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    プロジェクト詳細

    西東京市 マーケティング基礎調査

    西東京市市民フレイルサポーター

    元気で暮らせる時間をのばそう! 地域を挙げたフレイル予防への挑戦。


    元気な状態と介護が必要な状態の中間の状態、年を重ねて心身の活力が低下した状態のことを「フレイル」と言います。健康で大きな病気をしたことがないような人でも、加齢とともに、知らず知らずのうちに食が細くなったり運動量が減ったりして、栄養不足や筋力低下の状態になることがあります。そして、フレイルになることは、介護が必要になるリスクが高まることを意味します。

    「元気で暮らせる時間をのばそう!」を合言葉に、西東京市では、都内の他地域に先駆けてフレイル予防に積極的に取り組んでいます。2016年12月には、都内で初めて、東京大学とフレイル予防に関する連携協定を締結し、東京大学高齢社会総合研究機構が開発した「フレイルチェック」を導入しました。

    ここで言う「フレイルチェック」とは、噛む力や滑舌などの口まわり、いすから立ち上がりや握力などの運動機能、人とのつながりや社会参加などの社会性やこころといった多面的な角度からのチェックポイントについて、自身の状態を数値化し、基準と比較して良好な状態にあるかどうかを確認するものです。「フレイルチェック」を受けることで、元気だと思っている人でも、課題となるポイントを明確に把握することができ、今後の生活でどのようなことに気を付ければよいかがわかりやすく理解できるようになっています。

    この「フレイルチェック」を推進するにあたって、西東京市では、市民の有志によるボランティア「フレイルサポーター」を養成し、市民とともに「フレイルチェック」を市内各地に広げていこうとしています。介護予防や健康づくりに関心を持つ市民を集めた「フレイルサポーター養成研修」を、2017(平成29)年4月の第1期を皮切りにスタート。半日2日間にわたる研修を受講したフレイルサポーターは、2019(令和元)年6月時点で92名に上ります。フレイルサポーターの年代は70歳前後が最も多く、60代から80代が中心です。フレイルサポーターとして活躍することによって、自身の健康に対する意識が高まり、人と接しながらデータを取得したりチェックを行ったりすることでやりがいを感じたりする、まさに元気高齢者が活躍する絶好の機会でもあるのです。

    フレイルサポーターの活躍の場面は着実に広がっています。西東京市では、現在、市内10ヵ所でフレイルチェックを開催しています。1回のフレイルチェックには20人程度が参加し、2年間で延べ約600人が参加してきました。それでも、西東京市の高齢者人口は約48,000人で、より多くの人に「フレイルチェック」を届けるには、まだまだやるべきことがありそうです。

    実は、1回約20人を対象として「フレイルチェック」を行う会を運営するためには、10人程度のフレイルサポーターが必要とされています。

    今後より多くの高齢者に「フレイルチェック」を届けるためには、市内のより多くの場所で、より頻繁に「フレイルチェック」が行われ、身近な場所で、自分の都合の良いタイミングで、気軽に参加できるようになるよう、フレイルサポーターが相当な人数に広がることが欠かせないのです。

    そこで、西東京市市民フレイルサポーターは、世話人と呼ばれるメンバーを中心に、いかにしてフレイルサポーターを広げていけるかを考えています。そのための方策として、市内で活動する地域団体に呼びかけて、住民主体の「フレイルチェック」をより一層広めていくことを模索しています。

    実績は少しずつ生まれています。フレイルサポーターの中には、もともと地域活動に参加している人がおり、自分の団体に持ち帰って、「フレイルチェック」を取り入れる提案を始めている人がいるのです。
    そのうちのひとつ、西東京市ふれあいセンター運営協議会は、市民主体で地域のコミュニティセンターの運営を担っている団体ですが、コミュニティセンターを利用する近隣住民を対象に「フレイルチェック」を始めています。ほかにも、シルバー人材センターや高齢者クラブなどで、「フレイルチェック」を取り入れようとする動きが、フレイルサポーターを核として広がろうとしています。

