介護福祉士の資格を持つメンバーが中心となって立ち上げた、介護予防に特化した歌声喫茶「歌声広場よりみち」。その顔とも言える前田明子さんは、いつも司会をしながら参加者全員の“表情”を観察していると言います。
「お客さんの座っている場所がいつもと違うだけでも、何故だろう、今日は気分がすぐれないのかもしれない、最近耳の調子が悪くなったのかもしれない、などと気に掛けるようにしています。いつもなら笑いそうなところでも笑顔が見えない、そういった細やかな違いはメンバー同士でも共有し、休み時間にさりげなく様子を伺うようにしています」。
逆に、単調になってしまわないようにと、たまには知らない人たちの席の中に入るようスタッフがお誘いして、新たな刺激を与える事もあります。「そういったことをきっかけに、お話をしたら近所だった、終わった後にグループでお茶をして帰った、といった変化が起きると嬉しいのです」。
「決してひとりにはしない、笑顔で迎えて笑顔で返す、そのために必ずお声がけをする」
それは前田さんだけでなく、全てのメンバーが自発的に行っています。「スタッフにそうして欲しいと言ったわけではないのですが、皆がそれぞれの経験と知見から自然にやってくれているのです」。
一般的な高齢者のサロンや集いの場は、無料だったり、1回100円程度の参加費で開催されたりするものが多いなか、「よりみち」が運営する歌声喫茶は1回1,200円。それでも多いときで60〜70人が集まり、そのリピーターは70%以上に上ります。
昨年には、これまで利用していた公共施設の改装工事のため、やむを得ず活動拠点を一時変更。
そういった活動の転機を迎え、経費が膨らみますます厳しくなってしまった運営状況を踏まえ、やむなく会費を200円値上げしました。それでも常連さんからの強いニーズがあり、それに応えたい一心で、昨年度より隔月から月1回開催と頻度を高めて運営をしています。
また最近では、初企画となる「山梨歌声バスツアー」を開催。介護資格を持つ「よりみち」のメンバーが付き添い、バス内では人気のアコーディオン奏者中西さんの生演奏、脳トレを行うなどなど、観光だけにとどまらない盛り沢山のプログラムで大盛況に終わったそうです。
そんな「よりみち」に魅了されて参加している「ファン」とも言えるリピーターの方々には、いつの間にか歩行器なしで来るようになった人、最近お化粧をして来るようになった人などもいて、何かしらの良い効果が多く見受けられています。
昨年度行った短期での支援(団体周知を目的としたチラシづくり)
に続き、今回のプロボノでは、そんな「歌声広場よりみち」の参加者約140名を対象にアンケートやヒアリング調査を実施していきます。
「よりみち」の持つ介護予防や社会参加における価値を可視化することで今後の“新しいみち”を探るべく、事業評価に挑戦します。
キックオフ事前ミーティングではメンバーの顔合わせと、団体の活動内容、課題の共有とディスカッションを行いました。さまざまな業種・職種のメンバーと一緒にこれから半年間、楽しみながらプロジェクトを進めていきます。
キックオフ事前ミーティングを実施しました。
活動現場体験・見学を実施しました。
キックオフミーティングを実施しました。
キックオフミーティングを実施しました。
内部ヒアリングを実施しました。
対象事業・商品・サービス等の現状把握を実施しました。
対象事業・商品・サービス等の評価や期待される成果の整理を実施しました。
評価の枠組みと方法論の調査・検討を実施しました。
中間提案を実施しました。
調査方針提案を実施しました。
提案に対するフィードバックと承認を実施しました。
外部ヒアリングを実施しました。