プロジェクト詳細
しばさき彩ステーション
医師と住民の勉強会から、常設のコミュニティスペース誕生! 地域に根付き、広がるために。
京王線柴崎駅から落ち着いた商店街をしばらく歩いたところにある「しばさき彩ステーション(以下、「彩ステーション」)」。2019(令和元)年7月末にオープンしたばかりのコミュニティスペースです。商店街にある店舗兼住居の空き家を借り受け、ボランティアの皆さんと協力して掃除やリフォームを施し、オープンにこぎつけたといいます。
オープンの時間は月〜金曜の10〜16時。常設のカフェと、週1回・木曜日のランチ提供が活動の軸です。その他、介護事業者・専門職・地域住民が集まり、専門家を講師として招いた認知症・介護予防・地域づくりなど幅広いテーマについて学ぶ月1回の「地域づくりセミナー」や、住民の企画する主体的な講座・ワークショップ・趣味の同好会などを開催しています。また、彩ステーションの前身となった認知症カフェ「オレンジカフェ」の活動も、彩ステーションに場所を移して継続されています。
「調布市では、未就園児が過ごせるスペースが少ないんです。市内には、自宅や公共施設を使った『ひだまりサロン』という居場所があり、そのうち数ヵ所は子育て支援をしています。それも1歳までで、その後は常設でいつでも行けるような施設がないんです。彩ステーションでは、小さいお子さんや親御さんにも利用していただけるよう、キッズスペースも用意しています」
そう語るのは、代表の大木さん。目標とするのは「地域の様々な課題を住民たちが主体になって、多世代がごちゃまぜになって、考え、悩んで、地域と関わって行く場所」です。子育てファミリーから高齢者、そして障がいを持つ人まで、あらゆる人に開かれたコミュニティスペースとして成長していきたいと考えています。
「提供側が決まったプログラムを利用者に『押し付ける場』ではなく、参加するサポーターや利用者それぞれがこの場所を通して気付きを得て、問題を解決していく力を身につけていく『育つ場』にしていきたいんです。実際に、保健師として市役所にお勤めだった80代の方が、利用者の話し相手にはなれると、サポーターになってくださいました。これが正解という形は用意せず、あらゆる形で、参加される方から何かを引き出していきたいんです」
彩ステーション誕生のきっかけは、彩ステーションに隣接する診療所の医師の先生が中心となって開催した認知症ケアの勉強会でした。5年前から、月1回のペースで専門職や近隣の住民などが集まり、認知症ケアの問題について学びはじめました。そうするうちに、月1回だけでは、課題を見つけたり、必要な時に必要なサポートを届けたりするまではできないため、常設で地域サポーターと専門職が常駐するような場所が欲しいという思いが高まりました。そしてこの夏ついに「彩ステーション」が現実のものとなりました。
大木さんの目指す“開かれたコミュニティ”は、順調な立ち上がりを見せています。彩ステーションのオープン以来、どんどんサポーターが増え、仲間が広がっています。彩ステーションの立ち上げに、資金的な援助をしてくれた人も現れました。
ですが、ここから先、活動を継続させ、地域の中に根付いていくためには、より一層の担い手の広がり、そして、自立した運営のための経済基盤の構築を目指したいのだと大木さんは語ります。
「協力者の募集もそうですし、彩ステーションに共感して支援してくださる企業を見つけるためには、まずは情報を発信するすべが必要です。私たちにとって当面の一番の課題は、情報発信をする場所を持っていないことなんです。今のところ口コミや人脈で関わってくれる人が増えていますが、もっと幅広い意味で協力者を求めようとすると、ネットで検索して見つかるようにしていきたいんです」
そこで、「ホームページ開設やSNSといった情報発信ツールの活用を積極的に考えていきたい」と大木さん。自らFacebookページを開設するなど、できる範囲の努力はしていますが、やはりホームページ開設や運用、継続的なSNS運用などには、専門的な知識を持つ方の協力が必要です。
今回のプロジェクトでは、あらゆる人々に開かれた場所を目指す「しばさき彩ステーション」の情報発信の土台となるホームページ構築を応援します。
(本記事は2019年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- しばさき彩ステーション
- 活動開始時期
- 2018/平成30年4月
- 代表者名
- 大木 智恵子
- 所在地
- 〒182-0014 東京都調布市柴崎1-64-9
- ホームページ
- https://shibasaki-irodori-station.jimdofree.com/
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
活動体験・現場視察を実施しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。本日のワークはひとまずここで終了。新宿に移動し、全チームが集合しての成果報告会にて、本日の成果を発表。1日の労を互いに讃えあいました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
成果物の納品を実施しました。
成果
多彩なイベント情報、団体の活動の様子をウェブサイトでより伝えやすく
地域の住民が主体的に関われるコミュニティスペースの情報発信を行うべく、ジンドゥーを使用したWEBサイトを作成しました。
より多くの地域の皆様に、団体の活動や思いを周知し、参加して頂けるよう、サイト上に日頃の活動風景やイベントスケジュールを掲載。また、サイトを作成するだけでなく、継続的に情報発信を行うために、スムーズにサイト更新ができるよう、ホームページ更新マニュアルをあわせて作成。プロジェクト当日も、実際に団体の更新担当者の方と一緒に、サイト更新作業を行いました。
無事、ホームページが出来たこともさることながら、たった1日でWEBサイトが完成したことに驚きを隠せませんでした。「これでお会いできないのは残念」とプロボノチームとの別れを惜しむお言葉が印象的でした。
チームメンバー
- メンバー
- 江島さん 小池さん 高木さん 春田さん 細見さん