プロジェクト詳細
虹
外出が困難な状況の人にも、体操で元気を届けたい! オンラインでの新たなチャレンジ。
武蔵村山市では、高齢者の介護予防を目的にした独自の体操「お互いさま体操」を普及するために、その指導者「お互いさま体操リーダー」の講習会を積極的に行っています。「虹」の代表である橋爪さんは、エアロビクスの講師をしている傍ら、この「お互いさま体操リーダー」の一人として、2018年から市内で多数の活動を行ってきました。
「お互いさま体操」を行う「お互いさまサロン」のアクティビティの一つになればと、簡単な動きで脳への刺激を与える「シナプソロジー」のインストラクターの資格も取るなど、地域の高齢者の方々の健康促進に少しでも役立ててもらえるよう、心を尽くして来ました。
そして、突如として起こったコロナ禍。橋爪さんは、活動が思うようにできない状態において、これまで体操に参加していた方々の健康を懸念している中、令和3年(2021年)2月に開催した東京ホームタウンプロジェクトの年度総括イベント「東京ホームタウン大学」にオンラインで参加しました。
イベントに登壇したさまざまな方の話に感銘を受け、「地域の高齢者の方々の役に立ちたい。自分に出来ることからまずはやってみよう」と2カ月後の4月から、30分のオンラインでの体操教室の取り組みをスタート。これが「虹」の活動開始のきっかけとなりました。
とはいえ、オンラインでの体操教室というのは橋爪さんにとっても初めての体験。活動の広報や参加者のアクセスのサポート、より満足してもらうように配信するにはどうすればいいのか等、これまで悪戦苦闘しながら工夫を続けてきましたが、参加者の方もなかなかスムーズにアクセスができなかったり、配信側としても不安な点が多かったりと、出来ることに限界を感じるようになりました。
更に、これまで、オンラインでも「お互いさま体操」の普及のために取り組んできましたが、実は市からの助成金を受給できる「お互いさまサロン」の活動として認めてもらうにはいくつかの条件があり、今回「虹」として検討している内容では、助成金を得ることはできない状況です。しかし、継続的にオンラインでの体操教室を運営していくためには、さまざまな環境整備のための資金が必要となります。
こうしたハードルを抱えてもなお、橋爪さんがオンラインにこだわるのには理由があります。橋爪さんが開催するサロンでの体操教室に来てくださっていた方が、急激に体が弱ってしまい、ご近所のサロンまで歩いてくることも難しくなってしまったのを目の当たりにしたからです。オンラインなら、サロンに通えない方も自宅にいながら参加でき、体力がついてくればまたサロンにも戻ってこられるのではないか。そうした方ともつながり、体操を届けたい。そんな強い想いが、橋爪さんにはあります。
橋爪さんの想いに共感し、サポートしたい、と新たにお二人の協力者も現れ、その想いを形にし、前に進むため、現在「虹」は、橋爪さんのさまざまな知見を活かした有料プログラムの実施検討も進めています。
地域の方々が、少しでも日々を楽しく健康で過ごすことを応援したい。そんな「虹」のみなさんの活動を、東京ホームタウンプロジェクトでは、プロボノプロジェクトでサポートします。
<プロボノプロジェクトの内容>
「虹」が行うプログラムのオンライン配信の一連の流れを整備し、より参加者がスムーズに体操を行うことができ、講師も少ない負担で教室の運営を行えるようにするため、プロジェクトでは、業務フローを棚卸し、整理するとともに、オンラインツールの活用方法について実際の配信内容に即したものとして提案。マニュアルを作成します。
(本記事は2021年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 虹
- 活動開始時期
- 2021/令和3年4月
- 代表者名
- 橋爪 裕子
- 所在地
- 東京都武蔵村山市大南
- ホームページ
- https://select-type.com/s/?s=IAv2TqqypcY
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進捗率
進捗状況
全10チーム合同で事前オリエンテーションを実施しました。オンラインでチームメンバーの顔合わせを行い、支援先団体の事前情報の確認や、本番当日までの準備の進め方などについて話し合いました。
ライフシフトセミナー&チームビルディングを実施しました。チーム内で自分年表を共有し合い、それぞれの人生の歩みや経験などの相互理解を深める機会となりました。
キックオフミーティングを実施しました。団体との初めての顔合わせの機会です。チーム全員と団体から3名が参加して準備した質問事項に対応いただきました。今後、チームミーティングを重ねながら成果物のイメージを固めていきます。
お互いさま体操に参加しました。
チームミーティングを開催しました。成果物の像をチームですり合わせ、役割の分担を確認しました。今回、新たに提案するGoogleFormについては、試しに作成してご覧いただき、団体の皆さんのイメージがわくように進めることにしました。
土曜日の本番を前にしチームミーティングを開催しました。団体さんの課題を解決するためにGoogleForms等の提案の準備を進めました。また、当日までの分担、当日の進行についても確認しました。
プロボノチャレンジの本番当日を迎えました。会場には9名が集まり、オンライン(Zoom)から1名参加、ハイブリッド開催で合計10名でのチャレンジです。オンライン体操グループの申込受付やZoomマニュアル、メルマガ送付についてのオンラインツールを提案しました。成果物の内容についてイメージを合致させメンバーの分担を行いました。納品を目指して準備を進めていきます。
プロボノチャレンジに取り組んだ全10チームがオンライン上で集まり、成果報告会を実施しました。
成果
オンライン体操のスムーズな運営のために各種ツールを提案
自宅から気軽に参加できるツール(Zoom)を使ったオンライン体操の運営をよりスムーズにするために、運営の改善提案とマニュアル作成を行いました。プロボノチームは、高齢者はデジタルになじみがないというご相談を受け、改善を検討しながら団体の発展につながる提案を心がけました。
運営マニュアルには「活動の周知」「参加申込の受付」や「次回参加への誘導」を織り込み、受付方法や参加者のリスト作成をスムーズに進める目的でGoogleフォームの使用を提案。、利用方法について丁寧に説明しました。また、Zoomの使用について高齢者にわかりやすいマニュアルを探して提供しました。本番では「支払い(PayPay)の説明方法」や「ウェブサイト作成」のご相談があり、可能な限りチームメンバーで対応して納品につなげました。今後、一人でも多くの方がオンライン体操に参加されることを希望しています。
支援先の方からは「便利なツールをいろいろ教えていただきました。Zoomの資料についてもわかりやすいものを探してくださって既に勉強会で活用しています。本番で急にお願いした内容についても快く対応して納品いただき感謝に堪えません。」というコメントを頂きました。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー
- 土谷さん
- メンバー
- 我妻さん 力村さん 浅井さん 岡田さん