プロジェクト詳細
One SUMIDA Project
1割の力を持ち寄り地域課題を解決する、よりよい「One SUMIDA Project」へ
墨田区の文花・立花地域では、令和3年度より文花・立花地域の第2層生活支援コーディネーター、児童館、NPO団体が発起人となり、墨田区立花地区・文花地区を中心とした、地域に関わる有志を主体とする「One SUMIDA Project」という取組を行っています。
「One SUMIDA Project」は、高齢者・外国人・子育て世帯の孤立防止、見守り強化のため、課題意識を共有するみんなでそれぞれ1割の力を持ち寄って、知識やつながりによって解決していくことを目的としています。 参加する各々が既に行っている活動・イベントを協働化するなど、「点」を「面」にするための取組や、個人や地域で感じている課題を話し合い、仲間づくりをする懇談会などを実施してきました。
しかし、地域住民から「One SUMIDA Project実行委員」に対して、「主催者」「取組主体」というような役割を求められたり、実行委員も住民の想いを実現させるために主体的に動いてしまうこともあるために、プロジェクトの目的がぶれてしまうことが何度かありました。
今回のプログラムでは、「One SUMIDA Project」を客観的にとらえながら、仕組み・基盤・地域住民との関係性を整え、また、ファシリテーションのスキル向上を図ることで、今後の“多文化・多世代がOne SUMIDAとなる地域づくり”の展開につなげていくことを目指します。
そこで前半は、これまでの活動をふりかえり、仕組み・基盤を整える作業とし、後半に地域住民の主体的な活動を育み、「One SUMIDA Project」という舞台で多文化・多世代による住民主体の活動が次々に生まれていくことのできる専門職と地域住民の関係性を模索していきます。
【(参考)One SUMIDA Project実行委員会】
社会福祉法人 墨田区社会福祉協議会 ※1層コーディネーター
ぶんか高齢者支援総合センター ※2層コーディネーター
立花児童館(特定非営利活動法人 ワーカーズコープ)
すみだたちばなママパパの会
特定非営利法人すみだ多文化共生交流会
(本記事は2022年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- One SUMIDA Project
- 活動開始時期
- 2021/令和3年
- 所在地
- 〒131-0032 東京都墨田区東向島二丁目17-14 すみだボランティアセンター内
- ホームページ
- http://onesumida.com/
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進捗率
進捗状況
One SUMIDA Project実行委員会が集まり、これまでの活動をふりかえる勉強会を開催しました。対話を通して、運営側と住民の関係について考えを深めていきました。コレクティブインパクトの考え方も紹介しました。
「住民主体を育む場づくり・ファシリテーションについて」の勉強会を開催いたしました。
One SUMIDA Project実行委員会メンバーに加えて、墨田区高齢者福祉課の職員はじめ、墨田区全域より2層の生活支援コーディネーターの皆さんも参加されました。
エンパブリックより住民主体の地域づくりの進め方の解説をし、認定NPO法人サービスグラントよりプロボノワーカーの主体的な活動を引き出すコーディネートについて経験を紹介しました。
One SUMIDA Projectについて、地域住民への説明、報告会を実施いたしました。
実行委員のほか、自治会長、NPO、UR都市機構、区内施設、ボランティア等の方の参加があり、これまでの取り組みの報告がなされ、今後に向けて活発な意見交換もなされました。
東京ホームタウンプロジェクトの総括イベント「東京ホームタウン大学2023」にて、本プロジェクトの成果報告を行いました。以下より動画をご覧いただけます。【テーマ別分科会2】地域づくりの鍵を握る、縦のつながり・横のつながり
成果
「あいさつしあえるまち」を地域の多様な活動が協力して実現するコンセプトを明確化し、活動の新ステージがスタート
すみだで生活する人たちが、それぞれ1割の力を持ち寄ち寄って「すみだをもっとステキにする」まちづくりプロジェクト。
One SUMIDA Projectはコロナ禍において地域活動が止まり、つながりが失われないように地域で活動する人が連携して立ち上げられました。活動を主催者中心ではなく地域主体で進めるにはどうしたらいいのか、アフターコロナへと社会情勢も変わる中で何が求められるのだろうか。そのような問題意識から、改めてOne SUMIDA Projectの役割を考え、地域とどのようにコミュニケーションを深めていけばいいか考えるために、課題解決力共有化プログラムを活用しました。
プロジェクトメンバーを中心にプロジェクトの地域にとっての意味、どのような地域を実現したいのか対話が重ねられました。そして、「コロナ禍で地域でのつながりが急速に弱くなったのは、本来、文花・立花地域の良さであった住民同士の助け合う関係性が近年弱まってきているからではないか」という気づきがありました。そして、住民が助け合い、活動を応援しあうような地域づくりを進めることをプロジェクトとして進めることとしました。そして、2月末に地域住民への説明・報告会を開催し、住民の皆さんとの積極的な話し合いも進められ、「あいさつし合えるまち 文花・立花」をプロジェクトのコンセプトとして行っていくことが確認されました。
今後はこのコンセプトをふまえて、誰もが参加可能で、地域のことを知りたいという想いのある方が一歩踏み出せる場としてのイベントを企画し、実施していく予定です。