プロジェクト詳細
南町田福祉ネットワーク
ちょこっと集まる場の運営に新たな風を吹き込むため、SNS活用にチャレンジ
近年、大規模な再開発プロジェクトが完了し、「南町田グランベリーパーク」駅として再び活気づいた町田市鶴間。
ショッピングついでに訪れる子育てファミリーでにぎわう「鶴間公園」のすぐ横、約700戸の世帯がある鶴間1,2,3丁目を区域とする「南町田自治会」は、参加率約55%、平均年齢は70歳を超えており、高齢化が進んでいます。
この南町田で地域交流活動に取り組んでいるのが「南町田福祉ネットワーク」です。活動開始は2014年。当時、孤独死などの問題が社会的にクローズアップされる中、「この自治会からは絶対に孤独死を出したくない」という思いで「地区社会福祉協議会」として発足しました。地域の人々に親しみやすい団体でありたいという思いから、現在の団体名が名付けられています。
活動を始めて以来、近隣地域の活動をヒアリングしたり、区域内の住民に対してアンケートを実施したり、地域のニーズをくみ取りながら積極的に活動をしてきました。何でも相談ができる「ちょこっと相談室(現:ちょこっとお手伝い)」から始まり、そこから派生して「ちょこっとカフェ」「ちょこっと講演会」が生まれたりと、取り組みの幅は広がっています。イベント実施の際は、近隣の企業や福祉施設、学校等も巻き込み、商業施設にコーヒーを提供してもらったりしながら、子育て世代から高齢の方々まで30〜50名ほどの住人の方々が集まって楽しく交流できるような機会を創出しています。
また、行政の見守り支援制度を活用しながら、高齢者の見守り活動も行っています。南町田自治会の区域内では、独居高齢者が70名程度いると言われています。そこで南町田福祉ネットワークは「積極的な見守り」「さりげない見守り」の二段階に分けて、高齢者の方の希望にあわせた形で見守り活動を行っています。
設立以来、順調に進んできた団体活動でしたが、2019年、コロナ禍の影響を受けて活動が全面休止状態に陥ってしまいます。それでも毎月一回、事務局メンバーが集まって情報共有をしながら活動再開に向けて準備を進めており、2021年10月には活動を再開する予定です。
しかしながら、活動再開に向けて団体の根本的な課題となっているのが、運営メンバーの高齢化。主要な事務局メンバー8名のほか、協力してくれるボランティアスタッフも年々高齢になり活動継続が難しくなったり、活動の広がりがなかなか生まれない現状があります。
そこで現在、主には定年退職後の60代をターゲットに、幅広い世代に「南町田福祉ネットワーク」の活動に参画してもらうための施策を模索し始めています。
メンバーの中でも、比較的IT活用経験がある代表の三並さんやメンバーの衛藤さんを中心に、ウェブサイトやSNSなどのツールを活用しながら若い世代へアピールできないか、その方法を検討しているところです。
そこで今回、プロボノプロジェクトでは、若い世代から高齢者まで簡単に双方向のコミュニケーションができる「LINE」の活用に焦点を当て、LINEの使い方や、LINEを活用した効果的な施策、団体ウェブサイトとの連携などを検討し、今後の団体活動に役立つオンラインツール活用施策の提案を行います。
(本記事は2021年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 南町田福祉ネットワーク
- 活動開始時期
- 2014/平成26年5月
- 代表者名
- 三並愛司
- 所在地
- 〒194-0004 東京都町田市鶴間3-16-1(南町田会館内)
- ホームページ
- http://www.nanmachifukushi.info/a/
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進捗率
進捗状況
全10チーム合同で事前オリエンテーションを実施しました。オンラインでチームメンバーの顔合わせを行い、支援先団体の事前情報の確認や、本番当日までの準備の進め方などについて話し合いました。
ライフシフトセミナー&チームビルディングを実施しました。チーム内で自分年表を共有し合い、それぞれの人生の歩みや経験などの相互理解を深める機会となりました。
支援先団体との顔合わせを兼ねたヒアリングの打合せを行いました。
プロボノチャレンジ本番を実施しました。前半は、団体メンバーのみなさんと一緒に、LINE公式アカウントの登録や活用にチャレンジ。後半は、LINE活用も踏まえて今後の団体の活動についてアイデアを共有し合うワークショップなどを実施しました。
プロボノチャレンジに取り組んだ全10チームがオンライン上で集まり、成果報告会を実施しました。
成果
LINE公式アカウントの導入&活用方法まで全員でワークショップ
本番の直前まで、打合せを重ねて本番当日の進め方を話し合っていたプロボノチーム。丁寧な準備のおかげで、本番当日は和気あいあいと楽しい雰囲気で進めることができました。
当日は、団体メンバーの方々にお集まりいただき、LINE活用に焦点を当てて、実際に団体の公式アカウントを立ち上げにチャレンジ。その場でLINEのやり取りを試してみて、操作方法および使用感を確かめ合いました。
またその後は、LINE活用も踏まえて、今後の団体の活動に関するアイデア出しワークショップを行ったところ、次々と素敵なアイデアが飛び出し、多いに盛り上がりました。みんなでやってみたいアイデアに投票したところ、「スマホの使い方講座/LINE講習会」が最も票を集めました。
終了後は、プロボノチームからLINE公式アカウントの利用マニュアル及びワークショップの結果を整理して納品。団体からは、非常に有意義だったとのコメントをいただきました。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー
- 飯田さん
- メンバー
- 山内さん 菊間さん 三浦さん