墨田区の文花・立花地域では、令和3年度より文花・立花地域の第2層生活支援コーディネーター、児童館、NPO団体が発起人となり、墨田区立花地区・文花地区を中心とした、地域に関わる有志を主体とする「One SUMIDA Project」という取組を行っています。
「One SUMIDA Project」は、高齢者・外国人・子育て世帯の孤立防止、見守り強化のため、課題意識を共有するみんなでそれぞれ1割の力を持ち寄って、知識やつながりによって解決していくことを目的としています。 参加する各々が既に行っている活動・イベントを協働化するなど、「点」を「面」にするための取組や、個人や地域で感じている課題を話し合い、仲間づくりをする懇談会などを実施してきました。
しかし、地域住民から「One SUMIDA Project実行委員」に対して、「主催者」「取組主体」というような役割を求められたり、実行委員も住民の想いを実現させるために主体的に動いてしまうこともあるために、プロジェクトの目的がぶれてしまうことが何度かありました。
今回のプログラムでは、「One SUMIDA Project」を客観的にとらえながら、仕組み・基盤・地域住民との関係性を整え、また、ファシリテーションのスキル向上を図ることで、今後の“多文化・多世代がOne SUMIDAとなる地域づくり”の展開につなげていくことを目指します。
そこで前半は、これまでの活動をふりかえり、仕組み・基盤を整える作業とし、後半に地域住民の主体的な活動を育み、「One SUMIDA Project」という舞台で多文化・多世代による住民主体の活動が次々に生まれていくことのできる専門職と地域住民の関係性を模索していきます。
【(参考)One SUMIDA Project実行委員会】
社会福祉法人 墨田区社会福祉協議会 ※1層コーディネーター
ぶんか高齢者支援総合センター ※2層コーディネーター
立花児童館(特定非営利活動法人 ワーカーズコープ)
すみだたちばなママパパの会
特定非営利法人すみだ多文化共生交流会
One SUMIDA Project実行委員会が集まり、これまでの活動をふりかえる勉強会を開催しました。対話を通して、運営側と住民の関係について考えを深めていきました。コレクティブインパクトの考え方も紹介しました。
「住民主体を育む場づくり・ファシリテーションについて」の勉強会を開催いたしました。
One SUMIDA Project実行委員会メンバーに加えて、墨田区高齢者福祉課の職員はじめ、墨田区全域より2層の生活支援コーディネーターの皆さんも参加されました。
エンパブリックより住民主体の地域づくりの進め方の解説をし、認定NPO法人サービスグラントよりプロボノワーカーの主体的な活動を引き出すコーディネートについて経験を紹介しました。