プロジェクト詳細
玉川学園地区社会福祉協議会
“人生、お互いタマ!”で支え合う生活支援の取り組みから、これからの地域の可能性を探る。
2010年5月の発足以来、「誰でもいつでも、助けてと言える街・気軽に手を差し伸べられる街」を目指してきた『玉川学園地区社会福祉協議会』。高齢者から子どもまで、住民同士が互いにつながることで、各世代の抱える課題と向き合い「支え合い」の取り組みが続いています。
地域福祉の拠点である『玉ちゃんサロン』をはじめ、『親子サロン』『ふれあいサロン』『歌ごえ喫茶』では、地域住民の交流を目的とした場の提供を。自宅へ訪問し日常生活の支援を行う『玉ちゃんサービス』では、屋内掃除、草取り、散歩同行、ゴミ出しなど日常生活で起きるちょっとした困りごとのお手伝いをしています。
中には「料理をやるから、美味しく食べてほしい」「囲碁・麻雀を一緒にやってほしい」など、趣味のお相手の依頼もあるようです。また最近では、PC・スマートフォンの操作サポートも行うようになりました。
「後期高齢者は3人に1人となって、これからが本番。玉ちゃんサービスを最後まで暮らしていける一つのツールにしたい」と玉川学園地区社会福祉協議会のみなさんは話します。
2015年11月よりスタートした『玉ちゃんサービス』も、2020年度は、累積利用者68人、協力者59人、総時間1239時間、作業件数886件と活動の幅を広げています。利用対象者は子育て世代〜高齢者ですが、利用者の95%は高齢者。有償ボランティアとして活動する協力者も、平均年齢が71歳と年々年齢層が高くなっています。
東京ホームタウンプロジェクトでは2017年度に『玉ちゃんサービス』の活動をもっと利用してもらい、関わる人たちを増やしていくためのプロモーション映像を制作。オリジナルキャラクターとテーマソングも大好評で協力者増加に貢献しました。
しかしながら、とどまることなく進む高齢化に伴って利用者ニーズのさらなる増加が見込まれるなか、その声にこたえるためには、担い手世代の協力者募集により一層力を入れる必要を感じています。
現在では、協力者になる人のきっかけは、既存の協力者からの口コミや紹介がほとんど。中には、「母が利用してお世話になったので」と、利用者の子ども世代が協力者に回ってくれることもありますが、なかなか40代〜60代の前期高齢者の協力者を増やすのは難しいとのこと。
「とにかく一回体験していただければ、協力者のやりがいや楽しさもわかってもらえると思うんです」と会長の井上宮子さん。日常生活の小さな困りごとでも、お手伝いをすると感謝される。「こんなことで感謝されるんだ! 」という嬉しさから継続的に関わってくれる協力者が多いそう。ゆえに、運営側から知り合いに直接声をかけ、協力者になってみないか? と依頼をすることもあるといいます。
玉ちゃんサービスの利用者と協力者をつなげる『コーディネーター』たちが心がけていることは、「自立のお手伝いをする」というスタンス。ご自身でできることは、ご自身で。ご家族でできる場合は、なるべくご家族にやってもらうようにする。家庭の様子を伺って無理そうだなという場合に、少しのお手伝いをする。「なんでも手伝ってあげたい気持ちはあるけれど、自分でできることまで奪わないように気をつけている」といいます。
他にも、「何でも屋ではない」という玉ちゃんサービスのコンセプト、そして「人生、お互いタマ」の理念を正しく理解してもらったうえで、協力者、利用者となって欲しいという想いもあります。
それらのメッセージをよりしっかりと伝えていくため、住民に配布している既存のチラシのリニューアルを図りたいというのが今回のプロジェクトに向けた目的となります。例えば、協力者を増やすため工夫として、チラシに利用者からの感謝の声・お礼の言葉を記載するなど、より協力者・利用者双方にとってのメリットが伝わりやすくなる方法を、地域住民の方々の声を実際にヒアリングしながら、検討をしていきます。
目的に沿ったデザイン・文章で構成された新しいチラシの作成を通じて、日常のちょっとした困りごとをお手伝いする『玉ちゃんサービス』の活動推進を。併せて、プロジェクトではこのチラシの制作に向けて、玉川学園地区だけでなく、生活支援サービスを検討する他地域でも参考にしてもらえるような資料を作成とすることを目指します。
