プロジェクト詳細
若木会
地域住民のつながりを生むために。ふらっと気軽に立ち寄れる、新たな居場所づくりを目指して。
2012年(平成24年)10月に発足した「若木会」は“歳を重ねてもいつまでも元気に暮らし続けたい”と、地域に住む75歳以上の高齢者たちで結成されたグループです。現在は月に一度・第4日曜日が活動日。次回の活動内容を決める当番の打ち合わせは第3日曜日に実施と決まっています。散策に出かけての体力づくりや、脳トレ、参加者同士のコミュニケーションによる認知症予防など、メンバーが持ち回りで企画を立て、毎回15〜20人が参加しています。会員が主体的に運営に携わる仕組みになっているのも、若木会の特徴です。
板橋区内でデイサービスを経営しながら、若木会の代表も務める小宮はつ子さんは「ご近所の人たち同士で話し相手になったり、楽しい時間を皆でつくりたい。ここに集まってくれた人からご近所の情報がつかめ、助け合いにもつながっています」と話します。
会は、2011年の東日本大震災をきっかけに、地域のつながりや支え合いが必要だと実感した有志メンバー4人でスタートしました。その後は、口コミでどんどん参加者が増えていったといいます。また2013年から「だれもが気軽に立ち寄れる集いの場」を進める、板橋区社会福祉協議会の福祉の森サロン(現在区内合計340か所)に登録しています。
屋内で活動する時は主にこれまで日曜が定休日の「デイサービスけやき」のスペースを小宮さん立会いのもと使って行っていましたが、最近では会員の方から「若木会の活動をもっと増やしたい」「週一回程度のペースで参加できると嬉しい」という声が挙がるほど、地域にとって欠かせない存在になってきました。
一方で、地域にはまだまだ多くの高齢者がいます。まだ活動に参加していない人にも、若木会の活動を知り、参加するきっかけを何か提供できればという思いも持っています。
そこで考えたのが、新しい“地域の居場所”の開設です。日を限らず、いろんな人と話せたり、お茶を飲んだり、得意を活かせるような場があれば、地域の方々に喜んでもらえるのではないかと、昨年から地域包括支援センターや社会福祉協議会などの方と一緒に地域ぐるみでの企画検討を進めて来ました。
場所は代表の小宮さんが所有する、「デイサービスけやき」のすぐそばにある元店舗を使用する予定です。とはいえ、現在はシャッターを閉め、物置として使っており、地域のみながいつでも訪れることができる快適ば居場所として開設するのであれば、電気ガス水道のほか、エアコンを設置したりと、必要な準備や資金についてなど計画すべきことが山積みなのが現状です。
2020年春、コロナ禍となってからは、開設にあたっての地域への声がけや相談も中止せざるを得なくなりました。一方で、80代・90代も多い会のメンバーの心と身体の健康も気がかりです。そこで、今回のプロジェクトでは、計画的に事前にすべてを整えることよりも、あずは“場”として使い始めながら、人・物・金を集めていくことを提案しました。住宅街ではありますが人通りのある場所という立地の利点を活かし、まずはシャッターを開け、にぎやかな印象を持ってもらうことで、“気になる場所”として認知されていくことを狙います。
場を使い、整えながら、上手く周囲を巻き込んでいくにはどうしたらいいか? 若木会の運営メンバーだけでなく、地域住民みんなでつくり上げる居場所を目指し、若木会のメンバーのみなさんと共に、その方策を考えていきます。
(本記事は2020年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 若木会
- 活動開始時期
- 2012/平成24年10月
- 代表者名
- 小宮 はつ子
- 所在地
- 〒174-0065 東京都板橋区若木1-26-10
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進捗率
進捗状況
8チーム合同で、事前オリエンテーションを実施しました。チームメンバーの初顔合わせを行い、支援先団体の事前情報の確認や、本番当日までの準備の進め方などについて話し合いました。11月21日の本番が楽しみです!
チームでのミーティングを行いました。
質問事項のリストアップを実施しました。
当日オリエンテーションを実施しました。
支援先からのフィードバックを実施しました。
成果物の納品を実施しました。
成果物の提案を実施しました。
まずは新たな居場所となる元駄菓子屋さんの店舗のシャッターを二十数年ぶりに開くことからワークがスタート。お仕事柄窓のサッシに詳しいプロボノメンバーのスキルが活躍!
地域包括支援センターの方に現在の会の様子をヒアリングさせていただいた後、若木会のメンバーのみなさんに改めて現在の課題やこの後居場所をどのようにしていきたいかについて直接お話しを伺い思いを確認していきました。
成果
26年ぶりにシャッターをオープン!“笑顔があつまる地域のしゃべり場”として踏み出した第一歩。
1DAYチャレンジ当日、居場所の開設に向けて26年ぶりに倉庫となっていたスペースのシャッターを開くところからワークがスタートしました。2021年春の本格オープンに向け、若木会メンバーの状況、そしてサポートをしている包括の方々と現状の認識あわせと今後の道のりの整理を行い、今回の成果物として、最重要事項である地域での仲間集めに向けたファーストアクションとなる掲示物の作成アドバイスを行うことになりました。
「漠然としたイメージはあるが、具体的に形にする方法がわからない」と言う若木会のみなさんの想いをくみ取り、手作り感がありつつも分かりやすい表現について、プロボノメンバーから提案を行いました。若木会のみなさんからは、近所のみなさんにアピールするツールができ、また団体のみなさんのなかで、今後の活動のあるべき姿についての意識共有や意欲向上にもつながっていきそうだと喜びの声をいただきました。