プロジェクト詳細
小金井市 介護福祉課
高齢になってからの「困った」をなくすため、元気なうちからやれることを伝えたい!
小金井市では、有識者と市の生活支援コーディネーターで構成する協議体にて、市として優先して取り組むべき高齢者に係る地域課題を令和3年度に再整理しました。
いつまでも安心して暮らせる地域にするために、多数ある課題のうち優先して取り組むべきものはなにか。まずは、緊急性が高く対応性の低い「ちょっとした困りごと」に取り組むことに決定。さらに細分化して話すなかで、住民同士の助け合いでは難しく、且つ、地域包括支援センターに所属する生活支援コーディネーターとしても一番対応に苦慮している困りごととして「お金に関する困りごと」が多くあることが分かりました。
「お金に関する困りごと」が起きた際に利用できる相談先としては、権利擁護事業がありますが、実際に認知機能の低下等で「困った」となってからの相談では対応が難しい点も多く、元気なうちからお金の管理方法について考えておくことが必要であるとの意見に集約されました。
住民の一人ひとりが、将来起こりうることを知り、「明日は我が身」の意識で、自分事として考え、対策していくことを当たり前にするためには、どのように声をかけるのがよいのでしょうか。
小金井市では、地域に密着した金融機関にヒアリングを行ったり、啓発チラシ作成にあたっての検討をしています。
しかし、目指すべきは、チラシの作成に留まることなく、その情報を必要な人に届け、一人ひとりの行動変容を起こすことにあります。そのためには、どのように情報を届け、どのような仕組み作りが必要でしょうか?
令和4年度、小金井市では、この問題に、スキルと経験を活かしたボランティア「プロボノ」との協働プロジェクトとして取り組むこととしました。
地域全体で「お金に関する困り事」に関する理解と対応力と高めるため、現在、作成検討を進めているパンフレットを活用した啓発活動に関して、社会人プロボノワーカーと共にマーケティング戦略案を作成します。
(本記事は2022年度の情報をもとにしており、活動内容等は現在と異なる場合があります。ご了承ください)
団体基本情報
- 団体名
- 小金井市 介護福祉課
- 所在地
- 〒184-8504 東京都小金井市本町6-6-3
- ホームページ
- https://www.city.koganei.lg.jp/
- 解決したい課題別に探す
- カテゴリ別に探す
- 支援内容別に探す
- 地域別に探す
- プログラム別に探す
その他のプロジェクト
-
台東区 プロボノチャレンジ|マニュアル作成高齢者のITリテラシー向上を目指し、会の運営マニュアル整備で活動をよりアクティブに
-
東京都全域 プロボノチャレンジ|クラウド活用シニアにもっと笑いを! 人生100年時代、活躍はまだまだ広がる
-
新宿区 プロボノチャレンジ|印刷物新宿区4000人のシニアが集う高齢者クラブ。その魅力を伝える会話のきっかけをつくる!
-
瑞穂町 プロボノチャレンジ|印刷物たとえ小さなことでも、近所で困っている方の力になりたい。想いを実現していける仲間と共に!
-
東大和市 プロボノチャレンジ|印刷物地域づくりを私たちで終わらせてはもったいない!歴史・風土と共に、次世代に受け継ぐために
-
東京都全域 課題整理ワークショップ組織運営の悩みを引き出し・解決の糸口をアドバイス『プロボノ相談会』
進捗率
進捗状況


キックオフ事前ミーティングを実施しました。2週間後に開催するワークショップに向けて、プロジェクトへの認識を深めながら急ピッチでの準備となりますが、非常に頼もしいメンバーがそろいました。写真のポーズは小金井市のイメージキャラクター「こきんちゃん」をイメージ。これからよろしくお願いします!

小金井市・及び各地域包括支援センターの第二層コーディネーターのみなさんとプロボノチームでの初めての顔を合わせをオンラインで実施しました。本プロジェクト全体の流れと、週末に実施するワークショップの準備に向けた確認を行いました。ワークショップが、参加する皆さんにとっても有益な場となるよう、これから短い期間となりますが、チームでのミーティングや小金井市のみなさんとの相談を重ね、計画を練っていきます。
地域のみなさんや金融機関のみなさんにもご参加いただき、プロボノチームとのワークショップを実施しました。高齢期の方や1人暮らしの方などに「もしも」が起こった時、お金に関する困りごとが起こらないようにするため、一人ひとりの備えの大切さを伝え実行に移してもらうにはどのような手法が有効か。参加したみなさんが、自分自身の体験などに当てはめながら、共に考えていきました。

調査方針提案を実施しました。
小金井市・小金井市介護事業者連絡会主催「お元気サミット・介護みらいフェス」にて、プロボノチームと協働のワークショップを開催し、多くの方々にご来場、ご参加いただきました。1・2層生活支援コーディネーターと小金井市民出演の動画の視聴後に、お金の管理に関する困り事についてのグループワークを行いました。将来のお金の管理について、今、準備すべきことなど、今後の啓発に向けて多くのヒントを得ることができました。

本プロジェクトでは、今後の啓発活動の指針としていただくため、プロボノワーカーからの最終成果物を「カスタマージャーニー」としました。プロボノチームとして実施した最終ワークショップでは、これまでに住民の方々とのワークショップや各種調査を経て作成したカスタマージャーニーについて、小金井市の第一層・第二層生活支援コーディネーターのみなさんとともに活用方法の共有や、詳細の確認を行いました。

第一回のワークショップからご参加いただいている、地域のみなさん、金融機関の皆さんと共に、プロボノが作成したカスタマージャーニーから、より地域の現状に沿った、具体的な施策へと肉付けをしていきました。皆さんと共に議論するなかで、「お金の管理に関するお困りごと」を地域ぐるみで予防していくことの必要性を共有し、同じ行動指針を持てるような、白熱した機会となりました。

東京ホームタウンプロジェクトの総括イベント「東京ホームタウン大学2023」にて、本プロジェクトの成果報告を行いました。以下より動画をご覧いただけます。【テーマ別分科会2】地域づくりの鍵を握る、縦のつながり・横のつながり
成果
ワークショップやイベントでの調査と気づきをもとに、啓発活動の指標となる「カスタマージャーニー」が完成! 活動第一弾として「朗読劇」の実施も。

プロボノチームは、地域で活動する地域住民、金融機関、社会福祉協議会、生活支援事業協議体委員など約30名が参加するワークショップ、「お元気サミット」での啓発活動と調査ワークに参加し、それらを通じて得た様々な意見と各種調査結果をまとめました。
成果物として提案したのは、今後の啓発活動の指標となる「カスタマージャーニー」。啓発の対象者がどのような人か共通認識をもったうえで、様々な打ち手を検討できるよう、その作成意図を説明したうえで、小金井市の第一層・二層生活支援コーディネーターのみなさんや第三回のワークショップで住民や金融機関などの皆さんとブラッシュアップをしていきました。共に考えることによって、「自分たちができる事」についてみなさんにも思いを巡らせていただく時間となっていたようです。
また、このプロジェクト中に、小金井市のみなさんによって、啓発チラシの制作も進んだほか、啓発活動第一弾として、地域サロンにて、「高齢期のお金の管理」についての朗読劇が実施されました。概要と生活支援コーディネーターの方によるオリジナルの脚本は、下記のリンクからご覧いただけます。
●オリジナル朗読劇「さちどんどん」〜先はワクワクしたいよね〜
⇒ 概要紹介「一緒に考えよう!」高齢期のお金の管理
⇒「さちどんどん」シナリオ