プロジェクト詳細
ミマモカフェ/0歳子育て応援隊
高齢者扱いしないことがポイント。シニアもママも子どもも、みんな自由な地域の子育て空間。
新宿区の若松河田。大規模マンションのキッズルームを利用して、週2〜3回、地域のみんなでワイワイと子どもたちを見守る会が二つ、同時開催されています。未就学の子どもの子育てひろば「ミマモカフェ」と、0歳の親子とプレママを対象にした「0っこひろば」です。
どちらも親子一組の利用料は200円。子育て中のママが中心となって運営し、子どもたちが遊ぶのを見ながらお茶を飲んだり、0歳児のママたちは離乳食を持参して食べさせたりと、ゆるやかな居場所になっています。
得意分野があるママには講師になってもらって講座を開くなど、参加者同士が学び合う場にも。口コミで評判が広がり、「ミマモカフェ」は毎回5〜10組、「0っこひろば」には10組以上の参加があります。
見守り役として、学生を含む多様な人たちが集まるのも特徴ですが、新宿区の社会福祉協議会を通じてシニア世代のボランティアの皆さんも参加しています。「いつも来てくださる数人の方々に加えて、講座のときなどには、さらに人数を増やしてサポートいただくこともあります」と、ミマモカフェの鶴巻祐子さん。
子どもたちへのおみやげにカブトムシの抜け殻を探して来てくれるような人もいて、「まるで田舎のおじいちゃんといるみたい」と、ママたちも喜んでいると言います。
こうした子育て支援活動のシニアボランティアで半分以上が男性というのは、めずらしいかもしれません。一般的には高齢男性は家に閉じこもりがちとか、気難しくて付き合いにくい人もいるといった話を聞くこともありますが、この場所ではそれはまったくない、とスタッフの皆さんは口をそろえます。
「ここは正直な空間です。シニアの方は疲れたら一人で座っていますし、ママたちも気を遣いすぎないで、自分のしたいことをしています。元気なシニアの中には、高齢者扱いされることや、必要以上に気遣いされることを面倒と感じる方もいるのかもしれません」と、0歳子育て応援隊の中村尚子さん。
子育て支援の中に、元気なシニアが自然な形で参加するモデルともいえるこの活動は、最近では、助成金を受けるなど、活動が評価されることも増えてきました。「ぜひお話しが聞きたい」とスタッフが講師に呼ばれることもあります。
ほかの団体とも積極的に交流し、地域の人たちと一緒に銭湯に入って世代交流するイベントを共同開催もしています。また、「ミマモカフェ」「0っこひろば」でせっかくママと子どもが集まるのなら、子育てグッズが体験できるショールームとして企業に活用してもらえれば、などのアイデアもふくらんでいます。
二つの団体とも、利用者向けのチラシは作っていたものの、今まで外に向けて団体の取り組み内容を伝える資料を作ってきませんでした。しかしこうして周囲との関わりが増えてきたいま、「私たちはこんな団体です」と、自己紹介する資料の必要を感じています。
「役所などに提出する場合にも紙の資料は大切ですし、現役の子育てママの団体だからこそ、文字にしておくことで、メンバーが入れ替わっても、ぶれることなく活動を続けられると思うのです」と中村さん。
この団体活動は、シニア世代も巻き込むことで、子育て支援から始まり、「地域の居場所」へと広がりつつあります。活動に共感する地域の協力者をもっと増やしていけるよう、活動内容を分かりやすく1枚にまとめたツールを制作します。
(本記事は2017年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- ミマモカフェ/0歳子育て応援隊
- 活動開始時期
- 2011/平成23年
- 代表者名
- 宮永 泰子さん(ミマモカフェ) 中村 尚子さん(0歳子育て応援隊)
- 所在地
- 〒162-0054 東京都新宿区河田町
- ホームページ
- http://blog.livedoor.jp/mimamamore/
- 解決したい課題別に探す
- カテゴリ別に探す
- 支援内容別に探す
- 地域別に探す
- プログラム別に探す
その他のプロジェクト
-
台東区 プロボノチャレンジ|マニュアル作成高齢者のITリテラシー向上を目指し、会の運営マニュアル整備で活動をよりアクティブに
-
東京都全域 プロボノチャレンジ|クラウド活用シニアにもっと笑いを! 人生100年時代、活躍はまだまだ広がる
-
新宿区 プロボノチャレンジ|印刷物新宿区4000人のシニアが集う高齢者クラブ。その魅力を伝える会話のきっかけをつくる!
-
瑞穂町 プロボノチャレンジ|印刷物たとえ小さなことでも、近所で困っている方の力になりたい。想いを実現していける仲間と共に!
-
東大和市 プロボノチャレンジ|印刷物地域づくりを私たちで終わらせてはもったいない!歴史・風土と共に、次世代に受け継ぐために
-
東京都全域 課題整理ワークショップ組織運営の悩みを引き出し・解決の糸口をアドバイス『プロボノ相談会』
進捗率
進捗状況
ミマモカフェさん・0歳子育て応援隊さんの活動拠点でヒアリングを実施しました。
事前オリエンテーションを実施しました。
質問事項のリストアップを実施しました。
チームが支援先を訪問、団体の活動や今回のプロジェクトのニーズなどについてお話をお聞きすることができました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
当日後に仕上げ作業を行ったパンフレットを納品しました。子育て広場に集まるお母さんと子どもたち、シニアのボランティアの皆さんたちの様子がよくわかるパンフレットが完成しました。
成果
ママチームの知見を活かし、2つの団体の活動が“つながる”チラシが完成。ずっと気がかりだった地図もわかりやすくなり大満足
子育てボランティアにシニア世代を巻き込むことで、地域の居場所づくりへと進化してきたミマモカフェ・0歳子育て応援隊。活動に共感する協力者を増やすために活動内容を1枚にまとめたチラシ制作を今回プロボノで支援しました。
今回のプロボノチームは、全メンバーが小さい子どものいるママさんたちで構成された「ママボノチーム」。事前に団体を訪問し、デザイン・文案を含むチラシ案にくわえ、チラシに使えそうな無料のイラストデータもいくつか用意したうえで当日にのぞむなど、事前の準備に余念がありませんでした。そのため当日はチラシ制作だけに集中するのではなく、あらめてミマモカフェ・0歳子育て応援隊のアピールポイントなどの議論に時間を使うことができました。その結果、妊婦さん→ゼロ歳児→大きくなってから、と団体が継続的にサポートできることがわかる図を入れる新たなアイデアが生まれ、また、チラシ表面の左右に「ミマモカフェ」と「0っこ広場」の紹介を入れることでどちらを表紙にしても使えるといった工夫もこらしました。
団体のみなさんから、「こんなに短時間でサクサク作っていただいて、感動しました! とくに地図については今までのものがわかりにくかったので作らなきゃ!とずっと気にかかっていたが長年手についておらず、今回できて本当によかったです」「今回のプロボノプロジェクトをきっかけとして、地域の高齢者も担い手になっているという点が自分たちの活動の強みなのだと、あらためて認識することができました」とコメントを頂きました。
チームメンバー
- メンバー
- 岡田さん 近藤さん 佐藤さん 徳重さん 藤村さん