    具体的な動きが始まってからわずか2年間で急速に発展してきている西東京市の「フレイルチェック」。西東京市市民フレイルサポーターは、この「フレイルチェック」の輪が、本当の意味で地域に根付いていくことが必要と考えています。そのためには、個々人のフレイルサポーターの活躍もさることながら、既存の地域団体との連携が重要なカギを握ることになりそうです。
    町会・自治会、老人クラブ、サロンなど、高齢者が集まる場をはじめ、地域の多様な主体と連携してフレイルチェックを広げていける可能性はどこにあるのか。このプロジェクトでは、「フレイルチェック」とその担い手であるフレイルサポーターの輪を広げるにあたっての戦略を考えるため、マーケティング基礎調査を行います。


    (本記事は2019年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)

    団体基本情報

    団体名
    西東京市市民フレイルサポーター
    活動開始時期
    2017/平成29年4月
    代表者名
    市民フレイルサポーター世話人代表 石井 龍兒
    所在地
    〒202-0013 東京都西東京市中町1-5-1
    ホームページ
    https://www.city.nishitokyo.lg.jp/kenko_hukusi/koreisyasien/frailyobo/index.html

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    進捗率
    完了
    進捗状況

    最終更新 2020.04.10
    2019.09.08

    キックオフ事前ミーティングを実施しました。

    2019.09.29

    キックオフミーティングを実施しました。活気があって個性豊かなフレイルサポーターの皆さまと、プロボノチームとの初顔合わせ。2時間のミーティングでは収まりきらない情報量の多さでしたが、チームメンバーは、まずはこの先開催されるフレイルチェックの現場視察や、関係者へのヒアリングへと歩みを進めていくこととしました。

    2019.10.18

    複数のフレイルチェックの活動現場を、メンバーで見学しました。

    2019.11.16

    西東京市内でフレイルチェックを行っている団体に、個別ヒアリングを行いました。

    2019.11.20

    フレイルチェックを行っている団体(2団体目)に、個別ヒアリングを行いました。

    2019.12.08

    フレイルチェックを現在は未実施で、将来的に実施に関心を持つ市内の団体に、個別ヒアリングを行いました。

    2020.01.13

    ここまでのヒアリング調査の内容を中心とする中間提案を行いました。成果物の提供に向けた、今後の方向性について打ち合わせし、残り1ヵ月間程度を目安により幅広い市内の団体・事業者等へのヒアリングを進めることで合意しました。

    2020.02.13

    個別ヒアリングを実施しました。

    2020.02.24

    最終報告に向けたチームミーティングを開催しました。

    2020.04.06

    調査報告を実施しました。本来であれば、3月上旬に、対面での報告と最終ワークショップの実施を目指していましたが、コロナウィルス感染予防のため、ミーティングは中止となりました。その後、実施の可能性を模索しましたが、深刻化する感染拡大の中で、対面での報告の実現にまで相当の時間を要することから、一旦電子メールで報告書と関連資料の送付を行いました。

    2020.04.10

    報告に対するフィードバックと承認をいただきました。「現状分析から、今後のアプローチの足がかりをご提示いただき、 さらに具体的なアクションプランを皆さんと作ることで、 フレイル予防の展開が加速していくイメージが湧く内容でした」といったコメントをいただきました。

    成果

    分野を超えた活動の広がりにつながる気づきに。

    プロボノチームの成果物は、西東京市におけるフレイルサポーターの取り組みが市内各地にさらに広がっていくための方策を提案するものでした。
    市民活動や商店街、団地の活性化など、西東京市内の地域活動に取り組むさまざまな団体へのヒアリングを通じて、「福祉」という分野を超えてひろく連携できる可能性を模索しました。
    その結果として、多くの団体はフレイル予防について興味・関心を持つことがわかるとともに、具体的なアクションの提案があることで一歩踏み出せる可能性が高いこともわかってきました。
    団体からも「しっかりとした現状分析と提案をいただきました。今回の成果をもとにして地域包括ケアシステムの構築の一部をしっかりと担っていきたいと思います」というコメントをいただきました。

    チームメンバー

    プロジェクトマネジャー
    山下さん
    マーケッター
    池田さん 上田さん 河西さん 長谷川さん
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