プロジェクト詳細
六郷「男の居場所」
気楽に集える男の居場所!活動3年目に向けた新たなステップ
「つながりたい思いはあるけど、おしゃべりは苦手なんだよ」
「男性がゆるく気軽に参加できる場にしたいんだ」
六郷「男の居場所」はその名の通り、大田区・六郷地域で男性のつながりの場を作ろうと、代表の原岡さんを中心に地域包括支援センターの協力を得て、2020年10月に立ち上げた地域団体です。今は、立ち上げメンバーであり代表のサポートをする粂野(くめの)さん、月例会の進行や広報を担当する石山さん、第1回開催の時にチラシを見て参加して以来積極的に活動に携わる井坂さんをはじめ、14人の会員が和気あいあいと地域に根差して活動しています。
六郷地域力推進センターの多目的室などを借りて毎月第3木曜に行う「月例会」は、健康・趣味・悩み・旅行・心配ごと等を自由に話せる会。男性のための居場所、という点を意識してあえて参加者は「男性だけ」の場にしています。また、座って話すよりも会話が弾むようにと、地域の史跡・神社仏閣・用水路などを巡りながらウォーキングをする「歩こう会」も毎月第4木曜に開催し、工夫を凝らした活動を続けてきました。
ところが、活動開始から約2年経ったある日、チラシを見て参加を検討した方の発した、「チラシを見ただけではメインの活動が何かわからない…」という言葉が「男の居場所」の情報発信(チラシ)を見直すきっかけとなりました。
今あるチラシは、広報担当の石山さんを中心に、メンバーが知恵を絞り、何度も作り替えながら作り上げてきたもの。
地域包括支援センター 六郷の戸神さん、同 西六郷の福島さんも
「団体の名称もわかりやすいし、チラシも写真を使っていて雰囲気がよく伝わって、すごくいいと思うんですよね」
と語ります。
実際、地域包括支援センターに置いているチラシは多くの人が持っていき、たびたび補充しているそう。ただ、新たに参加してくる人は現メンバーや地域包括支援センターからの紹介がほとんどで、チラシからの問い合わせはないのだそうです。
「電話番号も目立つところに書いているし、メールアドレスも載せている。それでもメールなんか一通も来ないんだ」
「感染対策のために広い机を囲むように座ってフリートークをしている写真が、会議みたいだって敬遠されちゃうのかな」
「写真がある方がどんな人がいるかイメージがついて、一歩踏み出して電話をかける時の安心材料になると思ったけれど、自分も仲間に入れるだろうかと逆に不安にさせてしまうのかもしれない」
みなさん、チラシの在り方に頭を悩ませてしまいました。
情報発信に力を入れたい理由としては、地域でなかなか外とのつながりを作れない男性に、一歩踏み出して仲間や楽しみを見つけられるきっかけを提供したいという思いが一番ですが、このままメンバーが増えずに高齢化していってしまうと、いずれ会の存続が難しくなるという危機感もあります。
どうすれば会員を増やせるか、という視点で考えると、「奥さんの後押しがあると入りやすいのは間違いないから、女性も参加できる回を設けてみるのはどうか」「いろいろ関心を引く企画をやって、単発での参加も歓迎してはどうか」など、団体の活動方針や会員の在り方を見直すアイデアも次々に出てきます。一方で、立ち上げ当初からの「男性がゆるく楽しくつながれる場所」で在り続けられるように、という思いは揺らぎません。
「これは、まず我々自身が、活動をどうしていきたいかを整理する機会がきているのかもしれない。そのうえで、チラシなのか、他のツールなのかで、どのように発信していくかを考えるべきではないか」
大切にしたい部分は守りつつ、それをどう維持していけるのかを、検討していくことになりました。
<プロボノプロジェクトの内容>
そこで、プロボノプロジェクトでは、
・会の活動として変えずに大切にしたいこと
・新たな参加者増に向けた取り組み
の2点を軸に団体の課題を整理し、第三者視点での提案も交えながら、チラシ等での今後の発信にも役立てられるように、みなさんの思いや方針をまとめていくことに挑戦。活動3年目を迎える六郷「男の居場所」のさらなる発展に向けた次の一歩を、共に見つけ出していきます。
(本記事は2022年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 六郷「男の居場所」
- 活動開始時期
- 2020/令和2年10月
- 代表者名
- 原岡 澄夫
- 所在地
- 〒144-0055 東京都大田区仲六郷二丁目44番11号 六郷地域力推進センター2階
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進捗率
進捗状況
オリエンテーションを実施しました。チームのミーティングでは今回のプロジェクトへの意気込みや今後の進め方について話し合いを行いました。いよいよプロジェクトがスタートしました!
チームミーティングを実施し、団体の活動内容についての認識合わせや、今回のプロジェクトの進め方、目指すゴールについての意見交換を行いました。
ヒアリング内容検討を実施しました。
ヒアリング会を実施しました。設立3年目を迎えるにあたり、団体として大切にしていきたいことは何かを教えていただくなかで、支援先のみなさんそれぞれの背景や熱い思いを伺うことができました!
支援先団体の月例会に伺い、参加者のみなさんへのアンケート調査を実施しました。
ヒアリング会の内容とアンケート結果の分析を踏まえ、提案会に向けた提案資料を作成しました。
提案会を実施しました。「会の活動として大切にしたいこと」「新規参加者増に向けた取り組み」の2点について、ヒアリングやアンケート等から得られた内容をもとに、チームが課題を整理し、今後に向けた提言を行いました。
提案会での意見交換の内容を反映し、成果物となる提案書を納品しました。
全チームが活動を終え成果発表会を行いました。1カ月という短い期間ではありましたが、全てのチームの皆さんが団体に思いを寄せ、成果物作成に向けチームで取り組まれたことがわかる素敵な発表会となりました。参加された支援先・中間支援機関の方からも喜びや今後の意気込みのお声を頂きました。皆さん、本当にお疲れさまでした!!
成果
会を楽しく継続していくために。会員増+αの施策を提案
「チラシが新規参加者増につながらない…」というお悩みから始まった本プロジェクトでしたが、ヒアリング会に加え、会員の皆さんへのアンケートを通じて、会として大切にしていきたいことは何か、役員の皆さんと会員の皆さんそれぞれが新規参加者に求めることは何かを明確にしていきました。
そのなかで、会の満足度が非常に高く、新規参加者へは今の雰囲気を大切にしてくれることが求められている一方で、活動内容には目新しいさを求めている方もいらっしゃることがわかりました。また、役員の運営負荷への不安・心配も見えてきました。
そこで、プロボノチームからは、今後チラシ等でPRしていく会の魅力や大切にしたいことを言語化するほか、明確になったターゲット層に届けるためのチラシの設置場所等を提案。また、運営業務の役割分担など、無理なく楽しみながら会を継続いただくための組織運営についてのアイデアも提案しました。
提案会では、提案内容を基にプロボノチームと役員の皆さんとで意見交換をし、「アンケートでニーズや傾向分析ができたことが有意義だった」「これからも六郷地域の男性たちの心休まる憩いの場にしたい、という思いを胸に、輪を広げていきたい」との声を頂くことができました。また、団体をサポートする地域包括支援センター六郷の戸神さん、同 西六郷の福島さんも、「メンバーの思いや今の悩み、包括でサポートできることがあらためてわかり、いい機会になりました」とのこと。今後の広がりを応援しています!
チームメンバー
- チームメンバー
- 小林さん、根本さん、山田さん、和田さん