プロジェクト詳細
落合・中井社会人大学院
多世代の集う、学び合いの場が秘める今後の可能性とは?
「落合・中井社会人大学院」は、令和2年(2020年)9月に代表の野口さんが同世代の仲間6名と共に始めた地域活動です。団塊ジュニア世代の一人として将来を考える中で、これから地域に貢献する方たちの入口になる活動を作りたいと思い活動の構想を始めました。本業の他に、PTA活動などに取り組んだ中で、男性の地域参画が少ないことに対して危機感を覚えたという体験もきっかけの一つです。
落合・中井社会人大学院では、誰もが持っている、ちょっとだけ特別な知識や経験を地域の人に「お裾分け」することによって、既存の地縁組織だけでつくりえない地域での新しいつながりをつくることを目的にしたイベントを開催しています。コンセプトは、“みんなが生徒でみんなが先生”。おおよそ月に一回、参加者の一人が講師となって、他の参加者に自分が持っている知識や経験、話したいことを話すスタイルです。
これまでに開催されたイベントの内容としては、ステイホームの中で注目を集めている編み物教室や、地元で日本のワインの第一人者の方の話を聞くイベントなど。最初は生徒側として参加したという松尾さんは、「最初はおそるおそる参加したが、それぞれの興味のあることを聞いているうちに、すごいなと引き込まれてるようになった」と話します。松尾さん自身も知識を活かし、これまでに趣味の編み物や「トポロジー」のについての講座を開きました。
令和3年(2021年)8月時点では、過去8回実施し、参加者はのべ70名超。口コミ中心でじわじわと参加者が広がり、町会や社会福祉協議会、近隣大学の教員、さらには学生まで参加する場へと育ってきています。活動の中心メンバーが団塊ジュニア世代であるということを活かし、上の世代と下の世代をつなぐ役割として、多世代の集まるような場づくりを心掛けています。
場所は地域センターで行うことが多いですが、過去には町会で共感された方を通じて紹介してもらい、社務所でイベントを実施したことも。感染症の状況も見ながら、開催の延期や、オンライン開催などで対応しています。
今後については、「地域の多世代の方々が自然と集まって交流できる距離感の場づくりを大事にしつつ、横のつながりをさらに作っていきたい」と野口さんは話します。子育て世帯支援やフードパントリー、高齢者の見守りなど、既に地域にある多くの活動を、どうすれば横に繋げていくことができるか。落合・中井社会人大学院が地域のハブとなることで、行政の助けを必要とするまではいかないけれど「なんとなく困った」という方々を救えるような場をつくり、人々から「あそこに相談しよう」と思ってもらえるような存在になりたい。そして、ゆくゆくは、これらのプロセスをノウハウとし、別のエリアでも、同じような活動が広まっていく事を目指したいと語ります。
<プロボノプロジェクトの内容>
落合・中井社会人大学院では、これらの目標を実現するために、今何から始めるのが良いのか、地域にどのような可能性があるのか、まだ整理が追い付いていないことが課題となっています。プロジェクトでは、現状についてプロボノワーカーが第三者としての目線で意見を出しながら、今後の具体的な施策を一緒に検討し、整理と提案を行っていきます。
(本記事は2021年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 落合・中井社会人大学院
- 活動開始時期
- 2020/令和2年9月
- 代表者名
- 野口 卓也
- 所在地
- 東京都新宿区中井
- ホームページ
- http://ochiainakai-daigakuin.jimdosite.com
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進捗率
進捗状況
全10チーム合同で事前オリエンテーションを実施しました。オンラインでチームメンバーの顔合わせを行い、支援先団体の事前情報の確認や、本番当日までの準備の進め方などについて話し合いました。
ライフシフトセミナー&チームビルディングを実施しました。チーム内で自分年表を共有し合い、それぞれの人生の歩みや経験などの相互理解を深める機会となりました。
団体ヒアリングへ向けたチームミーティングを行いました。
プロボノチームから団体へヒアリングを行い、活動内容や現状の理解を深めました。
チームミーティングを行いました。
本番当日に向けて、団体へヒアリングを行いました。
本番当日の構成や流れについて、チームミーティングを行いました。
本番当日に向けて、チームミーティングを行いました。
団体イベントにプロボノチームが参加しました。
本番当日に向けて、チームミーティングを行いました。
午後のプロボノチャレンジ本番に向けて、チームミーティングを行いました。
団体から6名、プロボノチーム5名が集い、プロボノチャレンジ本番当日を迎えました。まずは自己紹介として、ふだんのお仕事や地域への想い、プロボノに関心をもった理由などを話しながらスタート。
そして、これまでプロボノチームがヒアリングや活動体験を通して現状把握したことSWOT分析等を用いてお伝えし、団体の方々からコメントをいただきながら意見交換を進めながら、今後目指すところや強みを深掘りしていきました。
具体的な施策を一緒に検討し、プロボノチームから提案としてまとめ、最後に参加者全員で本日の感想を伝えあいました。
プロボノチャレンジに取り組んだ全10チームがオンライン上で集まり、成果報告会を実施しました。
最終納品を実施して、プロボノチャレンジ完了です!
成果
ありたい姿に向けたアイディアと、具体的な施策を提案
成果物として、強みを高めるアイディアと、新しく若い人の入会を目指した施策をまとめた提案書を納品しました。
本番当日を迎えるにあたり、プロボノチームは約一ヵ月の準備活動を行いました。リモートツールを活用しながら数回行った団体ヒアリングや、実際の活動体験、参加者の意見を引き出すためのワークショップ設計を進めてきました。
本番当日は、団体のありたい姿をまとめ、そこに向かうにあたってのSWOT分析を、まずはプロボノチームから発表。特に「強み」については、活動に参加したからこその実感を持ったコメントとなりました。
また団体からの参加者とプロボノチームで、改めて強みと良さを出し合うディスカッションも実施。イベントの講師を経験した視点、講義に参加した視点、それぞれから意見を出し、これから目指していきたい先も確認しました。
そして、プロボノチームのみで改めて情報の整理を行い、今後に向けたアイディアと具体策をまとめ、最後に団体へ提案を行いました。後日、最終化したものを団体に納品してプロジェクトは完了。団体は受け取った成果物を活かして、地域のハブを目指していきます。
チームメンバー
- プロジェクトマネジャー
- 豊田さん
- メンバー
- 森本さん 服部さん 小松さん