プロジェクト詳細
サポート中瀬
どこにも頼めないお困りごとをサポート! “最後の砦”となってくれる、まちのお助け隊
どこにも、誰にも頼れない…、そんな“お困りごと”を抱えた高齢者を助けたい!という思いでボランティア活動を行っているのが、「サポート中瀬」です。
2009(平成21)年より活動を始め、今年でちょうど10年。杉並区の下井草・井草エリアで、地域包括支援センターのケア24下井草と連携しながらこれまで様々なお困りごとを解決してきました。
「お買い物に行けなくなってしまった」「電球が切れたのだけど、代えられない」「衣替えを手伝ってほしい」などなど…。日々の暮らしのなかで、これまで当たり前に出来ていたはずのことが出来なくなってしまった、しかも、介護保険などのサービスでは対応できない、そんな方に対して、地域包括支援センターから「サポート中瀬」を紹介するというのが今の利用者の主なルートです。
サポート中瀬のメンバーを牽引しているのは、幼い頃からこの地に住む、鋳造工芸職人の行川(なめかわ)さん。15人ほどいるメンバーのほとんどは活動当初から参加しており、今では70代〜80代となった元気シニアのみなさんです。
「基本的にはお断りはしません。私たちが“最後の砦”だと思ってやっています」
そう話すメンバーの津田さんは、介護予防体操を行うNPOのほか、介護サポーターやホームヘルパーなど、様々なボランティア活動を掛け持ちされているといいます。津田さん以外にも、メンバーのほとんどは様々なボランティアを兼任していて、日々忙しくしているため、すぐに対応するのが難しい場合もあります。また、現在、男性のスタッフは行川さんのみ。男性、女性にしかできないサポートもあると言います。
不定期の活動が多いサポート中瀬ですが、唯一定期で行っているのが、月に1回の「買い物サポート」。
店舗の配達サービスの場合、「3,000円以上お買い上げの方にご自宅まで配達」などと金額設定していることがありますが、実際に一人暮らし、二人暮らしの高齢者の方は、一度にそれほど多くの買い物をしないことが多いのだとか。さらに、まずは店舗まで一人で行くことができない方もいらっしゃいます。
サポート中瀬の「買い物サポート」は、利用者に同行して重い荷物を運ぶ「買い物同行」と、利用者の自宅を訪問して希望の品を買い物リストに書き取り、買って帰る「買い物代行」の2パターンがあります。現在は5〜6人の方が定期的に利用しています。
この「買い物サポート」以外の依頼は月に4〜5件程度で、なかには行川さんに直接依頼が来るものもあるのだとか。
件数にすると少ないように思いますが、中には草むしりや衣替えなど丸1日近くかかる依頼も…。
“最後の砦”であるサポート中瀬の活動は、今後、高齢化によってさらにニーズが増える可能性があります。この地域でいくつになっても安心して暮らすためには、サポート中瀬のような活動が、例え細くとも、長く持続されていくことが必要です。
「住んでいるところで、お互いに助け合いましょう、といった声がけをしていきたいんです」
地域包括支援センター ケア24下井草の長嶋さんはそう話します。
60代前後の仲間をもっと集め、共にサポートを行い、ゆくゆくはこれからの活動を担っていってもらうために、どのように情報発信を行えばいいのか。
今回のプロジェクトでは、サポート中瀬の仲間を集めることにフォーカスしつつ、活動の内容や意義を理解してもらうために、スタッフ募集及び利用案内の両面の機能をもったチラシの作成にチャレンジします。
(本記事は2019年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- サポート中瀬
- 活動開始時期
- 2011/平成23年
- 代表者名
- 行川 勉
- 所在地
- 〒167-0022 東京都杉並区下井草4-8-8
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
質問事項のリストアップを実施しました。
活動体験・現場視察を実施しました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
成果物の提案を実施しました。本日のワークはひとまずここで終了。新宿に移動し、全チームが集合しての成果報告会にて、本日の成果を発表。1日の労を互いに讃えあいました。
成果物の納品を実施しました。
成果
プロボノで作成したチラシが、活動の新たな取り組みのスタートに!
今回のプロジェクトでは、サポート活動を行うスタッフを増やすために、スタッフと利用の生の声、スタッフになるうえでのQA集を載せた、A4両面のチラシを作成しました。
プロボノチームは事前にヒアリング項目を作成し、1週間前にヒアリングを実施。
その内容を基に、予めほぼ完成形に近いデザイン案を作成し、当日は、一つ一つの言葉やレイアウトの細かな調整、実際の活動現場に近い状況を準備した写真撮影を行うなど、より品質を高めるために、時間を充てることができました。
支援先の方からは、プロジェクト終了後に、「これからいかにこのチラシを有効活用するか、という前向きな取り組みに発展しており、今後がたのしみ」というコメントを頂きました。
チームメンバー
- メンバー
- 井上さん 大川さん 加藤さん 小越さん 中祖さん