(本記事は2020年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 玉川学園地区社会福祉協議会
- 活動開始時期
- 2015/平成27年11月
- 代表者名
- 井上 宮子
- 所在地
- 〒194-0041 東京都町田市玉川学園7-4-17 ハイツ梓101号
- ホームページ
- http:// mtg-syakyou.blogspot.jp
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進捗率
進捗状況
東京の全10チームがオンラインで集合し、オリエンテーションを実施しました。プロジェクトの説明を聞いた後、チームに分かれ、自己紹介と共にプロジェクトの進め方について検討をしました。
オリエンテーションを実施しました。
支援先団体とママボノチームの顔合わせである「キックオフミーティング」を実施しました。10日前のオリエテーションから今日までの間に団体への確認事項や質問などを整え、プロジェクトスタートのための確認を行いました。いよいよプロジェクトが本格的にスタートします。
10月16日のキックオフミーティングでは接続トラブルがあり、質問等ができなかったため、改めてのキックオフミーティングを実施しました。具体的な活動内容を紹介していただき、ヒアリングの進め方について相談しました。
支援先団体内部の打ち合わせに同席させていただき、ヒアリングを実施しました。
活動現場見学・体験を実施しました。
団体の協力者や利用者など、数多くの関係者に対してヒアリングを実施し、団体の活動の意義や協力者を増やすためのヒントを得ました。
個別ヒアリングを実施しました。
マーケティング戦略提案を実施しました。
提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
中間提案でいただいた修正点を反映し、現状のチラシとポスターデザインを支援先団体にメールで送付しました。さらにいただいたフィードバックを修正し、成果提案を行います。
クリエイティブ提案を実施しました。
提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
作成したポスター及びパンフレットを説明するとともに、広報に関連する改善提案を行いました。改善提案に対しては、「自分たちの視点になかったものが網羅されているので、ありがたい」というコメントもありました。今後は、指摘いただいた内容を修正し、最終納品を行います。
成果提案を実施しました。
東京エリアで実施をしたママボノ10チームの成果報告会をオンラインで実施しました。2か月のプロジェクトを各チーム5分で発表するという短い時間ではありましたが、支援先の紹介、プロジェクト概要、成果物の紹介など、各チームとても簡潔でわかりやすいプレゼンをしました。後半は、チームごとにブレイクアウトセッションに分かれて、メンバー同士のフィードバックを行いました。事前にメッセージを入れて用意をしたメッセージボードを見ながら、お互いへのコメントを送り合いました。
成果提案でフィードバックいただいたことを修正し、成果物を納品しました。
制作作業・最終化を実施しました。
納品+打ち上げを実施しました。
成果
必要とする人に支援を届け続けるために。協力者になる魅力がパンフレットでもっと伝わるように!
チームメンバーは、事務局、コーディネーター、協力者(有償ボランティア)、協力者になったことがない人、利用者、その他関係者の合計21名にインタビューを行いました。
インタビューの中から、協力者を募るにあたっては「やりがい」などのほか、トラブル時の対応など不安を解消できるような情報を発信すべき、といった具体的な改善案が明確になり、これらの情報をもとに、掲載内容について提案を行いました。
成果物としては、団体で更新可能なソフトを使用したA4カラーチラシと二つ折りのパンフレットを作成。あわせて、メンバーより今後の参考になればと、問合せフロー、活動の広報改善についても提案を行いました。玉ちゃんサービス担当の岩崎さんからは、「インタビューを通じて第三者の視点で提案をいただき大変よかった。この提案をベースにこれからやるべきことを整理して進めていきたい。」というコメントを頂きました。
チームメンバー
- リーダー
- 野口さん 羽藤さん
- メンバー
- 星野さん 増田さん 森さん 安田さん