サポーター養成講座の定員は毎回40名ほどですが、その半分はすでに会員である方々です。学び直しの意味も含めて新規の参加者と混ざり、学びを深めているといいます。
「生涯学習大学」と「生涯学習サポーター養成講座」が互いに協力し合っているのも中野区の特徴です。生涯学習大学の在校生及び卒業生が生涯学習サポーター養成講座に参加し、講座を受けた後、「なかの生涯学習サポーターの会」の会員になるケースもあります。生涯学習の学びから実践まで、地域が連携して住民をサポートする環境が整っています。
会員になるには、原則、生涯学習サポーター養成講座の修了生であることが条件です。毎回、新規受講者の約3分の1が会員になっており、平均年齢は60〜70代。現在50名前後の方々が在籍し、11名の役員が中心となり活動を推進しています。会員は、会での活動以外に個人で別の地域団体やサークル活動を行っている人も多いと言います。
会では、活動の幅を広げるため、他の団体とコラボした活動なども積極的に主催しています。昨年まで、東京オリンピック・パラリンピックを前に、バリアフリー情報に地域の情報を加えた「おもてなしマップ」を制作。現在は「ユニバーサルデザインマップ」の作成を通して自身が住む街を他者の目線で知り、社会課題を自分事と捉えるきっかけづくりとして活動しています。他に、過去9回ほど開催し毎回人気の企画「歩いて探るなかの学」は、中野の歴史を知った参加者から、さらに他の人へと学びが広がっていく場として人気です。「次はここに行きたい!」と言った人が次の回の企画を行うなど、参加者の主体性を引き出す工夫も凝らしています。
「生涯学習とは?」といった知見を広め、充実した生涯学習を学ぶ機会を増やし、より多くの人に知ってもらう。さらに実践力も備えた人材を輩出することで、地域に根ざした活動の活性化を促進していく。今後もそういった活動を続けるためにも、ウェブサイトを活用した情報の集約と発信に注力していきたいと考えます。
これまでは、ホームページ替わりとして会員が個人で立ち上げたブログを活用していたこともありましたが、その方がご高齢になり退会されたことで、一旦クローズとなってしまいました。Facebookアカウントでの発信はあるものの、投稿ごとに情報が流れてしまうため、現在は、随時更新している情報の蓄積や活動のビジョン等を区民へ発信できていない状態です。
そこで、今回の東京ホームタウンプロジェクトでは、ウェブサイトの制作を行います。誰でも操作ができる柔軟な機能であることを重視し、ウェブサイトの立ち上げに興味を持っている会員と、立ち上げ・運用方法を共有できるようにすることで、多岐にわたる活動やそれぞれが活動の拠点にしているコミュニティ・地域活動にも知見が広がることにも期待します。
(本記事は2020年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- なかの生涯学習サポーターの会
- 代表者名
- 道林 京子
- 所在地
- 〒164-0014 東京都中野区南台2-37-4
- ホームページ
- https://www.nakano-ll-ss.com/
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進捗率
進捗状況
東京の全10チームがオンラインで集合し、オリエンテーションを実施しました。プロジェクトの説明を聞いた後、チームに分かれ、自己紹介と共にプロジェクトの進め方について検討をしました。
オリエンテーションを実施しました。
支援先団体とママボノチームの顔合わせである「キックオフミーティング」を実施しました。10日前のオリエテーションから今日までの間に団体への確認事項や質問などを整え、プロジェクトスタートのための確認を行いました。いよいよプロジェクトが本格的にスタートします。
活動現場見学・体験を実施しました。
団体の運営会議をオブザーブ、プロジェクトについての打ち合わせも実施しました。引き続き、ウェブサイトの内容についての具体的なやり取りを行っていきます。
提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
中間提案を実施。クリエイティブの詳細や今後のコンテンツ反映について細かな確認を行いました。
制作プラン策定・構成設計を実施しました。
ウェブサイト・ブログ・ドメイン等、今後ウェブサイトを団体メンバーで運用していただくにあたっての運用方法について、それぞれしっかりと時間をつかってマニュアルを作成し、レクチャーを行っていきました。団体代表から「わたしたちの活動に素敵な衣をまとわせて頂けた」と感謝の言葉をいただきました。
東京エリアで実施をしたママボノ10チームの成果報告会をオンラインで実施しました。2か月のプロジェクトを各チーム5分で発表するという短い時間ではありましたが、支援先の紹介、プロジェクト概要、成果物の紹介など、各チームとても簡潔でわかりやすいプレゼンをしました。後半は、チームごとにブレイクアウトセッションに分かれて、メンバー同士のフィードバックを行いました。事前にメッセージを入れて用意をしたメッセージボードを見ながら、お互いへのコメントを送り合いました。
成果
「生涯学習ってなに?」「サポーターの会ってなに?」をわかりやすく整理。親しみやすいウェブサイトが完成!
育休・復職準備中のママからなる6人のチームメンバーは、ウェブサイト制作にあたって、団体のコアメンバーのほか、様々なステークホルダーへのヒアリングを重ね、会の活動の内容や運営状況を誰にでも分かりやすいように整理しました。ウェブサイトという形での情報発信を行うにあたり、これらの調査内容や、過去の活動に関するデータを組み合わせ、優先順位を整え、ウェブサイト制作サービスを利用することで、短期間ながらも内容の充実したウェブサイトが完成しました。
また、更新しやすいよう、ブログサービスも活用し、これらを団体メンバーでしっかりと運営していけるよう、マニュアル整備とレクチャーを行いました。団体の方からは「何となくモヤモヤしていた活動内容に対する自分たちの立ち位置を再認識し、進む方向や意味づけがスーッと理解できるようになった。」「素晴らしい成果物を提案いただいて感謝しています」などのコメントをいただきました。
チームメンバー
- リーダー
- 鳥澤さん 藤井さん
- メンバー
- 老川さん 菊池さん 寺田さん 秀熊さん