プロジェクト詳細
要町あさやけ子ども食堂
自宅を、親子の“居場所”に開放。
「子ども食堂」のフェイスブックページを作りたい。
豊島区の閑静な住宅街にたたずむ、築50年の一戸建て。庭の木々がやさしく迎えてくれる「要町あさやけ子ども食堂」は、「店主」である山田和夫さんが自宅を開放し、月に2回開催する食堂です。
お客さんの多くは、母子家庭などのママと子どもたち。善意で届いた食材を使った野菜中心の食事を一食300円で提供し、食べ終わった子どもたちはボランティアに見守られながら思い思いに遊び、ママたちは部屋に残って、お喋りを楽しみます。
「子どもの6人に1人が貧困の中にいる、といわれています。ゆっくりと食事ができていない、そんな生活の子どもや保護者に、安心安全で愛情を感じられる食事と、まったりとリラックスできる場を提供しています。来る方には、名前しか伺いません」と山田さん。
あるとき、食堂におばあさんがやって来ました。静かに食事して去っていったその人から、後で電話がありました。「子どもたちの声を聞きながら、ごはんが食べたかったのです」と。「高齢者の『孤食』も深刻です。そうした問題にも対応できる、場所作りも求められているのかもしれません」。
山田さんは5年前、妻に先立たれています。天然酵母のパン店を営んでいた妻からの遺言は「手作りパンを提供していた団体への支援を続けてほしい」という内容に、パンのレシピが添えられていました。妻の意志を継いだ活動は、やがて山田さん自身のネットワークとして広がり、「子ども食堂」開店にもつながっています。
「要町あさやけ子ども食堂」の活動はメディアでも紹介され、支援者の数も増え続けています。でも山田さんは、これ以上規模を大きくするつもりはありません。むしろ「同じ志を持つ人には、どんどん各地で『子ども食堂』を開いてほしい」と願っています。
現在はブログを公開していますが、スマートフォンを買ったことを機に、フェイスブックで活動を伝えたいと考えるようになりました。「写真の撮り方も分からない状態。でも教えてもらって使いこなせるようになれば、情報発信として最強のものになる。今からワクワクしています」
(本記事は2015年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 要町あさやけ子ども食堂
- 活動開始時期
- 2013/平成25年3月
- 代表者名
- 山田 和夫さん
- 所在地
- 〒171-0043 東京都豊島区要町1丁目39-4
- ホームページ
- https://www.facebook.com/asayakekodomoshokudo/
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進捗率
進捗状況
事前オリエンテーションを実施しました。
各メンバーで調べた関連情報を共有しました。近日中に現場訪問を予定しています!
チームメンバー数名で、「あさやけ子ども食堂」の現場見学に伺いました。
現場訪問を経て、作成するFacbookページのイメージについてチーム内ですり合わせを行っています!
当日オリエンテーションを実施しました。
プロボノワークを実施しました。
当日はなんと、Facebookページの作成・使い方マニュアルという成果物作成と同時に、「子ども食堂」店主の山田さんと一緒にパン作りも! 成果発表の場でふるまっていただき、参加者で美味しくいただきました!
成果
「あさやけ子ども食堂」のFacebookページ完成&手順書を納品!
子ども食堂“店主”の山田さんが、Facebookで団体の活動の発信をしていけるようサポートしたプロボノチーム。事前に現場訪問し会話をする中で、「当日、一緒にパンも作りませんか!?」という山田さんからの驚きの提案にもメンバーは全力で応え、当日はみんなエプロン姿でFacebookページの立ち上げとパン作りを同時並行で進めるという前例のないプロジェクトとなりました。
当日中にFacebookページを立ち上げたのはもちろん、初めてスマートフォンを手にしFacebookを使う山田さんが困ることのないよう、わかりやすくまとめた使い方マニュアルも作成。プロジェクト完了後も、困っていることはないか、と子ども食堂に足を運んでサポートを続けているチームメンバーに、山田さんからも「感激しました」とお声をいただいています。あさやけ子ども食堂Facebookに今後もぜひご注目ください!
【支援のその後】
プロボノの協力で2015年に完成した、要町あさやけ子ども食堂のFacebookページ。店主の山田さんは月2回の活動のあと必ずFacebookページでの活動報告を行います。その投稿は毎回100近くの『いいね』を集め、「ようやく今時の情報発信やり方に仲間入りできた。他の食堂の活動もよくわかるようになった」とご満悦です。毎回の食堂にも平均70名、多いと100名もの方が訪れるようになりました。
山田さんが今思うのは、子ども食堂の営み自体をもっと世間に知ってもらうことです。全国3700箇所以上にも増えた子ども食堂ですが、まだ知らない人も多いです。なので一番嬉しいのは「Facebookの投稿を見て私も食堂をやりたいと思い見に来ました」という方の存在とのこと。子ども食堂の輪が広がるように、山田さんは休まず投稿を続けます。
(2019年7月、プロボノワーカー 多田さん取材)